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召喚されたリビングメイルは女騎士のようですが契約しますか? オネガイシマス……マスター  作者: think


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清らかなお付き合いが大事です!

「間近で見るとやっぱりでっかいなぁ!」


「そうだね!」


これならばドラゴンでも悠々と遊べますね。


そんなことになったら波がえらいことになるわ。


俺たちはサラサラの砂場を超えて、湖へとたどり着く。

勢いで飛び込みたいところだが、準備運動したり休憩ポイントを作っておかないとな。

女の子たちは手荷物もあるし。


「シートやパラソルの貸し出しがあるんだよな?」


俺は追いついてきたフレアへと質問する。


「ああ、無料で貸し出してくれている。あの建物だな」


フレアが指差した場所には、総合案内所と看板に書かれた大きめの建物があり、その周囲には食べ物や飲み物の屋台が立ち並んでいる。

傍にあるテーブルでは多くの人が飲み食いをしている様子が見て取れた。


「みんなお腹は空いているか?」


俺の質問に対して全員が首を振った。

昼時ではあるが、シャルネさんの朝食のおかげでまだそれほど空腹というわけではない。


「じゃあちょっと行って借りてくるとするか。みんなはここの場所を取っといてくれ。ルースは手伝ってくれるか?」


「いいよ」


「二人ともすまんな」


「よろしくお願いします!」


そうして俺たちは、にぎやかな一画へと歩みを進めていく。


「うわぁ、結構混んでるね」


「昼時だから食事をとる人も多いんだろう。しかし匂いを嗅ぐと腹が減っているようにも思うな」


「あはは、本当だよ」


鉄板の上で肉が焼かれたり、タレが焦げる匂いが俺たちの歩く道を漂う。

ついどんなものがあるのか気になり、キョロキョロと見渡しながら歩いていた。


ドン。


「あっすいません」


そのせいで俺は立ち止まっている人の背中にぶつかってしまった。


「いえ、こちらこそ」


優しそうな声が俺の耳に届く。


うん?どこかで聞いたことがあるような……?


「ってカイ君!?」


「レオン先輩!?」


振り返ったのは学園の二年生であるレオン先輩。

水着姿のレオン先輩は俺たちを驚きの表情で見ていた。


「わぁ、すごい偶然ですね!ご家族できているんですか?」


「え、えっとだね……」


ルースが無邪気にそう問いかける。

それならば何も問題ない。

だが……


「レオン?どうかしたのか?」


こうなると話は違うよなぁ!


レオン先輩を呼ぶ声の主はセツカ先輩だった。

いつもは結んでいた長い黒髪を下ろしており、黒のビキニが雪のような肌を際立たせている。


しまったという表情を浮かべるレオン先輩を横にどけ、俺とルースはずいっと前へ出ていく。


「セツカ先輩、こんなところで会うなんて奇遇ですね!」


「カイとルースか。お前たちもここに休暇で?」


「はい!ところでお二人はデートですか?」


「ま、まぁ……そういうものだ……」


ルースの質問に、頬を染めて恥じらうセツカ先輩がそう答える。

そんな姿を見て俺とルースの殺意が湧く。


「「へぇ……そうなんですねぇ……」」


「君たち、そんな恐い目で見ないでほしい……」


ここで俺たちは通路から少し外れた場所へと移動する。

店と店との間の空きスペースのため、通行人の邪魔にはならない。


「ははは!羨ましいだけですよ!」


「僕たちは日帰りで遊びに来たんですが、先輩たちも日帰りなんですか!?」


「それはもちろんそうだよ!ははは!」


「私たちは泊りだぞ?レオンは何を言っている」


「セツカ!?」


さすがセツカ先輩。

いつでもストレートな発言をしてくれる。


(これはどうしますか?ルース君?)


(そうですねぇ……ちょっと釘を刺しておきましょうか)


「レオン先輩……?学生らしい清いお付き合いですよね?」


「そ、それは……」


こいつ、下心がありやがる。

どうしてくれようか。


そんなことを考えていると、セツカ先輩が真っ赤な顔でルースの質問に答える。


「も、もちろんそうに決まっている!結婚するまではふしだらなことはダメだと母に習ったからな!レオンの家もそうだろう!?」


当たり前ですね。

よい教育をしていらっしゃるようです。


そういった貞操観念はいまどき珍しいんだが、ややこしくなるので置いておこう。


「えっ……」


俺たちが釘を刺すまでもなく、セツカ先輩自身が特大ハンマーで釘を打ち込んだ。


「あ、あははは……もちろんだよ……」


(セツカ先輩に免じて……)


(うん、許してあげますか)


「お二人とも、楽しんでくださいね」


「あんまりイチャイチャしちゃダメですよ」


「そ、そんなことはしない!」


「しないんだぁ……」


「レオン?なぜそんなに悲しい顔をしている?」


ふぅ……間違いが起こることは間違いなくないな。


とんでもなくややこしい言い方ですね。


「それじゃお邪魔になりそうですし」


「僕たちはこれで失礼しますね」


「ああ、そちらも楽しむといい。また新学期に会おう」


「「はい!」」


抜け殻のようになったレオン先輩と微笑みながら手を振るセツカ先輩を残し、俺たちは元の目的地へと向かう。

そこで無事にシートとパラソルを借りると、フレアたちが待つ場所へと急いだ。


「「お待たせ!」」


クリス先輩とマリーちゃんが準備体操をしているのを横目に見ながら、俺たちが声を揃える。


「……何か良いことでもあったのか?」


すると、あっけにとられたようにフレアが聞いてきた。


「えっ?なんで?」


「二人ともとてもいい笑顔をしています!」


「うん、すごい嬉しそう」


俺とルースは視線を合わせ、笑顔で頷く。


「「悪い狼を倒す女神と出会ったからかな……」」


「何を言っているんだ、こやつらは?」


「よくわかりません……」


「暑さでやられた?」


キョトンと首をかしげる三人をそのままに、俺たちはシートを敷いてパラソルを立てる。


「さぁ!遊び倒すぞ!」


「もちろん!」


思いがけない出会いが、俺とルースのテンションを最高潮へと引き上げてくれた。

最高に楽しんでいくぜ!


「おっ!二人とも元気だね!」


「一緒に泳ごうよ!」


「俺につづけぇ!ひゃっほぉぉぉぉぉぉ!」


「私たちも行くか!」


「はい!」


「れっつごー」


そして俺たちは湖へと飛び込んでいく。

程よい冷たさが、俺の身体を適度に冷やしてくれる。

すると頭も冷えていった。


これからも仲間ですよ……レオン先輩……


どちらかと言えば敵のように思われていそうですが、どういった仲間なのですか?


それはまあ……秘密。


はぁ……


俺には分かる。

あのガッカリした表情、間違いなく俺たちは仲間でしょ?レオン先輩?


濡れた顔を拭いながら、笑った。

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