水着でなくても可愛い女の子たちの私服です!
青い空、白い雲、ほどほどな暑さを感じる気温、可愛い女の子たち。
まさに絶好の行楽日和である。
そんな中を俺とフレア姉妹、リーナ、サリア、ルース、クリス先輩で午前中からフレア家を出ると、郊外の馬車乗り場へと向かう。
「ここからシロビワナ湖へは大体三十分ほどで到着する。道中の風景はとても素晴らしいものなのでゆっくりと楽しんでほしい」
「お花畑があったり、果樹園があったりでとっても綺麗なんだよ!」
「わぁ!楽しみです!」
「まちがいない」
「朝ごはんで飲んだ果物を絞ったジュース……美味しかったなぁ……」
女の子五人で馬車の座席の一画が埋まってしたので、対面で俺とルースが座っている。
俺たちは黙って女子たちの楽しそうな様子を見ていた。
(素晴らしいとは思わんかね、ルース君)
(ええ、みんな可愛らしい服装ですし、何よりも無防備に肌色を露出しています。僕たちの視線は釘付けですね、カイさん)
暑さのおかげで解放的な気持ちになったのか、いつもより布面積が少ない。
これには俺たちもニッコリである。
私はそんな二人の邪な視線にガッカリですけどね……
……おだまりなさい。
はいはい……
フレアの赤い長い髪はポニーテールでそのままだが、白いワンピースで隅々にはフリルがあしらわれているものを着用し、足元は小さな花が彩りを加えたサンダルを履いている。
少し前のこと、俺は馬車の乗り場へと向かって歩いている間にコーディネートの理由を聞いた。
「今日のフレアの服装はいつものきっちりとした服装とは違うな」
「あ、ああ……オーレリア様をイメージしたものだが、どうだろうか……?」
「よく似合ってて可愛い」
「そ、そうか……」
嬉しそうに微笑むフレアは一段と美しく見えた。
続いてはその隣に座っているリーナだが、桃色のサイドポニーを揺らしながら外を眺めている。
いつもは清楚な服装を好む彼女だが、今日はなんとおへそを出した格好だ。
水色のシャツをお腹の辺りで結んでおり、薄いグレーのハーフパンツの裾にはハートがあしらわれていてなんとも可愛らしい。
足元はサンダルでフレアとは違った花が飾られていて、どうやらお揃いのようだ。
「わ、私の恰好はどうでしょうか!?」
フレアを褒めた後、リーナたちも聞いてきたので、
「めちゃくちゃえっちだぞ?」
「え、えっちって……きゃぁぁぁぁぁぁ!」
素直な感想を言ったら、めちゃくちゃビンタされた。
正直なのも時と場合によりますからね。
難しいもんだな……
続いてはリーナの膝枕で、サラサラの青い髪を惜しげもなく下敷きにして眠っているサリア。
シンプルな白いTシャツにショートパンツ。
残念ながら、いつも通りの服装だ。
だが、お揃いで購入したであろう花のサンダルがいつもとは違うアクセントをつけており、そこがサリアの少女らしさを感じさせてならない。
言い方がいやらしいことこの上ないですね。
これでも抑えてる方だぞ?
もっと直接的に言うなら、たわわに実った胸と幼い顔立ち、その相反する魅力がとてもエロい。
……もはや服装については何もなしではないですか。
中身が大事だからな。
とてもよい意味なようで最低な発言ですね。
リーナにビンタされた後、サリアの服装を見ると、
「わたしは、いつも通りだけど?」
キョトンとしていた。
「そうか?花のサンダル、似合っているぞ?」
「……ありがと」
ぷいっと顔をそらしてお礼を言うサリアは、可愛いとしか思えなかった。
サリアの隣ではクリス先輩がマリーちゃんを膝に乗せてご満悦だ。
長い金髪を後ろでまとめているだけで、なんだかおしとやかで賢く見える。
とても追試を受けていた人だとは思えん。
しかし恰好はボーイッシュなもので、白い半そでのシャツと青いジーンズというシンプルさ。
だが、第二ボタンまで胸元を開き、少し屈めばすぐに魅惑の谷間を覗かせる。
そして忘れてはならないのがお揃いの花のサンダル。
ボーイッシュな中にあるガーリッシュがマリアージュしており、もはやクリス先輩そのもので結婚式が行われている。
……ワインでも評論しているのですか?
うむ。
それに近いものがあると私は考えている。
そうですか……
サリアにそっぽを向かれた後、俺はクリス先輩へと視線を向けた。
「あはは、今日も暑いねぇ!」
「そ、そうですね」
パタパタと胸元を仰ぐ姿をじっと見ていると、
「こ、こら!そんなに見ちゃダメなんだよ!」
「えへへ、すいません」
可愛いく怒られてニンマリしてしまった。
最後はマリーちゃん。
クリス先輩の膝で楽しそうに笑っている。
そうしている二人は姉妹のようにも思えて微笑ましい。
そんな無邪気なマリーちゃんだが、この中で一番可愛らしい恰好をしている。
金髪のツインテールは小さな花のリボンでまとめ、薄ピンクのワンピースのスカートにはフリルがたくさんあしらわれており、年相応の愛らしさを感じずにはいられない。
「えへへ……ルース君、どうかな?」
「うん、とっても可愛いよマリーちゃん」
俺がフレアを褒めているとき、隣でルースに感想を聞いていたマリーちゃん。
「ありがと♪お姉ちゃんたちには大人の魅力では叶わないから若さでアピールしないとね♪」
無邪気な笑顔で、末恐ろしい少女だと思ったもんだ。
(さて……あとはというとルース君、分かるかな?)
(水着ですね!)
(正解だ!)
魅力的な私服を満喫し、まだ見ぬ水着を妄想しながら馬車はゆっくりと目的へと進んでいく。




