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俺が指輪の物語(仮  作者: トム麻呂
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1話 異世界召喚のはずだよね?

この度は「俺が指輪の物語(仮」を開いて頂き誠にありがとうございます。


文学の知識も無い、ただ書いてみたいという思いだけの者が作者です。


乱文乱筆ではありますが、楽しんで頂ければ幸いです。


不定期更新 完結目標





 真っ暗な世界で声だけが響く、変な浮遊感とグルグルと体が回る感覚、酩酊した様な体がフワフワした心地いい感覚…


『これ………かなー。』



 なんだろう、声が聞こえる…

 眠いんだから静かにしてくれ…明日も出勤なん…だぞ…






…サモンプログラムコンプリート…

…ゲート維持終了…

…時空湾曲調整完了…

…事象調整完了…

…対象の再起動実行中…









「…此度の………陛下に………」

「………なれば我々の………間違いなく」


 うるさいな……


「おお⁈」


 目を覚ました俺が最初に見たのは中世の城…か?ここ。


 石造りの壁には精巧な彫刻が彫られ、透明度は低いがガラス張りの採光窓が大きく取られている。天井からは大きなシャンデリアがいくつも下がっていて、淡い光の玉がふわりと浮かんでいる…浮かんでいる?


 目の前には豪華な服着た爺さんが豪華な椅子に座ってる。隣に居るのは…近衛とかなんだろうが2人の野郎が爺さんの脇に控えてる。そんで王様の前に2人の男…かな?




 おぉ…天井高いな、絨毯凄い長いな、ここって広さ何畳ぐらいあるんだ?

 玉座の正面には真っ赤な絨毯が敷かれていて、壁際には鎧姿の野郎がズラっと並ぶ。部屋の中央よりにも何人か並んでるが、鎧とアニメで見たような貴族っぽい格好の野郎が半々で、爺さんの前にはローブ姿と貴族っぽいおっさん、俺の目の前で爺さんとなにやら話してる。そんな場面だ。



 なんなんだろ…これ。夢見てんのかな



 …昨日の夜中に会社から帰って家のドアを開けたところまでは覚えてるな、飯を食う気力もなくてそのまま着替えもせずにスーツのままベッドに倒れこんだような気がする。


 遠野亮司、35才、サラリーマン。独身。


 適当な高校・大学を出て特に何にも考える事なく就職活動後、たまたま採用された企業で働いていた。ごくごく普通のおっさんだ。



 とんでもない事が起きてるんだろうが俺の頭の中はやけに平静だった。



(これ、よく言う異世界召喚ってやつなのか?)


 インドア派で貴重な休みの日は外に出る気力も無かったので、携帯小説やらラノベを読む、所謂読書が趣味ってやつだ。

 ファンタジーものからSFものまで幅広く読んでたから、まぁ想像力は豊かになるよな。

 なのでこんな状況でも特に大きなショックを受ける事なく状態を観察してたんだが…



 おかしい…さっきから体が動かん。目線は動くが、周囲は見渡せるのに全く体が動かない…妙な感覚だ。

周りは…色々と左右にある。視点が低くて何かはよくわからんがとにかく色んな色の金属だったり…木製の物が見えるな。


 …やっぱりおかしい。

 首が動く感覚が…ない。視線だけが動いてるような奇妙な感覚、あと凄く低い位置からの視点だ。寝転がされてんのか?


 周囲を観察してる俺の事は誰も気にしてないのか、目の前の爺さんと貴族っぽいおっさんの話は進んでいた。


「この度成功致しました召喚術…」

「…鑑定の結果…」

「魔族軍……充分実戦に…」

「なれば騎士団………下賜……反撃…」


 よく聞こえないが…召喚とか魔族とかファンタジー用語が飛び交ってんな。

 あれか、魔王と戦う為に異世界から勇者召喚して戦って貰うってよくあるやつか。

 ならアレだろ、定番だがステータスとか能力値とか見れちゃうんだろ?

ステータス!とか唱えると筋力値がーとか、敏捷値がーとか数値化されてみえるアレだろ?


 なら見てやろうじゃないの。なんか取り込み中っぽいから小声でな!


「ステータス」


 頭の中にデータが現れる、おぉ、変な感じがするがこれが俺の能力値…。


◇異世界の指輪◇

装備分類:リング

防御力:0

魔力値:3

アビリティ:筋力増強+1

サイズ調整


◇説明◇

詳細不明の金属で出来た指輪。





 …なにこれ?

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