表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トップアイドルの俺が魔力過多の廃王子に転生しました  作者: 瑠璃
第3章 妖精の鍵 〜龍の渓谷〜
70/114

白亜の古代遺跡

 早朝、待ち合わせした時間になっても庭園にコーンが来ない


「あいつ、約束忘れて寝てるんじゃないよな」とホクトが呟く


「ちょっと遅れただけじゃん」慌ててコーンがやってきた


「おはよう、コーン朝早くありがとうな」


「パウンドケーキ2本も、もらったしな」


「全部食べたのか?」


「まさか、1本しかまだ食べてない」


 コーン、それでも1本食べたんだな……


「じゃあ、行こう それでどこにいくんだ? 」


「大ホール」


 大ホールの中に忍びこむと、静かな大ホールに鳥の囀りだけが響く。


「それで大ホールのどこにあるんだ」


「中央だよ、中央で剣をかざしてみろよ

 あとはお前わかるだろ」


 まさかの中央とは、戸惑いながらオリハルコンの短剣をかざすと剣が「キィーン」と共鳴しだした

 赤く光り輝き出した短剣に共鳴するかのように俺たちが立っている大ホールの床に大きな魔法陣が現れ七色の光を放ちながら浮かび上がる


「マタスターザス(転移)」

 と呪文が勝手に口から出ると一瞬で魔法陣の七色の光に包まれた


 先程まで大ホールの中にいたはずなのに薄暗い廊下に俺たちは立っていた


 足元にネズミが走り、カビ臭いがする

 どうやら地下廊下に転移したようだ

 灯りを灯し地下道を進む

 警戒しながらいくがここには特に何もないようだが、地下道は迷路のように入り組んでいて進んでも進んでも最初に降り立った場所に戻ってしまう


 ふと、もしかしてと思いオリハルコンの短剣をかざしながら進んでみた

 少しいくと剣が共鳴し出したすると今度は壁から扉が現れた

 その扉を開き入るとまた同じような扉を現れる

 何度も何度も同じことを繰り返す


「リル、まだかな

 もう帰り道もわからなくなったよ」


「だな、でもあともう少しのはずだ、多分……」


「多分って」とブルーとホクトが少し疲れた声で呟く

 それからも、また何度も同じ繰り返し、既にダンジョンの中だ


 剣が共鳴して光り始めた

 でも今までと違う「キィーン」と今までで1番大きな音で共鳴する

 すると大きな扉が現れた

「ギギギギギ」と音を立てながら開くと青い空の下に広い草原に所々が崩れ落ちた背の高い白亜の建物が建っていた


「古代遺跡……」

 建物の周りには蔦が絡まり合っている噴水らしきもののあとや彫像があり、小動物の幻獣がチョロチョロと走り回っている


 ここは、一体どこなんだ。地上?地下?それとも亜空間なのか


 彫像の間を通りながら遺跡の入り口へと向かう


「みんなここからは、ダンジョンだ。気を緩めるな

 絶対はぐれるなよ」

 声をかけながら、緊張で喉がコクリとなる


「また、ダンジョン?」とマシロ以外のみんなが、呟く


ご覧いただきありがとうございます。


またダンジョン?かはまた次回で。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ