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パチパチわたがしのしゃぶしゃぶ/まさかここまでとは思わなかった
高校時代の作品その二
<パチパチわたがしのしゃぶしゃぶ>
ぐつぐつと煮えた鍋の中
白菜 春菊 小松菜 豆腐
そして底の方でパチパチと音を立てている
パチパチわたがし
肉の上にパチパチわたがし
わたがしをくるむように箸で持つ
鍋にさっと通せば
パチパチ音のするしゃぶしゃぶの完成
口の中で溶けていくわたがし
肉の食感とパチパチという跳ね具合
わたがしの甘さが肉の脂肪と合わさっていく
たいそう甘い
とても甘い
鍋の中に箸を伸ばす
小松菜をとり口の中へ
甘さが広がる
パチパチの残りが口ではねる
「やばいくらいまずい」
<まさかここまでとは思わなかった>
階段登ってたらぎっくり腰になった
もう若くないとは分かっていたが、ここまでか
少しストレッチ 足攣った
まじか
ステーキ食べたら深夜吐いた
脂っこかったかなあ
兄弟の顔が遠い
私の腰が曲がっていた
うそだろ
階段で転んで足くじいた
くじいたと思ったら折れていた
私もう歳なんだわ