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召喚されたリビングメイルは女騎士のようですが契約しますか? オネガイシマス……マスター  作者: think


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ヒロインたちの夜

いつの間にか多くの方々に読んでいただきまして、ありがとうございます。

評価やブックマーク、大変感謝しております。

私、むせび泣くほどに悦び、昇天してしまいそうです……

なにとぞこれからも応援のほとよろしくお願いいたします。

美しい月が、窓を照らす夜。

奇しくも少女たちは、同じことを考えていた。

道を示してくれた同級生のことを。


最初の認識は、ただの変なやつだと思っていた。

わざわざDランクなんかと契約するのだからな。

それに偶然会った丘の上でカイは馴れ馴れしく話しかけてきた。

私のことを教えろとうるさく、断ってもあきらめる気配がない。

しつこいやつだと思い、さっさと話し終えて追い払おうとしたんだ。


そうしたら人が変わった様に、問い詰めてきた。


カイの中にはオーレリア様がいると、馬鹿らしい話だ。

そんな話信じる方がどうかしている。

しかしカイが話した言葉、全てが私の故郷の碑文と一致した。

今では地元の人でも覚えている人は少ないというのに。

これは偶然では無いと思い、オーレリア様の本名を明かした。


すると、目映い光に包まれたカイ。

暖かい何かが私にも流れてきた。

礼を言われたが、私も礼で返した。

私にとってオーレリア様が近くにいると分かったことが嬉しいからだ。


……その後に、綺麗だなんて言われた!

剣ばかりを鍛えてきた私にとってそんなことを言われたのは初めてだった!


そのときからだろうか?

私の目が自然とカイに向かっていたのは。

そして私のわがままも、笑って受け入れてくれた。

そのおかげでオーレリア様と存分に剣を交えることができ、敗れたものの満足感に包まれていた。

……というのに、汗だくの私の匂いを嗅ぐというデリカシーのない奴のせいで台無しになってしまったのは許せん。

拳を叩き込むくらいは仕方ないことだろう。


「……ふざけた奴だ」


そう悪態をつくフレアだが、自分の胸が高鳴っていることを知らないふりはできない。


これは恋とかそういものじゃない!

うん!絶対に違う!

ラ、ライバルとの、そしてオーレリア様との再戦を期待しているだけだ!


自分に言い聞かせるように否定するが、


私はリーナの様に女らしくない……

サリアの様に、む、胸が大きい訳でもない……

ルースの様に可愛い訳でもない……

それでも、負ける訳にはいかない!

一歩も退かんぞ!


召喚師としてではなく女の子としての武器を比べていることには気がつかないのだった。




とても優しい人です。

自分のことでいっぱいだった私を、カイさんはいつも助けてくれました。

召喚獣ともとても仲良しで、心通じ合っていることが微笑ましいです。

初めてその様子を見た私は笑っちゃいました。

だって召喚獣に叩かれてるんですよ?

緊張してガチガチになっていた私の心をほぐしてくれました。


すると自然に自分のことを話していたんです……


ふふっ……いきなり泣かれたときにはびっくりでしたね。


カイさんは自分が優勝したら報奨金を全部寄付するよ、って赤い目で笑っていました。

私は断りましたが、聞いた以上は何かしてあげたいと言ってくれたんです。

そして、カイさんは優勝すると約束通り本当に寄付してくれました。


心優しく人のことをよく見てくれるカイさん。

そんな彼に心惹かれていく自分に気づいてしまいました……

ただ、ライバルもいます……


フレアさん。

綺麗で、凛々しくて強い人……


サリアさん。

クールだけど笑うと可愛くて……あのちっささにあのお胸はずるいです!


ルース君。

とっても可愛くて、一番仲良しです。

現状ではベストカップルと言えるでしょう……


私なんかで勝てるのでしょうか?

私には……自信がありません。

でも、頑張ります!

神様、私に加護を……


リーナは目を瞑り、手を合わせて祈りを捧げた。

恋が叶うという神様へ想いを込めて。




わたしの心の中は復讐だけだった。

一生懸命闘って死んだ兄を罵倒された。

そんなことは許さない。

全員、敵だ……

うるさいのもいるけど、わたしには仲間なんていらない……

兄さんだけがいてくれればいい。

わたしは模擬戦でも相手を殺すつもりで闘い抜いた。

怪我をした人もいたけど、そんなの知らない……

人に、全く興味が無いから。


そんな中で迎えた決勝の相手はカイだった。


強いと思っていた。


作戦を練りあげ、殺すつもりで挑んだ。


カイ自体を狙ってしまえばおしまいのはずだった……


でもカイはリビングメイルの中に入ってしまい、簡単に手を出せなくなった。


遠距離からの弓矢は全部弾かれた。

私に残された手は至近距離しかない。

セツナに乗り、駆けだした。

攻撃が当たっても仕方ない。

それが自分であっても。


魔力が失われていき、意識が朦朧とする中、カイは兄の最期を教えてくれたの……

大好きな兄を、今でも覚えてくれている人がとても嬉しくて、涙が止まらなくなった。

兄さんが死んでから泣いたことなんてなかったのに……

しかもカイに抱きついてなんて、思い出しても恥ずかしい……


兄さんは言ってたらしい、わたしの笑顔が大好きだって。

わたしが泣き終わると……笑ってくれないかって言われた。

でも困ったの。

笑顔なんて忘れてたから。


なんとか思い出しながら笑ってみた。

すると、カイはありがとうって言って頭を撫でてくれた……

まるでお兄ちゃんみたいに……暖かい気持ちになったの。


けど、ちょっと違う。

お兄ちゃんのように安心するのじゃなくてドキドキする……

これはなんなの……?

お兄ちゃんがいたら教えてくれるのかな?

よくわからないよ。


でも、カイの近くに女の子がいると悲しい。


フレアはキレイ……

リーナはかわいい……

ルースは……男の子だよね?でも、なんだかモヤモヤするんだけど、変、なのかな?


わたしはちっさいし、表情もうまく表せない……

でも負けない……

兄さんのためじゃなく自分のために闘うって決めたから……

応援してね……?お兄ちゃん……




今はまだまだライバルだって言えないけど……いつかカイにだって勝ってみせるからね!


三人の女の子にライバルだと思われているとは全く知らないでいるルースだった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ルース君がシュタインズゲートのルカ君と脳内オーバーラップしてます ドキドキですね
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