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新たな大地

「ここは?」

 意識が戻った際に一番先に感じたのは、土の匂いだった。

 周囲を見渡して確認できたのは、自分が今いる場所が森の中だと思えるような場所だということだ。そして、周囲を見渡して見つけることができたのはもう一つ。

 自称理事長のイラっとする満面の笑みだった、だから徐に土を掴んで投げつけてみた。


「おや、気がついたのかい?

それにしてもいきなり土を投げるのは酷いじゃないか、そうされる自覚はあるけど。」

 軽く笑いながらそいつは片手を振るう、それだけで自分が投げた土はその場に落下する。

 その様子を見て、改めて目の前にいる存在が自分の理解の範疇を超えてるのだと確認することができた。片手を振るった際土に触れていなかったためだ。


「考え事をしている最中に申し訳ないが、話を進めてもいいかい?

君の現状に関してと、こちらの世界に移った者全員のこれからのことだ。」

「話は聞くし今後どうするかの指針をもらえるならありがたいけど、俺の現状についてってなんだ?

イレギュラーでも起こっているのか?」

 自分の言葉を聞いて苦笑したような反応を示す、実際に予定外のことが起こっているようだ。

 それも含めて話をするようなので大人しく待っていよう。

「申し訳ないね、君についてのことは後まわしにさせてもらうよ。

そのために自らこの場所まで出向いているんだからね。」

 そう言うと姿勢を正して行動に移した。

『この度私の世界に移ってもらった50人の若者たちよ、唐突のことで申し訳ないと思わなくもないが私にも立場があるので諦めてもらいたい。

 今諸君の周囲には言葉の通じるこちらの人間がいることだろう。私が君たちを転移させたわけだが、こちらの人間にとって未知の存在となり得るだろうと予想して前もって神託を下してあったわけだ。

 君たちの立場はその周囲の者に託してある、悪い状況にならないよう監視はつけてあるので安心してくれたまえ。

 それとだ、こちらの世界に移す際にそれぞれの資質に合わせた能力/スキルなどを付与させたもらった。付与したものに関しては私一人で行ったわけではないので把握していないが、「ステータス」という言葉で確認できるのでそれぞれ確認することをお勧めする。今後の指針になるであろうから参考にしてほしい。』

 自分の能力を確認できると言う言葉を聞いたので自分のものを確認してみる。



名前:狗守 幾徒 人種:ヒューマン(異世界人) 年齢:18

Lv:1

HP:98/98 MP:52/52 SP:68/68

STR:26

VIT:58

AGI:35

DEX:29

INT:12

MND:40

LUK:10


スキル:

・常時発動スキル

 鑑定[スキル【捕食】により、機能の限定化] 《練度:0》

  本来は対象の能力やスキルを確認する事ができるものだが、スキル【捕食】によって劣化している。

  捕食可能対象かどうかの識別ができ、捕食したものに対しては通常の機能を発揮する。

・任意発動スキル

 隠密《練度:18》

  自身の気配を消し、周囲から姿をくらます事のできるスキル。

  練度により、実際に姿を消す事ができるようになるとも言われている。

・希少スキル

 捕食《練度:0》

  捕食可能対象を食べる事により能力を獲得する事ができる。

  獲得する能力は、ステータス値の上昇 or スキルの獲得の二択となる。

  練度により捕食可能対象の種類が増加する。


 なんだこれ?場合によっては化物として扱われないか?捕食可能対象に、この世界でいうヒューマンが含まれてしまった場合確実に罪人扱いされてしまう気がするんだが、どうなんだろう?


「恐らく君はその希少スキルゆえに人のいないこの場所に飛ばされてしまったわけだろう。何もわからない状態でこの地の人間に知られれば、利用するために動く者が現れるのが容易に想像できてしまうからね。」

 慰めにもならない言葉を発するこいつに対して、睨む気力もなく今後をどうするか悩むはめになるのであった。

初めて主人公の名前が出ました。

正直キャラの名前は全然思いつかないので他のキャラが出てきた際、すごい適当になる可能性もありますので案がありましたら教えていただけたらと思ってます。

地道に、遅いペースではありますが更新していきますので今後もよろしくお願いします。

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