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トップアイドルの俺が魔力過多の廃王子に転生しました  作者: 瑠璃
第3章 妖精の鍵 〜龍の渓谷〜
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黒豹の幻獣

龍の巣穴といっても巣穴を少し抜けると広大な高原が広がっている

そこには沢山のドラゴンが居住し穏やかに共生している


「ヘイロン、龍の渓谷はここからだとどの位置になるんだ?」

「高原を抜けるとドワーフの森があるその森を抜けると人間達との共生を拒んだ魔獣がすむ高い山があるその向こうに龍の渓谷があるんだ。僕だったらひとっ飛びで行けるんだが……… 」


「そうしたいのは山やまだが、ハックロンも出発する時言ってただろ行く先々での出来事が俺たちの財産になるって、だからひとっ飛びで行きたいところだが一歩ずつを大切にしようよ」


「わかったよ、俺は上で飛んでていい?」


「ああ、もちろんだよ俺もそこまでは強制しないさ」

とヘイロンと笑いながら話していた。


「あっそうだ、マシロ、ブルー、ホクトお前達も学園じゃないんだから本来の自分の姿に戻っていいぞ」


そういうとブルーとホクトが本来の大きさになった


「え?? ちょっと待てホクトお前めちゃくちゃ大きくなってないか? 」

ホクトが1.5mくらいの大きさになっていた。俺が魔法で変えているホクトの毛並みや流さを解除すると新たな発見に驚いた


「あれ、もしかして、お前クロネコではなく黒豹の幻獣だったのか」大きくなって黒くてもしっかり豹柄がよくわかるようになっていた

ホクトは、自分の力を見せつけるかのように肢体を柔らかくくねらせながらくるりとジャンプした。ジャンプをした時に、毛先から花火のようにパチパチと火花が散った。ホクトは、幻獣という名前にふさわしくとても幻想的で美しい本当の姿を解放した


「火属性なんだな、ホクト今までお前の事何一つわかっていなかったな、本当にごめんよ 」とホクトの頭を撫でた

学園生活は、彼等にとっては、とても窮屈なものだったのだと改めて感じた。それ以上に、俺が今まできちんと、ブルー、ホクト、マシロに向き合っていなかった事、彼等の事をわかっていなかった事に情けない気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいになった


マシロは? 見てみると相変わらず小さなサイズで俺のフードにすっぽり入って眠っている


お前がそれでいいなら、そのままでいいよ


あちこちで寛いでいるドラゴンの隙間をぬって高原を駆け抜けていく

魔力を解放したせいなのか 考えられない様なスピードて自分が走っているのに慣れないが、とにかく爽快だ

少しステップを強く踏むと2mは、軽く前に飛んで行く

この感覚、そうだ「北斗」時代にワイヤーアクションした時にこんな風に飛ばされたな

あの時はワイヤーで身体中あちこち痛かったけど思い出したら笑ってしまった


今は、もっと自由に、速く走り、高く飛べる

魔力の暴走を抑えて自分で調整して魔力を貯めなくても一瞬で魔力を使える

そうは言っても、まだドラゴン達の居住区から出れていない。そろそろ大きく広い空がオレンジ色に染まってきた


「今日はこの辺で休むか」ピューイと口笛を吹くすると、ヘイロンが降りてきた


空間収納をあけ、野宿のための道具を出す。前世で見たアニメでこういうことできたらいいなと思っていたことを、ここでは大体のことができるようになっていると思うと何故かニヤニヤしてしまう

テントを張り、火をおこし、食事をする。パチパチと火が弾ける音だけが優しく響く

空には満天の星空だ「北皇星」が一際、煌めいている。


「明日は、ドワーフの森に行けるかな…… 」そう言いながらブルーに体を預けるように眠りに落ちた。



ご覧いただきありがとうございます

次回は8.2 20時に更新いたします。

よろしくお願いいたします

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