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津坂那月


津坂那月。


津坂は、千崎、高野、倉木の3人と同じ中学校に通っていた、現在は、聖堂学園高等学校の2年生である。成績は常に上位をキープしており、生徒からも教師からも信頼は厚い。前髪を眉の上で切り揃え、後ろ髪は肩よりも少し下で切り揃えている。黒髪、切れ長の一重。東洋の独特なミステリアスな雰囲気が漂う美人である。身体は弱いらしく、時折、病気で学校は休む事がある。ソレが更にミステリアスな雰囲気に拍車をかけているのだろう。


しかしー。

倉木は津坂那月が擬態している事を知っていたのだった。

ミステリアスな雰囲気の裏に潜む陰湿な本性を見抜いているのだ。津崎は気に入らない相手がいると、【(へび)】の様に執拗に執着して、追い込み、衰弱すると、少しずつ丸呑みをする。

陰湿な性格で、計画的に実行するらしくー。

周囲に感づかれる事は無い。


倉木の内に厭な予感が膨張していた。


千崎と津坂は性格的に相性が悪いのだ。絡む事が無いのなら、問題は無い。しかし…。先程の話を聞き、接点が存在する事が発覚した。ソレが恋愛関係の話なのだから…。尚更、(たち)が悪い。


「そういえば…。」

千崎の声が聞こえる。

「津坂ちゃんも高野くんと昨日、会ったって言ってたよ。長い時間話せたから嬉しかったって…。」

とー。

そう言った。


「長い時間話せた?」

倉木の内の厭な予感が更に膨張する。


「うん。オマジナイの話をしたらしいよ。」


【オマジナイ?タイミングが重なりすぎているな…。】


倉木は項垂(うなだ)れながら吐息を零した。



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