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トップアイドルの俺が魔力過多の廃王子に転生しました  作者: 瑠璃
第3章 妖精の鍵 〜龍の渓谷〜
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変化(へんげ)

 グライシス侯爵家に着いてしまった


「さあ、どうぞ・・・・・・

 あっ、そういえばまだ名前も伺ってなかった・・・

 私も名乗ってなかったな」


 あ、そういえばこっちは知っているから名乗ってるつもりでいた


「私は、クラウス・グライシス グライシス侯爵家の長男だ

 よろしく」


「俺は、アル 家名はない」


 クラウスに招かれ、家へと入る


「父上、母上客人をお連れした」

 クラウスが大きな声で呼びかけるとグライシス侯爵夫妻が、出てきた。


「初めまして、アルと申します 2日間ほどクラウス様のお言葉に甘えて泊まらさせていただきます

 大変申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。」


 前髪も長くし、顔が分からないようにしているはずだが、特に何度もお会いした侯爵夫人の視線は緊張する


「どうぞ、何もおもてなしができませんが、どうぞゆっくりしてください」

 と笑顔で侯爵夫妻はもてなしてくれた。


 クラウスと侍女が、客室に案内してくれた

「どうぞ、食事までゆっくり寛いでくれ

 風呂はそのドアの向こうの部屋だ」

 パタンと部屋の扉が閉まる


 シーンと静まり返り、ドアの向こうに誰もいないのを確認した途端 ブルー、ホクト、マシロが現れた。


「ねえ、リル、俺達ずっと隠れていればいいの?」


「姿隠してるのは別に構わないけど、ご飯は?」


「少しの間我慢してくれ!ご飯は俺が調達するから」


 と、ブルーとホクトに責め立てられる

 マシロは欠伸をして早速ベッドで寝ていた

 すると、急に目の前にシファーが現れた。


「リル様、これはどういうことですか? 」


「シファー久しぶり、いや成り行きでここに2日間泊めてもらうことになったんだ

 お前こそなんでここに? もしかしてハイネもここにいるのか? 学園は? そういえばクラウスも」


「リル様、今夏休みでございます」


「そうか、そういえばそうだった ところでお前私だとすぐにわかったのか?」

 学園から離れているからすっかり夏休みという事を忘れていた


「もちろん私の主人だからわかるのです 

 どんなお姿でいらしてもわかります

 でもご安心くださいそのお姿

 リル様とは、他のものには絶対分からないはずです」


「そうか、実はジーザメリウス家に帰る途中、ここの港に魔物が現れると聞いてここにきてみたんだ」


「左様でございますか

 この2週間ほど前から巨大な「クラーケン」が現れるようになりまして」


「クラーケン? あの怪物なら深海深く住んでいて海流の激しいところならともかくこんな港に現れるわけないだろう」


「それが、何者かに操られているかのように、現れたのです」


 操られている?そういえば、サラマンダーも、蛇螻蛄も様子がおかしかった。

 これは調べたほうがいいな……


「シファーこの事は父上はご存知か?」


「勿論です、ちょうど明日カリアス様が援軍を連れてグライシス領に参る予定です」


「わかった、すまないシファー少し父上のところに行って参る

 申し訳ないが俺の代わり勤めてくれ」


 パチンと指を鳴らしシファーに変化の魔法をかけた


「おお!リル様こんな魔法をできるようになったんですね

 しかも殿下のように」

 そう言って感激しているシファーにあとは任せて、窓から風を纏い空を駆けた。


「そうそう、父上に会うならピアスつけてないと拗ねるからね」

 と駆けながらピアスをつけジーゼメリウスの屋敷へと急いだ


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