大好きだよ
素人なりに頑張って書いた作品です。よければ読んだでいって下さい。
俺の名前は高蔵尚道16才の高校生だった男だ。
過去形の理由は先月の末、部活帰りに車に跳ねられ即死したためである。
16年という短い生涯を終えたはずなのだが、どうも成仏できないでいるらしく一ヶ月ほど幽霊として生きている。
「はぁ」
もう何回ため息をついたか分からないほど、ついただろう。
理由は成仏できないことだ。
生前に読んだ本では未練を残したりすると成仏できないらしい。
一ヶ月ほど考えたがまったくをもって分からない。
ともかくり理由を見つけないことには話にならない。
そうこう考えてあると、目の前の道をよく知っている、女の子が通った。
横寺詩音という幼なじみだ。
俺が告白できずにいた、片思い相手だ。
告白する前に俺が死んじゃったため、詩音が俺のをどう思っているかは、分からないままでいた。
(どこに行くかあとをつけるか)
意外にも、詩音は寄り道せずに目的地に向かっているらしい。
目的地はなんと俺の家だった。
「お邪魔します」
丁寧に俺の親にあいさつをし、リビングで他愛もない話をしていた。
なぜか父さんが俺の話をし始めた。
「あいつはわがままだったが素直だったんだ」
母さんが泣くのを堪えながら父さんの話を聞いていた。詩音は無言のまま話を聞いていた。
3人が俺の昔の頃の話を懐かしそうに話していた。
突然、詩音が立ち上がり
「尚ちゃんに線香あげなきゃ」
詩音は線香をあげ終わるとしばらく俺の顔写真を眺めていたが、涙を堪えきれなくなり大きな粒の涙を流しながら、震える声で
「大好きだよ尚ちゃん」
その言葉を聞いた途端俺の身体が光に包まれた。
俺の知りたかったこと、やり残したことが分かったをだ。
「俺も大好きだよ詩音」
俺はこの言葉を伝わらないかもしれないけれど、伝えたかったんだ。
俺は、涙が流れるのを感じながら、この世から静かに姿ん消した。
楽しんでいただけたでしょうか。悲しい2人の物語をえがいてみました。よろしければ、私の別の作品も見ていただけるとありがたいてす。読んでいただきありがとうございました。