揉め事の種
演習場にはSクラスの生徒も合流していたが何やら騒がしい
ヨハンを見つけ、声をかけた「よお、どうだった?」
「お! リル見てよ俺のパートナー 」ヨハンの肩には白い鷹がとまっていた
「すごい! 素敵なパートナーだな よかったなお前にピッタリのパートナーだな」
「ありがとう、ところでリルお前のパートナーはその可愛いフェンリルか?蒼いフェンリルって見たことないよ、しかし可愛いのの上に可愛いのが乗っていて益々人気者だな~! 」
ヨハン、チョットおっさんくさいよ・・・・・・
「ところで、向こう騒がしいなどうしたんだ? 」
なんだかアリッサとリリアーヌ皇女そして自称聖女パトリシアがもめてる
「いやあ、あれみてよ、実は聖女ちゃんが召喚したのが黒猫 アリッサが九尾の狐だったんだけどね。九尾の狐なんてレア中のレア見たことないじゃん。そしたら聖女ちゃんが自分の後がアリッサだったからアリッサがなにか仕組んだに違いないっていいだして交換しろって! アレクもアリッサならやりかねないっていいだしてさ」
「無茶苦茶だな、それでどうして皇女が?」
「リリちゃんは二人に責められてるアリッサが可哀想って3人の間に入ったんだけど・・・・・・ね」
ああ、余計話がややこしくなったのか
「それで、Sクラスの担当ジャイク先生は?どこ行ったんだ? 」
「いや、自分では説得できないからって学園長呼びに行ったよ」
丁度そこに学園長とアリス先生が来た(ジャイク先生いないじゃないかよ!)
ヨハンが事の顛末を説明しに学園長の元に行った
学園長がアリッサたちの所に行き、何やら話をしている
どうやら、場所を移して話し合うようだ
学園長の先生の後をアレクがエスコートしパトリシアが行くその後を背を伸ばし毅然とアリッサが歩くが肩が震えている
「では、皆さんそれぞれパートナーと今日は帰って親睦を深めてください」
という声で授業は終了した
リリアーナ皇女がこちらに涙を溜めて駆け寄ってきた
「リル様」
「申し訳ございません、皇女様今日はヨハンと寮にお戻りいただけますか」
「ヨハン、申し訳ないが皇女様エスコートしてくれるか アッサム嬢エスコートしてくる」と小声でヨハンに頼んだ
「いや、それなら現場にいた俺の方がいいんじゃないか」
「アレクを黙らせるにはいなかった奴が行く方がいいんだよ」
「わかった、皇女様は責任を持って送るよ」
ヨハンに皇女を任せて、アリッサ達を追った
さほど時間が経ってないのですぐに追いついた
「アッサム嬢、エスコートさせていただくことお許しいただけますか」
「ジーザメリウス様、いえそんなご迷惑おかけしては…… 」
「アッサムさん ジャクシーさんもズマイルカルプス君にエスコートしてもらってるんだ。君もジーザメリウス君の好意に甘えなさい」と前を歩く学園長に促され
「ありがとうございます」と俺が出した手にそっと手を添えた
少し震えていた手が徐々に柔らかくなってきた。そんな彼女を心配するかのように九尾の狐がマシロ達と一緒についてきた
学園長室に入りアリッサとパトリシアが腰掛けたのを確認し、
「学園長、ズマイルカルプス君と僕は、部外者なので退出しております。お話終わられましたら部屋の前で待機しておりますのでお声かけください」と言って礼をし、アレクを引きずり部屋の外に出た。
「お前! 何するんだ、パトリシアがあの女に何されるか分からないだろ、それに無礼だろお前!俺を誰だと思っているんだ」
「お初にお目にかかります。ズマイルカルプス公爵家のアレク ボノ ズマイルカルプス君 でしたね。私は、リル ジーザメリウスと申します。以後お見知り置きを」
「何言ってる俺はズメイルインペリアル帝国の皇太子だぞ!お前こそ、ジーザメリウスの平民との落とし子だろ!」
「自称皇太子様でしたか、確かまだ認証を受けてないとお聞きしましたが、宙に浮いたその地位は、婚約者を蔑ろにして他の女性にうつつを抜かすあなたにお似合いですね」
「くっ!」とアレクが俺を殴ろうとした時、学園長室の扉が開いた
「ズマイルカルプス君、何しているんだ! 学園内は、私闘禁止だろ」
学園長に一喝されアレクは、拳をおさめた
「アッサム嬢、寮までエスコートお許し頂けますか? 」
「ジーザメリウス様ありがとうございます」と今度はすんなり手を置いてくれた
「それでは失礼致します」2人で深々と学園長に礼をして寮へと向かった
帰り際パトリシアの不安げにしている黒猫が目に入った
アリッサと2人になり「結局どうなったのですか?」
「学園長が、細工などできないという説明をしてくださり、ジャクシーさんに黒猫の使い魔を大切にする事を条件に再テストをお許しになられました。勿論二度目召喚される使い魔も大切にする事も条件に入っています」
「そうなんですね」
「ジーザメリウス様、今日はありがとうございます」
「いえ、アッサム嬢こそ大変でしたね。召喚された九尾の狐が素晴らしすぎて嫉妬されたんですね」
「ええ、でも少し大きすぎて私のお部屋では狭くてこの子が可哀想かも」
「あっ!マシロ!」そういうとマシロは九尾の狐に乗り何か話しているようだ
狐はコクコクと頷き一回転すると子狐になった
「きゃあ」と嬉しそうに叫ぶアリッサ思わず狐を抱きしめる
「アッサム嬢、笑っている方が素敵ですよ」
と言ってしまった後に学園長の影響受けてるかもと反省した
そのあとは二人とも何も言わずに寮まで帰った
ご覧頂きありがとうございます
今回アレクとリルは対峙致しますが、リアイアル・ラーセルとしては幼い頃一度対面しています。
次回はコントレール・ジーザメリウス辺境伯のお話です




