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召喚されたリビングメイルは女騎士のようですが契約しますか? オネガイシマス……マスター  作者: think


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二体目の召喚です!

「それでは最後の組、魔法陣へ!」


「よし!きたぁ!」


いよいよ俺の番がやってきた。


「カイに言うことはあまりないかもしれんが、頑張ってこい」

「カイ君いってらっしゃい!」

「頑張れ」

「ふふっ、期待しちゃいますね……」

「カイ、応援してるよ」


「おう!ありがとう!」


みんなの言葉に手を挙げて応えると、俺は魔法陣へと向かう。

空いている場所のうちの真ん中の場所をチョイスした。


〔何か理由でも?〕


〔センターが一番目立つだろ?〕


〔おやおや、マスターはあえて苦難の道に進みますね〕


〔ははは、そうかもしれないな〕


「召喚開始!」


ルナ先生の号令とともに俺は目をつむり、魔力を込めていく。


〔それで、どのような聖霊を召喚したいのか決めたのですか?〕


〔集中しているとき話しかけてくるなよ〕


〔ここは重要な点ですからね。先住者としては聞いておかないと〕


〔まあやっぱりドラゴンが欲しいよな。戦力的にも見かけ的にもカッコいいからな〕


〔カッコいいのは私がいるでしょう?私は可愛いタイプの召喚獣を希望したいのですが?〕


〔いーや、フレアの氷竜レイセイみたいな子がいい〕


〔リーナさんのカーバンクルのような愛らしい子がいいです!〕


〔召喚主は俺だぞ!俺の希望が最優先!〕


〔働くものの意見が最優先でしょうが!〕


〔ドラゴン!〕

〔可愛いの!〕


〔〔……〕〕


俺たちの意見は平行線のまま、魔力は十分に魔法陣に生き渡った。


「召喚!」

〔召喚です!〕


俺の言葉にファーナが被せてきやがった!

そのせいか、魔法陣の光り方が波を打つようにうねっているように見える。

しかも光りも弱い。


これは、外れたか……?


そう思ったとき、俺の目の前にポンッと現れたのは赤い丸い斑点がある卵だった。

俺の身長の半分くらいの大きさだろうか?


「はぁ?」


〔召喚獣、ですか?〕


〔いやまあ、召喚されたんだろうけど……〕


俺たちが戸惑っていると、ピキピキ……と卵がひび割れていく。

そして、


「ピギィ!」


召喚獣が生まれてしまった。


〔可愛いですぅ!〕


見るからにドラゴンの赤ちゃんだろうか?

白い体皮にエメラルドグリーンの瞳。

小さな翼ではまだ飛べそうにもない。

まさに何色にも染まっていない赤ちゃんといった風貌の召喚獣だった。


〔ドラゴン……ではあるけどなぁ……〕


〔マスター!この子にしましょう!ねっ!?ねっ!?〕


〔しかし、どう考えても即戦力にはならないぞ?〕


〔そこは私が頑張りますし、この子も成長したら一人前になります!〕


〔うーん……〕


俺が悩んでいると、ミニドラはきゅるんとした瞳で俺を見つめてきた。


うっ……こういう瞳に弱いんだよなぁ……


犬や猫のあの無垢な目にメロメロになったことは数知れずある。

だが、ここで情に溺れては……


「キャウキャウ!」


僕頑張ります!

まるでそう言っているように小さな両手をブンブンと振るう。


〔マスター……お願いします……面倒ちゃんと見ますから……〕


〔ああもう!わかったよ!契約するよ!こっちも情が湧いちまったからな!〕


「……来るか?」


俺が差し出した手を、ミニドラは嬉しそうに掴んだ。

その結果、


〔キュルゥゥゥ!〕


〔きゃぁ!可愛い!私はファーナって言います!よろしくね!〕


無事に契約できたようだ。


「また珍しい召喚獣と契約しましたね。卵を召喚したのはカイ君が初めてではないでしょうか?」


魔法陣から出た俺にルナ先生が話しかけてくる。


「あはは、目の前で生まれちゃいました」


「それはきっとカイ君の魔力がとても心地よかったからではないでしょうか?聖霊は魔力で成長しますからね」


「そうだと嬉しいですね」


「ふふっ、契約したのですからしっかりと育ててあげてくださいね?」


「もちろんです。俺たち二人の子どもみたいなものですから」


「わ、私は産んだ覚えはありませんよ!?」


「ルナ先生!?違いますよ!ファーナ、自分の召喚獣と二人って意味です!召喚するときに二人で同時に召喚の言葉を発したので!」


「……あまり勘違いさせるような発言はやめてくださいね?」


真っ赤な表情でルナ先生はこほんと咳払いをした。


「す、すいませんでした」


なんとも気まずい空気の中で、俺はその場を後にした。


〔私も産んだ覚えはありません?〕


〔比喩だよ!たとえ話!〕


〔まあですが、悪い気はしませんね。それでこの子の名前はどうしますか?〕


〔後でゆっくり決めるよ。それまでミニドラでいいだろ〕


〔そうですね。ミニドラちゃん!〕


〔きゅるぅ?〕


〔ああん!可愛い!〕


なぜかはわからんが、一気に老けた気分だ。

もしかしたら、子どもを持つというのはこういった気持ちになるのかもしれない。


その後、フレアたちにミニドラと契約したことを根掘り葉掘り聞かれた。


「私が母親のように世話をするからな」

「いいえ!お世話といえば私です!」

「こう見えてあたしは母性たっぷり」

「ふふっ……教育は得意ですよ?」


いったいなんなんだよ。

この空気は。


〔ミニドラの母親は私です!〕


ここにも自称母がいるし、なんだか大変な召喚獣と契約しちまったな。


そして二年生が召喚を終えると、三年生の召喚が始まった。


レオン先輩はスレイプニル。

八本足の馬であらゆる属性の攻撃魔法を得意とするAランク召喚獣と。

セツカ先輩はミズチ。

水属性のドラゴンの一種でヘビのように細長い身体を持つ。

攻撃はもちろん回復もこなす万能アタッカーでランクは同じくAランク。

二人とも良い召喚獣と巡り会えたようだ。


こうして、一年で最大のイベントとも言える召喚の儀式は終わりを迎えた。


さてさて、ミニドラはどんな能力を持っているのか。

夜にでもしっかりチェックしてみますか。

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― 新着の感想 ―
>2体目の召喚獣  ……まぁ結局、カイとファーな2人分の”願い”が同時に魔法陣に作用した結果なのだろうけどね(^^;a  あと、”ミニドラ”ちゃんが十分に使えるようになった時、ファーナは”竜騎(姫)…
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