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トップアイドルの俺が魔力過多の廃王子に転生しました  作者: 瑠璃
第2部 グードリーヴァアカデミー 〜dance for the first time ~
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落ちたグラス

グードリーヴァアカデミーの大ホールは、剣術大会が行われた同じ場所とは思えない程飾りつけられ見事な舞踏会会場になっていた。

ほんのり外には、雪も落ち始めていた


新入生のほとんどが今日がデビュタントとなるせいかどの顔も緊張を隠しきれなかった


ハイネとリルは、学園の中央カウンターで待ち合わせをしていた

リルはハイネを出迎えようと少し早めに中央カウンターに到着し彼女を待っていた

その姿を見て未だ明かされていないリルの待ち人が誰なのだろうと興味深々に少し離れた場所から見ている者も沢山いた


待ち合わせ時刻の10分前に中央ゲートのグライシス領のゲートが開いた

周りの者の視線が集中するそこにはグライシス公爵夫妻、クラウス・グライシスそして

黒い金糸の刺繍のタキシードのリルと揃えたと思われる黒いシンプルだが、ドレープが美しく金糸の刺繍に枯れないよう魔法をかけた白い薔薇の生花をちりばめた美しいドレスを纏い、白い小花をちりばめた美しい薄いピンク色の長い髪をゆらしたハイネ・グライシスがいた


リルは、グライシス夫妻に会釈し、ハイネに向かい合う

「ハイネ・グライシス様、本日は、私にエスコートさせていただける栄誉を与えて頂きありがとうございます」とリルが会釈し手を差し出す。


「よろしくお願い致します」とハイネが手を取った


周りは水を打ったような静けさだった

コツコツとふたりが歩き出す音だけが響く

ふたりが行ったあとの中央カウンターでは、ざわめきがもどり、それぞれお互いのパートナーに先程リルとハイネのやりとりを真似て挨拶をし、ホールへと向かった


「ジーザメリウス辺境伯家 リル・ジーザメリウス様、グライシス侯爵家、ハイネ・グライシス様」名前を呼ばれリルとハイネがホールに、入場すると彼等に一斉に視線が集まった 視線をおくると共にあちらこちらで溜息が漏れる


少し緊張をして居心地がわるそうなハイネをみて、

「むこうで飲み物でも飲もうか」と飲み物や食事がならんだテーブルに誘った


リルを見つけたヨハンが駆け寄ってきた その後ろには、金髪の男性とアリッサが一緒にこちらにやってきた。


「リル! ハイネちゃんがパートナーだったのか びっくりしたよ

あ、リル俺の兄様だ、アリッサの婚約者だよ」


「はじめまして、ジーザメリウス様 いつも愚弟がお世話になっております」

私は、ティモシー・カリオスでございます」

そう言って俺の前に立つのはティコだった。


「えっ! 」

つい、驚いてしまい持っていたグラスが手から滑り落ちてしまった。



「リル! 大丈夫か? 」


「あ、すまない 飲み物が、服にかかってしまった 休憩室で少しなおしてくるから、ハイネ待っていてくれるか みんなすまないが少し席をはずす」と、言って休憩室へと足を運んだ。


なにがどうなっているんだ? 汚れた服に魔法で「洗浄(クリーン)」をかけ、少し気持ちを落ち着かせようとした。

その時、部屋にだれかが言い争うように話しながら近ずいてきた。

おもわずそこにあったクローゼットの中にかくれてしまった、その時 部屋の扉を開ける音がして人が入ってきた。


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