重なる問題
「…ふぅ……」
ミランダに2人を送らせ、俺は1人…
執務室の中で頭を抱えていた。
「…はぁ……全く…めんどくさい問題を次から次へと…」
俺は小さく呟いた。
悩みの種が増えた…まさに言葉通りだった。
というか、何故あの女狐は俺に…
…一体なんの期待をしているのやら…
…
…しかし、悪い話でないのも事実だ。
彼女たちが持ってきた話はどれも見返りが大きい。
もちろん、それ相応の費用はかかるが…それは必要資金とも言えるだろう。
それに、そもそも断る理由も見当たらん…
とりあえず、問題としては“人材確保”というところか…
…
…ふむ…
「…やれやれ…人材的な余裕はそうないのだがな…」
と俺はそう言うが、実はあまり問題なかったりする。
…先日の俺とミランダが疲労困憊で倒れた事を知っている者からすれば…疑いの目で見られても仕方ないと思えるが…
実際には、本当に問題ない。
先日の原因は、俺とミランダが行っている内容に携われるものが少ない事だ。
ゆえに、“どれだけ人材がいても”携われない以上携われる者…つまり俺とミランダだけでやるしかなかったわけだ。
だが、今回の件に関しては“必要な“人材の種類が異なる…
…無理なく、対応することも可能だろう…
「……とりあえず、大まかな案は固まったな…ひとまずミランダに……あっ…」
俺は自然とそう呟いてから、現状がどうなっているかを思い出し、頭に手を置いた。
…そういえば…まだミランダとギスギスしたままだったな……
「…これは早急にでも時間を用意すべきか……いやしかし…」
先ほど時間を作るとは言ったが、そうすぐに用意できるものでもない。
…いや、逃げているとかではなくてだな…
…しっかりと時間を設けたいのだ…俺自身が…
片手間で済ませられることなら良いが、この事はそういったことではない。
人の感情が絡んでいる以上、片手間で済まして良いことではない。
…出来れば、ゆっくりと話ができる機会を設け、そこできちんと謝りたいのだがな…
“コンコン”
「しっ…失礼しますっ!」
「ん…アーリャか…どうした?」
ミランダと話す機会を設けるために、必死で考え込んでいる中…
慌てた様子のアーリャが駆け込んできた。
…嫌な予感しかしない…
「おっ…王様!大変ですっ大変ですっ!!」
…うん、その様子から大変なのは理解できているから…理由を話せ理由を…
「…落ち着け……とりあえず、何が大変なのだ?」
「見つかったそうですっ、聖女が!!」
…
「…」
…な……なんだとっ…?




