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遠き日の人。Another Story~罪状【嫉妬】  作者: 倉木英知
罪状【嫉妬】 罪には償いを…。
27/31

時間軸


「まだ、少し混乱しているよね?」

倉木は訊いた。

千崎はまた頷く。


「こうすると分かりやすいかな?」

懐かしいでしょ?と云いながらー。

倉木はペンとノートを取り出した…。

其処に【言葉】を綴りー。

【言葉】を唱う。


【動物の残骸を使った虐め】

【殺人未遂】

【父親への圧力】

【不幸の手紙】


「これは、【呪い】による祟りや(けが)れでは無い。君に【嫉妬】した【人物】による(けが)らわしい犯罪行為なんだ…。」


倉木は吐息を零す。


「初め、其奴は君に【呪い】をかけようとした。でも【呪い】は失敗をしている。当の本人は、その事に気付いて無かったよ。まぁ。其奴に【呪い】の方法を教えた奴が…。」


倉木はまた吐息を零す。


「人非人。俗に云う人でなしだったのが不幸中の幸いだったね…。話してる最中に面倒になったからと、詳しい方法を教えてなかったんだよ。だけどね…。」


倉木の瞳は、少しずつ光沢を失う。


「偶然にも其奴は無意識に、君に違う【呪い】をかけていた。其奴の本性が、そうさせたのかも知れないけどね…。【不幸の手紙】が媒体となったんだよ。媒体は分かりやすく云うと、関係を取り持つ、橋渡しをするって事だね。【不幸の手紙】を読み、初めて君は其処で【畜生の呪い】をかけられていると思い込んでしまった。【犬神】【猫鬼】のね。」


時間軸にすると、こうかな…。そう云いながらー。

倉木はノート言葉を記した。


【猫鬼】

取り憑いた人間を殺すと共に、その人間の財貨を呪術を行使した人間の元へと運ぶ。


【犬神】

取り憑かれると、胸、手足の痛みを訴え、急に肩を揺すったり、犬の様に吠えたりする。人間の耳から体内の【内臓】に侵入し、憑かれた者は嫉妬深い性格になる。


「どうだい?君が調べたのと同じかな?」


「うん。同じ…。」


2人の声は(とばり)に消えた。



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