秘密のガゼボ
今日は、久しぶりにゆっくりした休日だ
この前の休みはヨハンと買い物に出掛けたりしてバタバタしていたからな
「マシロ、ブルー天気もいいし風も心地良いしガゼボに行くか」
あの日の夜、父上に通信すると既に学園長から報告があったらしくサラフィンの所に行き確認してきてくれていた
名前を「ブルー」とつけ契約した前世の言葉なのでヨハンには「また、例の遠い小さな国の言葉なのか?」と聞かれた
「青」だよと答えるとマシロといいそのまんまじゃないかと笑われた
「ブルー」俺とブルーが気に入ってるから良いんだよ!
ボルトの店で作ってもらったアコースティックギターを抱えて2頭と一緒に部屋を出る
「ああ、忘れ物」もう一度部屋に戻り小さなマシロのぬいぐるみを3つ取りに行く
これもボルトの店で作ってもらった録音機能のあるぬいぐるみだ、色々なものを注文するのでボルトに「リル様のおかげで貴金属店から何でも屋になってしまいましたよ」と笑われてしまった、そういいながらもボルトは、売り上げの2割はリル様の取り分で!とちゃっかり商品化して販売しているけどね、さすがは商売人だ
父上から通信で、話した時に双子が眠る時、「にーちゃまの歌違う」と誰が子守唄を歌っても泣き喚くそうだ そのあと結局泣き疲れて寝るという悪循環
家にいる時は俺が子守唄歌って寝かしつけてたものなあ〜とまんざらでもないというか 家にいなくても必要とされているのがすごく嬉しい というわけでマシロ人形に子守唄吹き込んでプレゼントしようと思ったわけだ
木々を抜けて、ガゼボに行くとマシロとブルーがなにか見つけたのかマシロを乗せたままブルーが走りだした、ガゼボに黒い小さな塊があるようにみえる
俺も走ってガゼボに行くとパトリシアが召喚した黒猫だった
丸くなって眠っている……そういえば黒猫が居なくなったとパトリシアが言っていたそうだが2回目の召喚でオレンジ色のケット・シーが来てまあ満足していたようなので、黒猫を捨てたんではないかとヨハンが言ってたな。くそっ!
俺たちに気がついたのか黒猫が目を覚ました
何日間もさまよっていたのかドロドロに汚れている
「可哀想に、まず綺麗にしてやるな」
「マズガシャナ(洗浄)」と唱えると 程よい温度の水が黒猫を包む
「パンしか今持ってないけど食うか? 」
余程腹が減っていたのか、がっつきながら食べる
「うまいかー、なあお前さぁよかったら俺の使い魔にならねぇか」
食べるのをやめて黒猫がこちらを見る
「1度、魔法陣だすからお前念じろよ! 」
どうかうまくいきますようにと祈りながら魔力量チャージして詠唱する
魔法陣が浮かんできた いつものように七色の光が放たれ光の粉が舞い散る
白い光が放たれた時何故か周りの木々が光を漏らさぬようにドームのように覆い被さる
白く光る魔法陣から小さな黒い影が現れた
「成功したな!黒にゃんこ、じゃあ俺と契約してくれるか? 」
にゃん
「じゃあお前の名前は今日からホクトな」
1番大切な名前をこいつにつけた
なんとなくこの世界に放り出された時の自分と重なってしまったせいだ
でも、あれだな見た目このままだとパトリシアとアレクにまた絡まれそうだな
「ホクトちょっとヘアスタイル変えさせてもらうぞ」
風と火の魔法を少しちょいとこうして……
ホクトは少し長めのウェーブが、かかったスタイルに変わった
めっちゃくちゃかっこいいじゃん!なんだかケット・シーみたいになったけどまあいいか
邪魔くさいからケット・シーということにしておこう
なんか賑やかになったな〜といいながら3頭の頭をわしゃわしゃした
ご覧頂きありがとうございます。
黒猫ホクトが加わり益々賑やかになりました。3頭の使い魔たちどうかよろしくお願いします




