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呪いは執行される


それ以降。

不幸な出来事が相次いで起こっていった。


下駄箱の中の靴は消えー。

変わりに何か獣の体毛が入っていたり。

机の中に入れていた筈の教科書が紛失しー。

何やら獣の骨の様なモノが入っていたり。

それだけなら【虐め】の範疇と割り切れたのだが…。


階段から得体の知れない影に突き落とされたりー。

駅のホームでも不気味な影に押されー。

ホーム下へと転落したりー。

歩いていると頭上に植木鉢が落ちてきた。

幸いな事に軽傷で済んでいたのだけれど…。

その様な命に関わる事も相次いだのだ。


でも…。

不幸な出来事は、更に続いた。

そしてー。

不幸な出来事は私の周りにも広がっていく。


私は所謂(いわゆる)、社長令嬢だった…。

父親の経営していた会社の業績がー。

ある日を境に傾いていった。

父親は資金の工面をする様になってから…。

人が変わり、怒鳴る事が増え…。

母親は、現実から目を逸らす為にアルコールに逃げた。

その結果。

ゆっくりと家族は崩壊していったのだった。


その時期にー。

郵便受けに私宛てに1通の手紙が届いた。


内容は酷いモノだった。


それから暫くすると…。

私の身体に異変が現れる。


胸と手足の痛み。

肩の痙攣。

そしてー。

私の声は…。

祖母が美しいと称えてくれた私の声は…。

獣の唸り声みたいに醜く変わってしまったのだった…。



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