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召喚されたリビングメイルは女騎士のようですが契約しますか? オネガイシマス……マスター  作者: think


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フェルン滞在最終日です!

ブレイの措置が決まり、それまでは自宅謹慎となったことをカルゼン様が発表すると、街の人たちから大きな反響がありお祭りムードとなった。

お土産屋や食品店などがセール価格で商品を発売し、街は一層賑わいを見せた。


そんな中で俺たちは名物料理を食べ回った。

温泉卵のトロリとした食感、普段は口にすることのない鹿や熊の野性味あふれる肉料理、水源である湖から釣ってきた魚料理、春に採れた果物を乾燥させて作ったドライフルーツケーキ。

そのどれもが美味しくて、俺たちは大満足だった。


「どこの飯屋も美味かったな」


そうして一週間を過ごし滞在最終日となった今夜も俺の腹は思いっきり膨れていて、ベッドで寝転がりながらルースへと話しかけた。


「うん。だけど夕食を作ってくれたセレナさんの料理も美味しかったよ」


「ああ、あれが格安の材料で作られたものだとは思わないよな」


「あはは、材料を知っているだけに不思議だよね」


そうして寝転がっていると、コンコンとノックの音が聞こえてきた。


「どうぞー」


俺が声をかけるとガチャッとドアが開き、トムスとアンジが部屋に入ってくる。


「兄ちゃんたち遊ぼうぜ!」

「あ、あの大丈夫ですか?」


「ああ、構わないぜ」

「もちろん」


初日からトランプをしたり、召喚獣のことを聞かれたりしていっぱい話す日々も今日で最後か……

そう思うとなんだか切ない気持ちになってくる。


「兄ちゃんたち明日帰っちゃうんだよな……」


「そうだな……」


いつも元気いっぱいのトムスも少し寂しそうだ。


「また、会えるよな?」


「ああ、また会いに来るよ」


「トムス君もアンジ君も元気でね」


「うん!にーちゃんたちも元気でね!」


「とっても……楽しかったです」


「それじゃアンジ!ちょっと部屋に戻ろうぜ!」


「うん!」


「にーちゃんたち待っててな!」


「あ、ああ……」


突然トムスたちはバタバタと出ていってしまった。


「どうしたんだ急に?」


「さ、さあ……?」


だがいなくなったと思うとすぐに戻ってきた。


「ただいま!にーちゃんたちにプレゼントがあるんだ!」


「よかったら受け取ってください……」


背中に隠していた手を前に出すと、紙に鉛筆で描かれた絵があった。

トムスの持つ方には俺とファーナであろう絵。

アンジの持つ方にはルースとリフィルの絵。


〔私、ですよね?〕


〔画力の差が大きいな……〕


「あっ!にーちゃん!俺の絵下手だと思っただろ!」


「いーや!思ってないぞ!その絵が欲しいぞ!」


「そ、そこまで言うならあげてもいいかな!はい!」


俺はその絵を受け取ると、まじまじと絵に目を落とした。


〔結構格好良く描かれているじゃないですか?〕


〔ファーナもな〕


〔大切にしましょうね〕


〔ああ、もちろんだ〕


「ありがとう。大切にするよ」


「僕もだよ。ありがとうアンジ君」


「へへっ!」

「えへへ……」


ガチャッ!


そうして話をしていると、突然部屋の扉が開いた。


「ねぇねぇ!見て見て!スティニーちゃんがボク絵を描いてくれたんだ!」


乱入者は嬉しそうなクリス先輩だった。

後ろからぞろぞろとフレアたちとスティニーたちもやってくる。


さすが最年長のスティニーの絵だ。

クリス先輩がユニコーンに乗っている姿は、格好良く見える。


「クリス先輩。あんまりはしゃいではいけませんよ」


「そういうフレアちゃんもスティニーちゃんからもらって喜んでたくせに!」


「おっ、フレアも描いてもらったのか。見せてくれよ」


「……ふふん!私とフェザーの美しい絵だ!見るがいい!」


「う、うまく描けたかどうか……」


「何を言う!見事な絵だぞ!」

「うんうん!」


フレアとクリス先輩は嬉しそうにスティニーの頭を撫でた。


「あたしの絵も見てほしい。この見事なおっぱいとお兄ちゃんを」


「ふふん!リーナお姉ちゃんもサリアお姉ちゃんどっちも自信作よ!」


強調された胸のサリアに氷狼であるガルドさんが並んでいて、周囲には花が描かれている女の子らしい絵だ。


「私のも可愛く描いてくれましたもんね」


リーナが見せてくれたものも花が咲き誇る中で、リーナとラキシスが描かれている。


「ははは、どれも上手いな」


「うん。とっても可愛いよ」


「俺のが一番かっけぇけどな!」


「なに言っているのよ!あんたの下手な絵でカイお兄ちゃんがかわいそうじゃない!」


「そ、そんなことないよな!カイにーちゃん!上手に描けてるよな!」


「……気持ちは嬉しいぞ」


俺はトムスの問いに少し言葉を濁してしまった。


「くっそぉ!今度はもっとうまく描いてやるから絶対にまた来いよな!」


「絶対来るけど、俺はこれが嬉しいよ。トムスが一生懸命描いたんだろ?」


「ありがとうにーちゃん!」


トムスは思いっきり俺に抱きついてきた。


「いててて……」


〔こういうのは可愛い女の子の方が嬉しいんだけどな〕


〔なんともマスターらしい思いですが、自重した方がいいかと思います〕


〔大丈夫だ。言葉にはしていない〕


〔みなさんには伝わっているようですよ?〕


〔うん?〕


周囲を見ると、子どもたちを除く全員がジト目で睨んできていた。


〔いやぁ……付き合いが長くなると困ったもんだね〕


〔マスターが単純なだけです〕


そして俺たちはそれからも、夜が遅くなるまで話し続けていった。


………………

……………

…………


子どもたちが去り、ルースが寝静まった後、


〔マスター、まだ今日という日は終わっていませんからね?〕


〔わかってるよ……仕方ないな……〕


俺はこっそりと部屋を出るのだった。


二百話目です!

途中でつまずくことがありましたが、続けさせていただいています!

祝福のリアクションをいただけたら嬉しいです!

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― 新着の感想 ―
 まずは、200話達成おめでとうございます_(._.)_  一時期は長く連載が途絶えていたので一応ブクマしておきましたけど、”このままエタるんじゃないか”と内心不安になるときもありましたが再開されて…
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