表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚されたリビングメイルは女騎士のようですが契約しますか? オネガイシマス……マスター  作者: think


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

95/224

休暇中も訓練です!

俺たちはレリアントを出発し、学園のあるルードリアへと無事に到着することができた。


「お見送りありがとうございます」


「お兄ちゃんのお墓参りして帰ってくる」


「お土産いっぱい買ってくるからね!」


「ああ、二人とも気をつけてな。クリス先輩も一応気をつけてください」


まあ何があってもクリス先輩なら大丈夫だろう。


「一応ってなに!?私だってか弱い乙女なのに!」


「ははは、ご冗談を」


「カイ君ってばひどい!三人ともなんか言ってやってよ!」


「そ、そうです!乙女ではありますよ!」


「ただ、か弱くはない」


「あははは……クリス先輩もお気をつけてください」


「うぅ……優しいのはルース君だけだよ……」


そして寮で一日を過ごしたリーナ、サリア、クリス先輩が実家のある場所へと帰っていく。

その見送りにルースとともにやってきた。


「名残惜しいですが、そろそろ乗車時刻ギリギリですね」


「それじゃバイバイ」


「またね!」


三人とも途中までは道のりが一緒らしく、同じ馬車へと乗り込んだ。

俺たちの目の前で扉が閉められると、馬に鞭がはいりゆっくりと進み始めていく。

やがて、大きな馬車の姿をは消えていった。


「行っちゃったね……」


「ああ、寂しくなるな」


残された俺とルースの今後の予定は何もない。

俺もじいちゃんの墓参りのため帰ろうかと思ったのだが、反対を押し切ったのだから一人前になるまで帰ってくるな。と両親からお手紙をいただいたので、寮に残りトレーニングを行うことにしている。


それにルースも俺と同じような境遇のようで、帰りづらいそうだ。

ルースの祖父は有名な召喚師だったが、その息子であるルースの父はあまり召喚師という職業を好ましく思っていないという。


「傷だらけで帰ってくるおじいちゃんのことが心配だったんだって。だから僕が召喚師になるって言ったらすごく反対されたよ」


「はぁ……俺たちは親不孝コンビだな」


「あんまり褒められないコンビだね……」


ルースとは昨日の浴場でそんな話をしていた。

見送りを終えて学園へと戻っていると、ファーナがウキウキした様子で話しかけてくる。


それでは早速訓練と参りましょう!

私のプリンセシオンが待っていますからね!


はぁ……わかったわかった……


なんですかその返事は!遊んだ分は取り戻す必要があるのです!


昨日帰ってきたばかりだというのに、厳しい教官だこと。


「俺は寮に帰ったら訓練に入るけど、ルースはどうするんだ?」


「良かったら僕も一緒にいい?剣をもっと使えるようになりたいから、ファーナさんに教わりたいんだけど」


おお!ルース君も剣の魅力に気づきましたか!

もちろんいいですとも!


「ファーナもいいって言ってるし、一緒にやるか」


「うん!よろしくお願いします!」


「ただし……めちゃくちゃ厳しいからあとで後悔するなよ?」


「……頑張る」


マスター、人聞きの悪いことを言わないでください。

素振りとランニングぐらいで何を言うのですか。


量が問題なんだよ!

素振り千回にランニングはグラウンドのコースを百周だぞ!?


あっルース君も参加するんでしたら、木剣での打ち合いも組み込みましょうか。

素振りでは緊張感がありませんからね。


増えたぁぁぁ!?


寮に戻った俺とルースは運動着に着替えると、まずは寮の中庭で素振りを始めた。


マスター!剣は腕で振るんではなく、腰からしっかりと力を伝えていくのです!


ルース君は打ち込んだ後に身体が流れています!

足の裏に力を入れて、直立不動の構えで打ち込むのです!


「だってさぁ!」


「わかりましたぁ!」


ファーナの教えをルースに伝えながら、一心不乱に剣を振るっていく。


「やっと終わった……」


「身体中が痛いよ……」


お疲れさまです。

休憩は十分、その後はランニングに入りますよ!


「十分後にランニングだとさ……」


「……頑張ろうね」


「おお……」


疲れた身体で学園へと移動すると、グラウンドへと向かう。

そして誰もいないグラウンドを走り始めた。


疲れているときこそ姿勢を正して走ってください!

そうすることで持久力が向上するはずです!


ファーナの熱い意志が頭に響く中、ルースに質問をする。


「はぁはぁ……どうして、俺の訓練に付き合おうと思ったんだ?」


「カイにこれ以上離されたくないんだよ……僕はカイに勝ちたいからね」


俺の隣で息を切らしつつ、ルースは笑って答える。

可愛い顔してとんだ負けず嫌いだ。


「俺だって絶対に負けねぇからな!どりゃぁぁぁ!」


速さを競っているわけではないのに、ついダッシュをしてしまった。


「いきなりはズルくない!?逃がさないからね!」


それに対抗してルースが追いかけてきた。


ふふふ、身近に競い合う仲間がいるということは幸せなことですね。

大いに力となることでしょう。


ああ、仲間でありライバルだからな。


今は少しだが、ルースに先んじているかもしれない。

だが、この負けず嫌いで可愛いライバルは絶対に追いかけてくる。

一番に友達になった仲だからこそ、


「負けねぇからなぁぁぁぁぁぁ!」


「待てぇぇぇ!」


負けられない気持ちは大きくなるというものだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ