お仕事解禁です!
評価してくださった方、感謝です!
もちろん読んでくださる方にも感謝!
あとpixivでウマ娘の日常という二次創作シリーズも書いてます。
興味があればそちらもぜひ!
「みなさんも召喚獣の扱いにはだいぶ慣れてきたようですので、アルバイトの解禁をします」
休日明けの授業をこなしたあとの終礼の時間、ルナ先生が新たなことを口にする。
あるばいととはなんですか?
ああ、ファーナの時代には無かった言葉なのか。
空いた時間に仕事をすることだよ。
だいたい学生や主婦の人が多いな。
寮で働いてくれている人はベアおばさん以外はほとんどがアルバイトだぞ。
なるほど。
非常勤の兵士みたいなものですね。
……たぶん、近いとは思うぞ。
「あなた方に求められる仕事とは召喚獣を使用してのものです。そしてその仕事は街からの依頼となります。今までは上級生に全ての依頼を割り振っていましたが、その中でも比較的簡単な部類に相当する依頼は掲示板に張り出していきますので、その依頼が自分の召喚獣に合うと思ったなら私に申し出て下さい。そして依頼を完了させると、もちろん報酬が支払われます」
「おおっ!!!」
仕送りの少ない俺としては嬉しいことだ。
他の生徒も喜びの声を上げている。
「ただし、報酬が支払われるということは遊びではありません。依頼を達成できなければ、報酬が支払われないのに加え、今まで先輩方が築き上げた学園全体の信頼性に傷がつきます。その覚悟を持って依頼に挑むようにしてください」
ルナ先生の発言は厳しいことではあるが、責任を持って依頼に挑むことが大切だと教えてくれたのだろう。
学生一人の失敗が学園全体にかかってくるのだからな。
一人の失敗によって隊が全滅することもありますからね。
当然のことです。
「ですが、真面目にこなすことによって発注先に気に入ってもらえれば、指名を受けることができます。そうなると報酬は大きくなりますので、あなた方次第です。興味がなければ受ける必要もありません。よく考えてこれからの学園生活に活かしてください」
「「「はい!!!」」」
「それでは明日から黒板横の掲示板に張り出していきますので、確認していってください。ただし本分は学生であるということをお忘れなく、筆記テストや実技テストで落第だと依頼を受けることができなくなりますので。では本日はこれまでとなります。お疲れ様でした」
「起立、礼!」
「「「ありがとうございました!!!」」」
フレアの声出しで、立ち上がって礼をする。
礼を受けたルナ先生は、
「失礼します」
と言って書類をトントンと揃えると、教室から出て行った。
すると教室内は賑やかなものへとなっていく。
「カイはアルバイトするの?」
近くまで来たルースが話しかけてきた。
「ああ、欲しいものはいろいろとあるからな」
「そうなんだ」
「ルースはやらないのか?」
「やってみたいけど、怖い感じもあるんだよね……」
「まあ責任は重大だけど、どんな依頼があるかくらいは見てから決めたらどうだ?」
「うん、そうするよ」
こうして二人でルースと盛り上がっていると、
「ア、アルバイトってどんなことをやるんですかね!?」
興奮したリーナが突然隣から問いかけてきた。
「うわ!?びっくりした!?」
「あっ、すいません……少し興奮し過ぎました……」
「いや、いいよ。だけど俺も知らないよ?」
「そうですか……」
「そんなに気を落とすことはない。明日になれば分かるのだからな」
「うん、あわてすぎはよくない」
フレアとサリアの二人もリーナの後ろから話に加わってくる。
「教会に仕送りできると思って焦り過ぎました……」
しゅん……となるリーナだが、実家の孤児院である教会にお金を送る方法ができたのがよほど嬉しかったのだろう。
俺なんかお小遣いだ!くらいにしか思わなかったからな……
家庭の事情は人それぞれです。
気に病むことはありませんよ。
……ありがとな。
「まあ、明日を楽しみにしておこうぜ?リーナにも合う仕事があるだろうし」
「そうだと嬉しいです!」
にこやかに微笑むリーナを見て、俺たちも笑うのだった。
ところで召喚獣を使っての仕事ということは、私が働くのでしょう?
ああ、そうだな。
ならば私にも報酬の一部があるのは当然のことですよね?
ま、まあそういうことになるな。
私、自分の剣が欲しいのです!買ってください!
模擬戦では使えないし高いからダメ!
酷い!私に働かせるだけ働かせて……お金は全部持っていくのですね!?
その言い方はやめてくれない!?
なら買ってください!騎士の剣にふさわしい一品を!
……お金が貯まったらな。
約束ですよ!?
ああ、約束だ……
剣♪剣♪私の剣が手に入るのですね!
華麗な細身の剣に、いや雄々しい剛剣も捨てがたいです!
依頼を受ける前だと言うのに、早くも買うものが決まってしまった。
なんてこったい。




