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トップアイドルの俺が魔力過多の廃王子に転生しました  作者: 瑠璃
第5部 星守りし帝国 〜星の認証〜

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promise before dawn

 ジーザメリウス辺境伯たちは、星が消えた夜空を見上げていたいきなり光の渦が夜空の闇を裂くかののように溢れ出てきた 

 光の渦の一部がゆっくり降りてくる


「リル・・・・・」

 そう言うとジーザメリウス辺境伯は目頭を押さえ空を見上げたが頬をつたう涙を止めることができなかった


 ゆっくりとリルとハイネが地に足をつけた

「リル!ハイネ!」

 ティコ達がなきながら二人を抱いて名前を呼びもみくちゃにする


「ティコ、シファー、ブルー、ホクトごめん心配かけた」


「そう!ハイネまで一体どうなってんだ、」


「ティコあとでちゃんと話す 

 お前の・・・・あいつの最期も・・・・

 その前にやらないといけないことがある」


 そういってグリー師匠の前に立つ


「師匠それですか蛇の紋章の羊皮紙」


「ああそうだ、どうするんだ」


「その蛇の紋章の主が光の炎で燃やしてくれと約束したんだ」


 そういって羊皮紙を光の炎で燃やした

 光の炎の中で蒼紫色の光を放ちながら燃えていく


「ありがとう、リル・・・・・」

蛇の紋章の主の声がきこえた


「お疲れ、リル とりあえずおわったのか?」


 俺の頭をわしゃわしゃしながら父上が俺を抱きしめた


「父上、マシロが、星の女神で、俺認証もらいました あとイーリス達の話はまたゆっくりします」


「そうだな、とりあえずみんなジーザメリウスの邸に帰るぞ」


 ハイネはきっとずっと気が張っていたのであろう、邸に帰ると言った途端に足から崩れた


 俺はハイネを抱きかかえブルーと空をかけていった

 他のみんなはヘイロンが送ってくれた 

 邸についたらみんな泥のように眠った


 次の日ヨハンとユリウスも呼びみんなに集まってもらい昨日の出来事を話した


「デボラは丁度私が話を聞きだしているときに黒い塵になって消えたわ」


「イーリスが取り込まれた時、血の契約をしていたデボラも取り込まれたんですね」


「彼女は昔からポーリィが大好きで、ポーリィやコンティが愛していたジュリアにずっと嫉妬していたわ

 結婚してからもずっと・・・・・ 

結婚してからもジュリアを恨み、ティコの母親を恨み続けて長男のイーリスに異常なまでに執着していたのよ」


「人の心の中の小さな嫉妬がどんどん広がり入ってはいけない領域にふみこんでしまった」

 グリー師匠がそうつぶやいた


「パトリシアは、自分が転生人でゲームの世界のヒロインだと言っていた 

 だから俺たちと結びつく運命だと・・・・・・

 ありえないな 」


 ヨハンがそういうとリルは自分も転生人と思っていた時期があったので、複雑な気持ちになった


「でも、ここは現実なんだ・・・・・

 複数の人と結びつく運命なんて運命じゃない」

 珍しくシファーが声を荒げた


「誰でも、心の中に闇がある

 その闇をどう広げないようにするのか・・・・・

 正解はないな

 もしかすると永遠の課題かもしれないな」

 カリアスがそういってリルの肩をたたいた


「ところで、リル髪の色ずっと銀色なんだが・・・・・・」

 ヨハンが少し聞きにくそうにリルにたずねた


「ああ、確かに俺は「リアイアル」なんだが自分らしくないというか、そういなければならないという気持ちが強くあってな

 でもマシロが言ってくれたんだ

「色が変わってもあなたはあなたなの 

 あなたのすきな色で生きていけばいいのよ 

 この色でないといけないなんてかんがえないで」って


「俺を命がけで守ってくれた本当の両親にも感謝している 

 俺を導いてくれた師匠たちにも感謝している 

 でもやっぱり今の俺の芯の部分は コントレール・ジーザメリウスが育ててくれた「リル・ジーザメリウス」なんだ

 それにずっとこの色だったからやはりこのほうが落ち着くんだ」


 そういうとジーザメリウス辺境伯が黙ってリルの頭をわしゃわしゃした


「確かに俺たちもその方が落ち着く」

とティコやヨハンが笑う


「これから、俺たちでこの世界をもう一度笑顔であふれる世界でできるよう手を取り合おう」


「まだまだ、未完成な俺たちだけど力あわせりゃ何とかなるだろう」


 リルと仲間たちの夜明け前の約束だった








いつもご覧いただきありがとうございます。

次回最終話です。

最後までリルと旅して頂き本当にありがとうございました。

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