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トップアイドルの俺が魔力過多の廃王子に転生しました  作者: 瑠璃
第4部 魔弾の射手 〜ブラックジョーカー 〜
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love of fathers

 翌日の朝、学園長の元を訪れた

 勿論、「蛇の紋章」について聞きに行くためと、シファーに調査を頼んだ件を報告する為だ


「久しぶりだな、そろそろ来る頃だと思っていたぞ」


「グリー師匠、お元気でしたか? 」


「ああ、お前の顔を見たら元気になったよ

 随分と魔力も体になじんできたな」


「はい、おかげ様で、それで早速ですが・・」


「聞きたいのは、「蛇の紋章」のことか」


「師匠、お分かりだったのですか」


「ああ、気配だけは感じていたさ

 この学園内、ズメイルインペリアル帝国、ジェレミー公国そしてカリオス王国」


「え? カリオス王国ですか」思ってもみない国の名前がでてきた」


「まずは、ズメイルインペリアル帝国の町の中にしばらくいてみろ」


「町の中ですか? 」


「ああ、お前は、まず実際にしばらく人々の生活に身を置きそこでもっと色んな事勉強して来い」


「しかし、師匠 私は、まだ……」


「蛇の紋章については、今魔塔が動いている・・・だから心配するな」


「魔塔が? 」


「ああ、あれは、禁忌を犯した闇の魔術だ 

 今のお前が抱え込むには、まだ早すぎる

 今は私に任せておきなさい」


「禁忌の魔術」


「あまり、気負うな

 もう少しおじさん達にも頼りなさい」


「師匠……… ありがとうございます」


「そうだ、お前、カリアスのところにもたまには、顔見せろよ

 この前、会った時かなり拗ねていたぞ」


「はい、わかりました」

 カリアスが拗ねた姿が想像できて思わず笑ってしまった


「何かあれば報告してくれ

 お互い情報は、共有していこう」


「よろしくお願いいたします」


「お前は、ひとりじゃないんだ

 孤独は、時に闇を生む 

 そして何があっても、お前には、私達やお前の父親がいる事を忘れるなよ」


「ありがとうございます」


 グリー師匠は、まっすぐ強い瞳で俺の瞳を見つめていた

 ジーザメリウスの父上は、勿論だが

 俺は「師匠」と呼ぶ父親達の溢れんばかりの愛情の中で生きてきた

 いつも、この愛情溢れた熱い瞳に見守られ成長してきたのだ

 改めて、そう感じると胸が熱くなった


「師匠も、くれぐれも無理なさらぬよう」


「ハハハ、ありがとう

 大丈夫だ俺は相変わらずのらりくらりしてコンティにしかられているよ」


 父上と師匠のやりとりが目に浮かんだ


 師匠の部屋を出たあとティコと共にアリッサとハイネにユキとハナを連れて会いにいく

 ハイネは、最初戸惑っていたようだが、アリッサは、全てを察しているかのようにティコの提案をすぐに受け入れた


「アリッサ、頼むから決して君は、動くなよ

 君は、正義感の強いところがあり自分をなしろにしがちだから……… 」


 そう言ってティコは、アリッサの長い美しい髪をそっと撫でる


「わかっているわ

 常にハナからは、離れないわ

 それより私は、貴方のほうが心配だわ」

 アリッサにそう言われているティコは、俺が見た事のない表情をしていた


「ハイネには、、俺がいるのに子供の護衛が必要か?」

 とコーンが俺の方に乗り話しかけてきた


「まあ、ユキとも仲良くしてあげてくれ

 勿論 お前の事は1番頼りにしているけどな」


「そ、そうか、まあ、俺に任しておけ」


「もしもだ。もしも此処が最悪な危険な状態になればヘイロンというドラゴンにお前達の事頼んでいるから「龍の渓谷」に逃げてくれ わかったな」


「わかった」


 そうして、ティコと俺はその後ヨハンに会いに行ったが会えないまま学園をあとにした


いつもご覧いただきありがとうございます。

ハイネ、ユキとアリッサ、ハナのお話も交えていきます。

よろしくお願いいたします。

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