閑話 企むものと掛かるもの
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
毎年正月に閑話【正月】を更新します。ぜひ読んでみてください。
side 運営の下っ端
俺はゲーム会社に勤めている。これまで現実側で対処する係だったのが
異動したいと心の中で思ったのがバレたのかはわからないが、辞令が出て最新作【twins online】のゲームマスターの1人になった。ただのモブがここまで出世できた。これは大きい。今後の将来もきっと明るいだろう。ゲームマスターは約100人。多い。多すぎるだろ。まさか競走になるのか…。いや、まあゲーム世界は広いからな。今後もゲームマスターの数は増やしていくらしいし、その教える側に当たることになるのかな?
ちなみに俺たちはその初めの一団らしい。
会議などはVR世界で。時間加速は通常の3倍。つまりゲーム世界と同様に押さえてある。とりあえずまずはVR世界に慣れるために一週間。現実では約3日間過ごすことになるらしい。こんな現実より充実するだろう。次回からは会議などもあるらしいが今回は各々の親交を深めろと。はぁ。対人能力皆無のコミュ障の俺にそんなのできるわけねぇだろ。…もしかしてこのせいでここに押しつけられた…?え…
考えないようにしよう。
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意外にもホームシックなどでやられるやつはいなかった。ちなみに俺たちのVR機器は特別製で、ベットタイプと呼ばれるプロトタイプの一種で、生命維持装置までついている。だから飯は食う必要はないのだが、空腹度みたいなのは実装されていて、その実験台に使われている。一部の機能の実験というのもありそうだ。
しかも俺のコミュ障も多少克服できて喋れる友達もできた。これは大きな進歩だ!
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起きると、インした筈の支部ではなく、別の支部の中だった。昔この部屋で研修してたなぁ。あれ?何か焦げ臭いな…なんでだろう…。
「みなさん目覚められたようですね。私はここの支部長の蓮乗と申します。みなさんがインされた部屋は急な会議で使うようになってしまいまして、急遽別の支部に移されたというわけです。」
あれ…俺の手、なんか火傷してない…?なんで?腕には打撲痕みたいなの残ってるし…いや、まぁいい。そんなことはどうでもいい。とりあえず、仕事だな。
「次のインは明後日です。twins onlineの始動は一週間後から。英気を養っておいてください。」
そういえばベータ版の人達は?なんでベータ版のゲームマスターがいない?
いや、まぁいい。そんなことはどうでもいい。とりあえず、仕事だな。
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side とある大学長
わしはとある大学の理事長をやっておる。が、先日不審火によって焼失してしもうた。なんで、わしが一生を賭けて完成させようとしていた大学が。なんでわしだけなんじゃ。他の友達はそんなことになっておらんのに。
「お祖父様。どうされましたか?」
おお、可愛い孫娘じゃないか。
「どうした?何かあったか?」
「お祖父様が悲しんでいるように見えて…」
「いずれは大学をお前に継がせてやりたかったのじゃが…すまないな。加奈よ。」
『あんなボロいのいらんわ』
最近難聴の気があるからたまに声が聞き取りにくなるんじゃ。これまで健康な生活を心がけておったのじゃが…。
ふと眠くなる。まずいな。
「加奈よ。少し休む。」
「わかりました。お祖父様。お祖父様も体に気をつけてくださいね」
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side 加奈
はぁ。ようやくVR空間で寝たか。私の計画はうまくいっている。このままお祖父様を傀儡にする計画が上手く進めばいいのだけど…。
とりあえず第一段階。私の犯行とバレずに大学を燃やすのは成功。次は…
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