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召喚されたリビングメイルは女騎士のようですが契約しますか? オネガイシマス……マスター  作者: think


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無理矢理はダメです!?

「リーディング」


目の前で佇んでいるファーナの頭に触れ、キーワードを発する。


攻撃1850

防御1500

素早さ1000

魔力1200


スキル 光の剣(多重召喚)

光破斬

イージスの盾

耐久性補助スキルLV3

衝撃吸収スキルLV1

維持コスト減少スキルLV1


称号 戦乙女 誇り高き魂の主 ファザコン 目覚めし姫


クリス先輩と対戦した翌日の夜。

久々にファーナの能力を読み取ってみると、基本能力が上昇し、スキルも欲しかったものが増えていた。

なんか変な称号も増えてるけど。


ファザコンは分かるとして、目覚めし姫って何?


し、知りませんが!?

それにファザコンというほどではないと思いますよ!

どういう仕組みでこんな称号を!

……お父様は大好きですが。


合ってるじゃないか。

そう思ったが、それは伝えないようにして、別の話をする。


ていうか光破斬って使ったことあったけ?


いえ、使っていません。

横薙ぎの衝撃波を繰り出す技ですが、対多勢を想定したものですので、使う場面がありませんでした。


ふむふむ。

それにしても新しく生み出してくれたスキルはとても助かりそうなスキルで嬉しいよ。


ふふん!

マスターのことを想って編み出しましたから!


衝撃吸収はファーナの中で感じる攻撃、防御、移動といったときの衝撃を軽くしてくれるものだろう。

そして維持コスト減少はその名の通り、召喚した際にかかる維持コストの軽減に間違いない。


さすがファーナ!

騎士の中の騎士!

かっこいいぞ!


いやあそれほどでも……うふふ♪


すっかりとご機嫌になったファーナへ、余計なことを聞いてしまった。


それでなんか生まれた?


……マスターは私をちょろい女だと思ってませんか?


そ、そんなことはないぞ!?


いいですか!

そんなに簡単にポンポン生み出せるものじゃないのです!

闘いの経験や知識の蓄積などといったものを加味してですね……!


ファーナがそう熱弁する中で、身体の中を温かいものが広がっていく。

何度か味わったことがあるこの感覚は……


もう一回リーディングしていい?


ダ、ダメです!


そんなこと言わずにさぁ!

少しだけだから!


そんなこと言って私の全てをまさぐっていくのでしょう!?


変な風に言わんでくれる!?

こうなったら問答無用じゃ!

そなたの全てを見せてもらう!


「リーディング!」


いやあぁぁぁぁぁぁ!?


攻撃1850

防御1500

素早さ1000

魔力1200


スキル 光の剣(多重召喚)

光破斬

イージスの盾

耐久性補助スキルLV3

衝撃吸収スキルLV2

維持コスト減少スキルLV2

高テンション時効果上昇スキルLV1


称号 戦乙女 誇り高き魂の主 ファザコン 目覚めし姫 ちょろい女騎士


「おお!やっぱり増えてるじゃないか!」


先ほど見たばかりの衝撃吸収、維持コスト減少スキルがレベルアップしたのに加え、新しいスキルまである。

ファーナのご機嫌がいい時に技やスキルの効果が上がるみたいだ。

良いスキルゲットだぜ!


お、乙女の秘密を無理矢理見ましたねぇ……?


だが、その代償は大きなものになってしまった……


鎧の隙間から闇をまき散らし、ゆらりと立ち上がるファーナ。


い、いや、ほら、その……ごめんね?


ごめんで済んだら騎士団はいらないのです!

乙女の敵には鉄拳制裁あるのみ!

はぁぁぁぁぁぁ!


ゴツゴツゴツゴツ!


「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」


両手からの騎士パンチが俺の顔面を何度も捉える。


手加減は十分にしてます!

反省しなさい!


「ふぁ、ふぁい……すいまふぇんでひた……」


俺はベッドに倒れると、そのまま意識を失った。


そして翌日。


「カ、カイ!?どうしたのだその顔!」


「すごく腫れあがってますよ!?」


「いたそう……大丈夫?」


「一体何があったの!?」


俺の顔は暴漢にでも襲われたように腫れあがっていた。

誤魔化そうとも思ったが、心配してくれる友人に嘘をつくのは心苦しい。


「じ、じつふぁ……」


俺は昨日の夜にあったことを正直に話すことにした。


「自業自得だ」


「嫌がる女性にそんなことをするなんて信じられません!」


「見損なった」


「それは、カイが悪いよね?」


やはり俺の味方は誰もいなかった……


当然です!


そしてルナ先生にも授業後に職員室へと呼ばれてしまい、事情を聞かれた。


「いいですか?召喚獣と言えどもプライバシーはあります。相手が嫌がっているのに無理矢理リーディングをしてはいけません」


「すひまへんでひた……」


腫れた顔が痛くてうまく喋れん……


俺はとぼとぼと教室に戻っていく中で、


ごめんな……

俺、ファーナなら許してくれるって甘えてた……

最低だな……俺って……


い、いえ、そこまでは思っていませんし……


いいんだ……

俺は、ダメな男だし、いつでも出て行っていいからな……


出て行きません!

もう許してますし、ちょっとやり過ぎたと思っています!

わ、私はマスターの傍にいると誓ったんですから!


……これからも傍にいてくれるの!?


もちろんです!


ありがとう……


な、泣かないでくださいよ!

ほら、ハンカチです。

もう!仕方ないマスターなんですから!


ファーナの腕が俺のポケットからハンカチを取り出し、涙を拭ってくれる。


ただ、この状況がダメな男に引っかかる女性の典型的なシーンなような気がしてならない。

こんなことは二度としないようにしよう……


俺はそう誓うのだった。


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