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THE KEBABS

レビュー執筆日:2021/4/15

●全体的に粗い印象が目立つ、シンプルなロックンロール。


【収録曲】


1.オーロラソース

2.THE KEBABSがやってくる

3.すごいやばい

4.恐竜あらわる

5.ピアノのある部屋で

6.ホラー映画を観よう

7.メリージェーン知らない

8.THE KEBABSは忙しい

9.猿でもできる

10.枕を変えたら眠れない


 キャリアを重ねた様々なミュージシャン同士で結成されたバンド、THE KEBABS。このバンドにはUNISON SQUARE GARDENのベーシスト兼ソングライターの淵智ぶちともが参加しているということもあって、彼らにとって初のアルバムである今作を聴いてみたのですが、その音楽性はUNISONとは大きく異なっていました(わざわざ違うバンドを組んだので当然な話かもしれませんが)。


 一言で表すならば、「粗い面を強調させたシンプルなロックンロール」といった感じでしょうか。今作はライブ音源をオリジナルアルバムのような形式にまとめた作品ということもあってか、全体的に音質は粗めですし、ボーカル・佐々木(ささき)りょうすけのしゃがれ気味の歌い方もある意味「粗い」感じ。『THE KEBABSがやってくる』『すごいやばい』『枕を変えたら眠れない』等といった特に深い意味が無さそうな曲タイトルや歌詞もその点を後押ししているように思えます。


 その要素を特に強く感じられたのが9曲目の『猿でもできる』。田淵智也が作詞・作曲しているのですが、「踊れるやついるか」「猿でもできる」の2種類のフレーズをひたすら繰り返すというシンプルの極致とも言える構成で、手の込んだ印象の強いUNISONとは大きく異なる音楽性を志向していることがよく分かる曲になっているのではないでしょうか。


 ただ、シンプルであるがゆえに「ベタ」に感じられる部分も少なくなく、個人的には、そこから一歩進んだ音楽性を見せて欲しかったところもあります。敢えて格好付けたような語りをメインにした『ホラー映画を観よう』や歌詞の世界観がシュールな『メリージェーン知らない』のようにどことなく笑える曲もあり、その方向性を強めた方がより面白くなりそうな気がしますが、全体的に細かいことを考えずに楽しそうに演奏しているメンバーの姿が伝わってくるようなアルバムでした。


評価:★★★★

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