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召喚されたリビングメイルは女騎士のようですが契約しますか? オネガイシマス……マスター  作者: think


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いただきます!

「おい!そろそろ起きろ!」


「うっ……」


ゆさゆさを身体を揺らされ、俺はじんじんと痛む顎と共に意識を取り戻していく。


「フレア……」


「話は終わった。すぐに昼食にしてくれるということでお言葉に甘えることになったぞ」


「ど、どんな話をしたんだ……?」


「別に?普段の学園生活やらを話しただけだ。さあ荷物を部屋に置きに行くぞ。お前はルースと同室だ」


「……わかった」


すっかりと俺が昏倒している間に話が進んだようで、俺たちは隣の建物へと移動する。


あいたた……ファーナももう少し手加減してくれたらいいのに……


移動する間も顎が痛い。


手加減してますよ。

本気なら顎の骨は粉々ですから。


……どうもありがとうございました。


俺たちはセレナさんの先導のもとに二階に向かうと、部屋が並ぶ場所へと案内された。


「こちらの三部屋でお過ごしください。荷物を置いたら下にまでどうぞ。リーナ、後はよろしくね」


「はい、お任せください」


そう言うとセレナさんはこの場から去っていく。


「それじゃ俺とルースは一番奥にするか」


「うん。みんなもそれでいい?」


「ええ、構いませんよ」


「リーナは自分の部屋があるのではないか?」


「せっかくですので一緒に過ごしたいです。いいですか?」


「うん。一人になると寂しいからそれがいい」


「ボクもいいよ!」


「それじゃ指合わせでペアを決めるか。一本か二本で合わせるぞ」


「わかりました!」

「わかった」

「うん」


「「「「せーの!」」」」


立たせた指が一本でフレアクリスペア、二本でリーナサリアペアとなったようだ。


「それじゃ荷物を置いたらここで待ち合わせしましょう。その後食堂へご案内しますね」


全員がその場で了承すると、俺とルースは一番奥の部屋へと入っていく。

そこには二つのベッドにタンスにテーブルと普通の客室のように見える。

少し古さはあるが丁寧に清掃されていて、満足の言葉しかない。

それに暖かい空気を循環させているためか、結構暖かいので助かる。


「それじゃ行くか」


「うん」


俺たちは旅行カバンを置くと早速外へと出た。


そして再び六人で集まると、リーナの案内のもと食堂へと向かう。

するときゃぁきゃぁと子どもたちの楽しそうな声が聞こえてくる。


「いらっしゃいませ。空いているテーブルについてください」


パタパタと忙しそうにしているセレナさんが立ち止まり、六つある六人がけのテーブルの一方を手で示してくれた。


「それじゃ適当に座らせていただきますか」


「ああ、そうするとしよう」


既にテーブルには料理が並んでおり、具だくさんのシチューに丸いパンが用意されている。


おおっ……なんとも美味そうだ……


「それではみなさん揃ったようですので、いただきましょう。女神様に感謝を……いただきます」


「「「いただきます!」」」


セレナさんの言葉に続くように子どもたちが手を合わせて大きく返事をするので、俺たちもそれを真似た。

そして木製のスプーンでシチューを掬って口に入れると、とてもクリーミーな味わいが広がっていく。

肉に魚にいろいろな野菜に芋、これはまた味わい深いものだ。


「どうですか?」


「めっちゃ美味しいな!」


目前にいるリーナの問いに俺は満足の言葉を返す。


「食材は街の人たちの厚意もありますし、食器はみなさんの寄付のおかげです。昔は古い木製食器を使っていましたのを新しくできました。ありがとうございます」


「そんな気にすることないよ。なぁみんな?」


「力になれたことなんて微々たるものだ。だがこうして喜んでいてくれるのを見ると嬉しいものだな」


「うん。あたしも嬉しい」


「リーナちゃんも気にしない気にしない!ありがとうだけでお腹いっぱいになっちゃうよ!」


「僕もそう思うよ」


「えへへ……本当に嬉しいです……」


それにしても味わい深いですね……


感動のシーンを邪魔しないでくれる?


まあまあ、シチューをもう一口お願いします。


まったく……俺は再びシチューを口に入れた。


はぁ……わかります……わかりますよ!

この美味しさの秘密は水ですね!


水?


はい。

コップに入れられたお水を飲んでみてください。


これか?


俺は木製コップを口にした。

すると冷たい水が喉を通っていく。

濃厚なシチューの後味をさっぱりさせてくれていった。


「リーナ?この水美味いな?」


「そうでしょう?この街の水源は山から流れる清流なんです。ですので水をたくさん使うお鍋やシチューなんかはとっても美味しいんです」


「うん!美味い美味い!」


「そ、その……卒業したらこの街で暮らしてみませんか?私と一緒に、なんて……」


最後の方はよく聞こえなかったが、問いには十分に答えられる。


「そうだな!こんな美味いご飯が食べられるならそれもいいな!」


「……」


俺はリーナの問いに悪くない返事をしたつもりだった。

だが……


ぷくぅ……


リーナの頬は不機嫌そうに膨らんでいった。


「あ、あれ?リーナ、さん?」


「ふん!カイ君なんて知りません!」


そう言うとリーナはもぐもぐとパンを口にする。


「馬鹿者め」

「まあカイだし」

「仕方ないよね」

「どんまいリーナちゃん」


マスター!次はパンを食べたいです!


はいはい……


うーん……もちもちふわふわで美味!


俺は美味しいはずの食事の味が、少し塩みが強いように感じるのだった。

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