ランク判定試験②
なんで?どうして?なんで君は、先を変えるの?
なんで?どうして?なんで君は、私を庇ったの?
…by 瑞恵
テンソード
MP250/100
水芭蕉
MP220/100
『3.2.1………開始!』
その瞬間、4人はカッと目を開く。
『完全回復とはいかないな』
『ここまで回復が遅いとは…』
「お前さんら、表情で読まれんようにしないとなぁ。《耐久強化》《ヒール》」
「《高速移動》《特殊魔法…紫電》これにはついてこれないだろう。ハッハッハッ」
うわ。高速移動の速度に緩急をつけてるからか、影分身みたいなのになっててしかも全てにおっさんの変顔…。うっわぁ…。と思うと、八の字に回って僕と…そうだ、水芭蕉だった。忘れてた…。僕と水芭蕉が分断された…ってことは。まずい。
「油断して1発喰らっちまったが…《氷付与》」
「キャ…『ごめん、油断した。凍らさせちゃった』」
『まじかぁ。』
おっさんの高速移動を回避する方法…。あれだ。
「《スラッシュ》《パリィ》[桜花流剣術…癸]」
桜花流剣術、癸は、素早く刀を返すことでほぼ同時に刀を相手に2発ヒットさせる技だ。つまり…説明するとスラッシュでサミルさんにダメージを与え、スキルは解除されてもおそらく慣性で少し遅い状態でもう何周かすると踏んで、パリィを放ったのだ。パリィは当たらなかったら大きな隙が発生するので本来は盾でしか使われない。が、別にパリィくらいならどの武器でも使える。パリィよりも上位の技は盾が必須になるだろうけど。知らんけど。
そうして無事包囲網を解除すると同時に水芭蕉に近寄る。氷状態だと、体表に水色のエフェクトが現れて、動けなくなる。
解除するには火属性系統の技を使わなければいけないのだが、僕たちは使えない。聖魔法の上位スキルには状態異常解除スキルがあるようだ…実はこのゲーム、実はスキルツリーを見れる。これはこの戦闘開始寸前まで気づいてなかった。どうやらスキルツリーを見るにはその系統のスキルのレベルが2以上に加えて技術を二つ以上覚えないと解放されないらしく…まだ僕は聖魔法しかみれていなくて、水芭蕉は何も見れていない。
…火魔法覚えとけばよかった…。火魔法は万能だと思う。イメージで魔素を結構消費する代わりにさ、氷溶かしたり、多分毒消したり出来るじゃん。花粉とか飛ばしてくるやつがいるかはわからないけど、いたらそういう攻撃も無効化できる…。
「《袈裟斬り》」
「2対1でも諦めない…こりゃA級でもいいんじゃないか?なぁサミル。おっと《ハイ・パリィ》」
痛っ…いや、まだ行ける
「《スラッシュ》」
「B級は与えてもいいだろう。が、俺らが負けるのは許せん。とりあえず一勝とるぜ。」
「おっと《カバー》《斬撃耐性強化》」
くそ、首を狙ったのに…
【システムメッセージ 剣術のレベルが上がりました。アーツは覚えませんでした】
【システムメッセージ 盾術のレベルが上がりました。アーツ《カバー》《カバームーブ》を覚えました。】
行けるか…
「そろそろ終わらせるぞ。[鉄流 斬鉄斬り]」
「《カバ…ガハッ」
くっそぉ。痛い。心臓に向かって鋭い剣筋が向かい、そのまま背後にいた水芭蕉まで斬られた。カバーも間に合わなかった。
一気にサミルさん、グレッグさんの方のライトが二つついた
『おーっとぉ…期待の新人テンソード・水芭蕉ペアはサミルの愛用技、斬鉄斬りで2人同時にやられたぁー!』
解説うるせぇよ。
くっそぉ。
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その後、また同じような流れで僕と水芭蕉は敗北した。ただ一つ違ったのは、最後はカバーが間に合って、僕が斬られるだけで済んだことだ。よかった。今回は守れた。
あれ?なんだっけ?なんだか記憶が曖昧な…。双王って呼ばれるのになんも違和感を感じていない僕。おかしい。何かがおかしい。なんだ。どこがおかしい。
瑞恵は怒っています。ここがゲームとはいえ2回目なのだから。
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(今回から冒頭に登場人物の…内面の言葉を入れます。取るに足らない内容ですが。)




