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プロローグ

この小説は、「ポケットの中の記憶」という小説をリメイクした物です。

作中には犯罪行為に類することがかかれていたりする事もありますが、決して真似をしないで下さい。

この作品は実話ではありません。フィクションです。

「朝早くからごめんね。……うん、うん、そうその事について何だけど――」


 誰かが電話をしていた。誰が電話をしていたのか、それはもう覚えていない。ただ、外では激しく雨が降っていて、しきりに雷が鳴り響いていたのが印象的な記憶だった。


「うん、だからお願い。この子達もきっとお祖父ちゃんの元で暮らした方が幸せだと思うから。……うん、有難う」


 じゃあね、と言って誰かは電話を切った。誰かはりょうと涼の妹、一美(ひとみを見てこう言った。


「しばらくの間、お祖父ちゃんにお世話になる事にしたよ。良い子でいるんだよ?」


 一美が涼の袖をぎゅっと掴んだ。


「……お母さんは?」


「お母さんはね、お祖父ちゃんの所には行けないんだ。だから涼、私が頼める立場じゃないのは分かってるけど……一美の事守ってあげてね」


 僕は袖を掴んでいる妹の手を握り締めると、無言で頷いた。そして小さな声で僕はこう言った。


「――」


 そう言うと誰かは泣いてしまった。妹ももらい泣きしたのか泣き始めてしまい、結局は僕も泣いてしまった。

 しばらくして家の前に車が来て、誰かは妹だけを乗せて僕を残すと『最後に一言だけ』と言って引き留めてた。


「――」


 言い終えると、涼を突き飛ばして車に乗せると、出ようとする涼を制して車を走らせた。

 僕は窓ガラスを叫びながら叩き続けた。今は絶対に割れるはずもない窓ガラスをひたすらに殴り続けたが、やがて諦めてぐったりと座り込んだ。黙っていると、泣き止んでいた妹が『何て言ったの?』と聞いてきて何故か僕は妹を抱きしめた。訳も分からず困惑している妹を強く抱きしめて、僕は泣き続けた。

 雨はまだまだ止みそうに無かった。

一話もうpするとか言ってたのにごめんなさいorz

文章改善してそのまま挙げようかとも思ったんですが、それだと前の小説が消せない以上、ネタバレが酷いし、矛盾してたりする点もあったので、ストーリーを多少変更することにしました。


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