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Breeze

作者: ツナ缶

もうここに君はいない


今も目を瞑ればそばにいるはずなのに


ここにいることしかできないのはなんでだろう


春の暖かいそよ風も今は冷たく感じる


去年のあの春の日初めて会ったあの時は春の風が君を

運んできてくれたんじゃないかって今でも思ってる


一目惚れだったんだ。


まさに「運命」ってやつ


きっと君もそう思ったんだったんだろうな。いや、そんな訳ないか


ずっと友達だったみたいにすぐに仲良くなって毎日が楽しかった


夏の花火大会の日に緊張してたじたじな告白をした時


何も言わずに手を繋いでくれてあの時はめちゃくちゃ嬉しくて


ちょっと泣いたのを誤魔化してくれるように夜風がそっと涙を拭いてくれたよ


秋は2人で紅葉を観にいったりしたね


涼しくなった風は僕らをどこまでも連れて行ったね


美味しいご飯の所にも行ったけど君は何故か僕の好みを全て把握してたよね


そうそう冬はクリスマスソングが流れる街を誰よりも楽しなんでたね外の風は寒かったけどくっついていたら寒さなんか忘れるくらい幸せだった


去年の僕が見たら泣いて悔しがるよ絶対


クリスマスパーティーの時の君のあの笑顔あの幸せな気持ち


ああ、死んでも悔いはないなって思ってしまった


ああ、忘れたくないなぁ...。


翌朝


僕は自分の部屋のベットにいた


なんだか長い夢を見ていた気がする


なんかいい夢だった気がする。とても、とても。


今日は休日だ


青空が僕を誘ってるようだ


今日は休日だし散歩でもしてみるか


外は青空がどこまでも続いている晴天で桜が咲き乱れてそよ風も僕を包んでくれてる


一瞬、風が強く吹いて桜吹雪が僕を襲ってきた


目をぐっと瞑りたじろいだ


大勢を戻して目をゆっくり開けるとそこにはある1人の女性がいた


僕達の間には春の暖かいそよ風が吹いていた


ああ、これが「運命」ってやつか。











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