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トップアイドルの俺が魔力過多の廃王子に転生しました  作者: 瑠璃
第3章 妖精の鍵 〜龍の渓谷〜
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「このままで動くわけにはいかないな」黒髪、漆黒の瞳はまたしばらく封印だ


 父上からもらったピアスをつけるとまた髪色が銀髪に瞳は深い蒼い色に変わった


「北斗」の時も黒い髪、黒い瞳だったのでもちろん違和感などないが、ここでの生活ではずっと銀色の髪と深い蒼い瞳だったのでいつしかこの方が気持ちが落ち着く


 きた時とは、違う道をいきながらも来る時より風と火の魔力が解放されているせいかかなり早く距離を進めている。


 インティという町まできた時にはもう陽が落ちかけていた

 ブルーとホクトに小さくなるように命じてから宿屋に入る


 一息ついて久しぶりの風呂に入った


「うわ〜!やっぱり最高 温泉に入りたいな〜」と言いながら風呂を楽しんだ


 宿屋の1階で食事をしていると隣のテーブルで食事する冒険者の話が聞こえてきた


「グライシス領・・・・・・魔物・・・・・・ 領主…… 」


 グライシス領! ハイネの領地じゃないか!


「あの、すみません、グライシス領で何かあったのですか?」


「ああ実は、グライシス領の港に最近魔物が現れてな、船があの港に寄り付けられないんだ」


「あの小さな港にですか」


「ああ、そうなんだ様子を見に行った領主が怪我をしたそうだ」

 ハイネのお父さんが・・・・・・・


「領主は無事なんですか?」


「今は随分良くなったという噂だよ、君はグライシス領の人かい? 」


「いえ…… ありがとうございます」

 食事をしている時も気になって何を食べているかわからない状態だった。


 部屋に戻りベッドに転がる

 とりあえず家に帰る前にグライシス領によってみよう

 起き上がり、ブルー達にその事を伝えるとブルー達が頷いて応えてくれた。


 とにかく、今は休もう と部屋の灯りを消した。


 朝早くインティの町を出て全速力でグライシス領には一刻(1時間半)ほどで到着した


 通関は「リル・ジーゼメリウス」で通ったが、万が一魔物と戦う時は、リルで戦うことができない

 何せ「魔力過小」の公爵家のご子息様だからな……

 ピアスを外し、「黒」のリルになった。

「ブルーお前も目立つな、お前もどうせなら「黒狼」になるか」

 魔法でブルーも黒にすると、ブルーはまんざらでもないのか喜んでいる


「かっこいいけどやっぱりダメだ、みんな真っ黒でこれはこれで目立つ」


「え!俺も黒がいい」


「ダメだ、ブルーは白、北斗は茶色にすると豹柄目立つから黒のまま」


「えー!」と2人は希望が通らずぶつぶつ言っていたが2人の意見が却下したまま変身魔法をかけた

 冒険者の服を纏い、髪も瞳も「黒」どこにもリル・ジーザメリウスの面影は欠片もない


 グライシス領に来るのは舞踏会のダンスの練習などで通ってきていた時以来だ。

 あれから気がつくともうすぐ半年以上になりあと少しで夏が来る


 まだ半年しか経っていないのか、俺の中ではすごく昔の出来事に感じる

 しかし、あの時のハイネの緊張した震える手の感触はまだ俺の手に残っている。


 いやいや、そんなこと考えている場合ではない

 とりあえず港に行ってみよう。


 俺たちは、港へと急いだ



ご覧いただきありがとうございます

次回は8。6 20時の更新です

よろしくお願いいたします

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