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トップアイドルの俺が魔力過多の廃王子に転生しました  作者: 瑠璃
第5部 星守りし帝国 〜星の認証〜
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妖精の鍵

いつもご覧いただきありがとうございます。

皆様のおかげで20000PV突破いたしました。

本当にありがとうございます

これからもよろしくお願いいたします。

 ズメイルインペリアル帝国を筆頭にポールステンシャル王国・ジェラミー公国・カリオス王国・セラミー共和国・サガン王国という6国が同盟国としてこの世界をお互い支え合ってきた


 カリオス王国は国王代理としてティコが出席した 会議が始まる前にティコが立ち上がり言葉を発した


「各同盟国首長の方々に、この度我が国の皇妃・第一王子イーリスが多大なご迷惑をおかけしましたことお詫びいたします」とひざまづき床に頭をつけてお詫びした


「ティモシー殿下、立ち上がってください」俺はティコの腕をもち立たせた


「それを言うなら我が国の宰相ならびに家臣そしてパトリシアも大きく関わっているのだから私も頭を下げねばなるまい」


「しかし、リアイアル殿下は逆に被害者ではありませんか」サガン王国の国王が淡々と話す


「実はジュリアス・サラーの父 サガン王国宰相ジュリアーノ・サラー侯爵、エドモンド・ユルニーの父サリ・ユルーニー公爵にもきて頂いております」とユリアスとユーゴスの父ラルーケ・ジェレミー国王が口を開き2人が会議場に入り席につく


「今回のことは我らが息子達と向き合っていなかったことも原因のひとつ、しかしその弱みにつけいる

 あの三人は非道としか思えない」


「しかしながら、我ら3人 3国の意見としてはズメイルインペリアル、カリオスともに国家としての責任は問わず。

 ただ、2つだけお願いしたいことがある 

 デボラ皇妃・イーリス王子・パトリシアの処刑そしてカリオス国王の退位後のカリオス国王にはティモシー殿下あなたに即位していただきたい」


 ティコは、まっすぐ前を見て

「わかりました、必ずお約束いたします

 命に変えても、国を再建いたします」

 そう言って深々と礼をした


 ティコはこの会議の前からすでにその覚悟はできていたのであろう


「あと、私からも」そう言ってリルが立ち上がり、扉を開けるとニコラス・グリー魔塔塔主がトレーに何かをのせて大切そうに持って入ってきた

 トレーにかけられた布を捲ると火・風・水の妖精の鍵がのせてあった


「この鍵は私が魔獣を倒した際、魔獣の核の中に閉じ込められていた妖精の鍵です」


 おお〜と周りのものから思わず声が出る


「グリー魔塔主に調査していた結果、この鍵はユーゴス・エドモンド・ジュリアスの魔力に包まれ保護されていたことがわかりました

 彼らは魔石変えられた後も彼らのその意思によって閉じ込められた妖精の鍵を守ろうとしてくれていたのです」


 リルはそう言いながら水の妖精の鍵をジェラミー国王に火の妖精の鍵をサラー侯爵に、そして風の妖精の鍵をユルーニ公爵へ手渡した


 鍵から自分の息子の魔力を感じたのか、3人は手を震えながらどんどん涙が溢れていた


「そして、そのままテラスに出ていただけませんか」テラスにその場にいた全員が出ていく


「鍵を掲げてください」

 そうリルが言い、3人が鍵を掲げるとリルが手をかざし聖力を注ぐと七色の光に包まれそして眩い白い光の柱がたった


 その光の柱にユーゴス・エドモンド・ジュリアスの姿が浮かんだ

 3人がそれぞれの思いを父親達への謝罪・そしてどれだけ自分が家族を愛していたかを伝えた

 彼らの遺した微かな魔力は家族へのメッセージだったのだ


 国王達3人も泣きながら三人に自分の思いを伝えようとする


 ユーゴス達の幻影は三人の父親達を包み込むように抱きしめながら「これからもあなたちを守っていくから」と言って姿を消した


 3人の父親が鍵を抱きしめ泣き崩れながら息子の名前を叫ぶ

 そしてリルは、自分の父親が自分を遺して逝ってしまった時の心情を思ってしまった

 経験や年を重ねていかないと見えないものもあるのである


 そしてそれとともに、ますますイーリスたちのことが許せなくなるのである

 一刻も早く決着をつけないといけないと改めて決意するのであった


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