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晴香の黄色い青春  作者: じゅん
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学校〜授業中もハプニング〜

昨日に続き、晴香は真澄の前で何度もお尻のそれを汚してしまうことが続いた。

一体なぜこんな事が起こるのか…それを知るものはまだいない。


♢♦︎♢


(急におしっこでそうになってきたかも)

突然の尿意にも多少慣れてきた様子の晴香だが、未だに解決策は見出せずに真澄の用意したおむつに頼るほかなかった。だが、確実に初日に比べて晴香は慎重になっていた。その恩恵か、昨日に比べてトイレに行こうとする姿勢がいくらか伺えるが、行けるようになるにはまだ時間がかかりそうだった。

もじもじと、ももを擦り合わせて我慢する様子は晴香の事情を知っているものであれば容易に想像がつく仕草であった。


(ふふ。我慢してるわね。連れ出してあげようかしら…。)

晴香の様子に常に気を配っている真澄はすぐにその異変に気付くが、知らないふりをして何やら考え込んでいた。


(あの様子…絶対おかしい。最近こそこそ2人で何かしてるの知ってるんだから。)

訝しげに晴香を観察するじゅんは、晴香の様子に違和感を感じていた。

(まぁ…少しそれに救われてる事もあるけど。でもやっぱりなんか寂しいし…。)



(もう…だめ。)

我慢できなくなった晴香は教室でついにおむつを使ってしまったのだった。


匂いは、誰に気づかれる事もなく薄くなって教室中に充満している。

薄すぎて、誰も気づかない程度の匂いだがそれは確かに存在していて人の無意識下で訴えかけるものがあった事も事実であった。例え、それが直接的になにかを引き起こす事はなくてもきっかけになる事がないとは言い切れないものである。


(あれ…急に、そんな。もう平気だと思ったのに。)

突然じゅんが慌てだした事は本人ともう一人を除いて誰もいなかった。


♢♦︎♢


『晴香ちゃん、今日最後の授業でお漏らししちゃったんじゃない?』

部屋へ帰ってきた二人が息をつくと真澄が口を開いた。その口調はとても優しいものがあり、母性を漂わせているといえる。


『し、してないもん。』

真澄の口調と真実を言われた事で、気恥ずかしくなってつい嘘を言う。


『あら、そうなの?じゃあ、コレは要らないわね。』

新しいおむつを二本の指で挟んでひらひらと振りながらそういう。

もちろん、晴香の事情を知っていて晴香のお尻は湿気で気持ち悪い事もお見通しの上でやっている。


『う…それは…ほ、ほし…。』

真澄に聞こえないくらい小さい声で答えるが、恥ずかしさのせいでまともに顔を上げる事もできない。


『ふーん?でも、お漏らししてないのよね?えらい晴香ちゃんは、お漏らしなんてしなかったのよね?なら、おむつなんて要らないわよね。』


『お漏らししちゃったから…ほしい』

お尻のジメジメした感覚とペタペタと張り付く感覚、そして冷たくなったおむつの不快感は次第に増していく。


『あら?じゃあ、さっきはわたしに嘘ついたの?』


『…。』


『何も言わないとわからないわよ?どうなのかしら?晴香ちゃん?』

先ほどから、晴香をちゃん付けで呼ぶことで晴香は真澄を歳上のような存在に感じ始めている。


『嘘ついちゃったの。本当はお漏らししちゃってお尻気持ち悪いからはやく新しいおむつちょうだい。』

真澄に頼っていることから、深層心理では真澄を姉や母のような存在として認識し始めた晴香は、真澄に対して幼すぎるような発言を無意識のうちにしてしまっていた。


『えらいえらい。ちゃんと言えたわね。でも、嘘ついたからお仕置きしなきゃダメね。その前におむつ替えてあげるわね。』

そういうと、慣れた手つきでさっさと晴香のおむつを外すと、お尻ふきで綺麗に拭いてから、新しいおむつをはかせた。


『そうねぇ…。この前ネットで読んだけど、お漏らし、おねしょを大きくなった子がしてしまうようになる原因の一つとして、“幼児退行”ってのがあるらしいわ。それで、そうなってしまった子を元どおりにするには“甘えさせてあげること”が重要らしいのよ。だから、私に甘えて治そ?でも、それだとお仕置きにならないから二人の時は私のこと“真澄お姉ちゃん”って呼んでくれたら、さっきの嘘ついた事は許してあげる。』

しかし、晴香は幼児退行したわけではなかった。とはいえ、晴香が持っている知識から、自身が違うことを否定できないため、真澄の言葉を鵜呑みにしてしまった。


『なんで、真澄のことお姉ちゃんなんて呼ばなきゃいけないの。そんなのやだよ。』


『さっきはお仕置きって言ったけど、本当はママに甘えるのが一番なんだって。でも、私じゃ晴香のママのようにはなれないし…。でも、お姉ちゃんみたいにならなれるわ。だから、お姉ちゃんだと思って甘えてくれたら、治ると思ったから…。でも、晴香が嫌なら仕方ないわね。』

悲しそうな顔を見せながらそう言うと、根の優しい晴香は断れないことを知っていた。さらに、晴香は“自分の為を思って言ってくれている”と思い込んでいるが、全ては真澄の計画のうちであった。


『よぶ。真澄おねえちゃんって呼ぶ。』

恥ずかしそうに横を向きながらそう晴香は答える。


『それがいいわ。ね、晴香ちゃん。』

微笑んでそういうと続けた。


『私がお姉ちゃんなんだからこれからは妹みたいに可愛がってあげるわね。さ、そうと決まれば一緒にお風呂入りましょ。』


♢♦︎♢


『はい、はるかちゃん〜。お手手あげて〜。ぬぎぬぎだよ〜。はい、今度はスカート脱ごうね〜。ホック外したら脱げたねー。じゃあ、おむつ脱がすわよ〜、ちっちは漏れてないかな〜?』

突然幼児に対するかのように喋り出す真澄に困惑しながらも、先ほどの“甘える”という意味を考えて何も言えなくなった晴香はこの口調に慣れていくしかなかった。


『でてないもんっ。』


『どうかな〜?あら、本当にちっち出てないね〜。えらいえらい。』

あたまをポンポンと撫でて大げさに褒めるが、ほんの数十分前におむつを替えたばかりなので、汚れているはずがないのは明確である。


『ぬぎぬぎできたから、お風呂で頭洗おうね〜。女の子はね〜、髪の毛が命だからちゃんと洗わないとダメなのよ。今日はおねえちゃんが洗ってあげるからね。』

そういいながら、晴香を小さい椅子に座らせると、シャワーの温度を確認して流し始めた。


『熱くないかな〜?うん、平気ね。シャワー気持ちいね〜。』

一通りシャワーを浴びせると真澄は手にシャンプーを出す。


『あわあわするから、お目目閉じててね。いいよーって言うまであけちゃだめよ?お目目いたいたいしちゃうからね〜』

ゆっくりと話しながらも、テキパキとシャンプーをしていく。


そんな様子で、晴香を妹のように扱い始めた真澄。この口調は真澄と晴香が二人の時はずっと続けられた。今後、二人でいるときに今までのような会話が交わされる事はなかった。

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