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召喚されたリビングメイルは女騎士のようですが契約しますか? オネガイシマス……マスター  作者: think


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新年明けました!

冬休みも終わりに近づく中、年が明けた。

俺はベッドから起き上がると窓へと向かう。

そこから見る太陽の光はとても新鮮なものに思えた。


〔新しい一年が始まりましたね〕


〔ああ、今年もよろしくな〕


〔もちろんです〕


年始の挨拶もしたことだし、何をしようか。

今日くらいはトレーニングは休みたいしな。


〔さて!今日もみっちりトレーニングですよ!〕


とか思っていたらファーナはやる気満々だ。


〔今日はお休み。今日くらいはゆっくりしてもいいだろ?〕


〔いえいえ、どのような日であって一日は変わりません!なのでトレーニングあるのみです!〕


とんだ堅物である。


〔いいから今日はお休み。これは決定事項だ〕


〔むぅ……マスターは頑固ですね!〕


どっちがだ。


そうは思いつつもやることはない。

街の店も閉まっているし、依頼もないし特にやりたいこともないので困ったものだ。

とりあえず顔を洗いにいくか。

そう思い、部屋をあとにした。


〔それにしても綺麗になったな〕


洗面所は以前と比べて驚くほどに綺麗になり、快適に使えている。


〔やはり水回りは綺麗なことが大事ですね。気持ちがいいものです〕


そんな洗面所だが他の寮生は早くに起きたようで、ここを使っているのは俺しかいない。

こう新年から誰とも会わないと寂しく感じるな。

着替えたらルースの部屋に行ってみよっと。

そして俺はバシャバシャと顔を洗うと、その冷たさですっかりと目が覚めた。


「おーい。ルース」


コンコンとルースの部屋をノックすると、


「はーい」


ガチャッとドアが開いた。


「新年おめでとう。遊びに来たぜ」


「おめでとう。どうぞ入って入って」


ルースは無防備に俺を部屋に招き入れる。


〔なんて警戒心の無さだ〕


〔マスターという友人に対して警戒する必要がありますか?〕


〔……いや、ないな〕


〔はぁ……新年からバカなことを言わないでください〕


ルースはクッションを用意してくれ、俺はその上に座りルースはベッドの端に座る。


「さっきカイの部屋に行ったんだけど、出てこなかったからまだ寝てるのかと思ったよ」


「ああ、入れ違いだったな。顔を洗っていたんだよ」


「そっか。それじゃ、何する?」


「それが一番難題なんだよなぁ……」


「あはは、だよね?」


「店は閉まっているし依頼もない。やることがないんだよな」


「それじゃ入り口の広間に行こうか?フレアたちもいるかもしれないし」


「そうだな。そうするか」


俺たちはルースの部屋を出ると、入り口前にある広間へと向かった。

するとそこでは多くのクラスメイトたちが楽しそうに談笑している光景が広がっていた。


「おお、カイとルースじゃないか」


「新年、おめでとう」


俺たちに気づいた奴らが近づいて、話しかけてくる。


「おめでとう。暇人ばっかだな」


「お前もだろう?」


「ははは、違いない」


そんなくだらないことで笑い合う。

なんとも緩やかな時間だ。


「ところでさ?新しい召喚獣、どんなタイプにするか決めたか?」


「いいや、まったくだ」


「そうか、ルースは?」


「僕は前衛を任せられるタイプほしいな。僕もリフィルもバランスタイプだから」


クラスメイトの問いにスラスラと答えるルース。


「俺は後衛タイプかな。それも補助系が欲しい」


「俺はルースと同じで前衛かな。それも耐久型じゃなくてアタッカーがいいな」


話が盛り上がっているなかで、俺は少し焦りを感じる。


〔みんな考えてるんだな〕


〔マスターもしっかり考えてください〕


〔以前は新しい子がいいんですね!とか言って怒ってたくせに〕


〔仕方ないでしょう?新しい子を召喚するのは決定事項。ならば先達として導いてあげるだけです〕


〔嫁姑みたいな関係にならんでくれよ……〕


〔誰が姑ですか!〕


「カイたちもここにいたのか」


「おっ、女子たちに登場だな!」


背後から声をかけられ、クラスメイトたちがにわかに色めき立つ。


「新年おめでとう」


「ああ、おめでとう」

「おめでとうございます」

「おめ」

「おめでとう!」


クリス先輩も混じっていつものメンバーが集まった。


「何を話していたんだ?」


「新しい召喚獣についてだよ」


フレアの問いにルースが答える。


「ふむ……私は直感で決めたいな。フェザーのときもランクというよりも直感で決めたことだしな」


「私は可愛い子がいいですね。もふもふといった感じの遠距離魔法タイプが希望です」


「あたしは仲良くなれる子なら何でもいい」


「ボクは今のところいいかな!」


「卒業した後って新規契約はどこでするんですか?」


俺はクリス先輩に聞いてみる。


「闘技場には召喚の施設があるんだよ。そこで召喚するんだけど、学園とは違って使用料がかかるみたいだよ?」


「いくらくらいですか?」


「中金貨一枚って聞いたな」


「結構しますね……そうなると気軽には召喚できないな……」


中金貨一枚、節約すれば一週間は暮らせるからな。


「こういうこと話してると、もうすぐお別れだって思っちゃうなぁ……」


クリス先輩は少し寂しそうに笑う。


「また、遊びにきてくださいよ。そのときはお土産たくさん持ってきてくださいね?」


「あはは!もちろんだよ!地方の闘技場でいっぱい勝ってすぐに王都所属の召喚士になってみせるからね!」


「俺も目指すはそこです。いずれ追いついてみせますから」


「うん!待ってるからね!」


こうして新年という日を過ごした。

あと数日で新学期となり、すぐに俺たちは二年生へと進級するだろう。


〔改めて、よろしくなファーナ〕


〔はい、こちらこそよろしくお願いします〕

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