春休み〜黒い影と晴香のおねしょ!?〜
おはようございます。こんにちは。こんばんは。作者のじゅんです。今回は、小説家になろうで最初の小説になる、『晴香の黄色い青春』を書かせて頂いております。
すでに結末も考えてあり、数ヶ月の塾考の末作品にさせて頂こうと思い立った次第でございます。
かなり、私の偏った趣味を反映させておりますが気に入った方は最後まで読んで頂けたら幸いです。
晴香を可愛く、恥ずかしく、そして幼くしていこうと思いますのでどうぞ、よろしくお願いしたします。
ここは○○高校の寮である。女子は立ち入り禁止の男子寮だが、一階の一番奥である部屋は唯一裏口が付いていて忍び込むことが可能な部屋である。黒い影は、スカートを履いているのかシルエットには制服特有のスカートのヒラヒラしたものが確認できる。その部屋の主がいないことを確認したそれは、二段ベッドの下のベッドの毛布の中に何かを置くとすぐに去っていった。
♢♦︎♢
時間はすこし進んで今日は春休みも残すところ3日である。女子寮のある部屋では新学期に備えてなにかとバダバタした様子である。
『さーて、真澄は実家に帰っちゃってるし今日はお部屋の掃除でもしようかな…。』
こう言っているのは主人公の晴香である。晴香は春休みが明ければ、高校三年生として学校に通うことになる。クラスの中では小さくて可愛いと人気で身長は149センチしかなくとても高校生とは思えないような幼さを感じる。
対して、晴香の台詞の中で出てきた真澄は身長162㎝で高校生らしい生徒であると同時に大人っぽさを併せ持った美人で面倒見の良いお姉さんキャラである。
晴香はこの日、部屋を片付けたり新学期に備えて筆記用具や足りないものを買いそろえたりと、準備をして過ごす。そしていつも通りお風呂に入ることにした。
余談だが、晴香は常にコップに氷と水を入れてからお風呂に入る癖がある。本人曰く、お風呂から上がったら真っ先に冷たい水を飲むのが好きらしい。
いつも通りお風呂に入っていると、音も立てずに黒い影が入ってくる。黒い影はスカートを履いているのかシルエットには制服特有のスカートのヒラヒラしたものが確認できる。そして、部屋の中央までくるとなにやらひと作業してから音も立てずに去っていった。それが立ち去ると、コップの水が僅かに波紋を立てていたが、部屋の主である晴香が出る頃にはそんなものはとっくにしずまっていたことは言うまでもない。
何事もなかったかのように部屋はいつもの様子を取り戻し、晴香はなにも知らずに静かに一日を終えて夢の世界へ微睡んでいった。
♢♦︎♢
翌朝、晴香は目をさますと同時に懐かしい感覚と猛烈な嫌な予感に眠気は飛んでしまった。
(この感覚…しってる)
そして、嫌な予感は的中した。
布団には晴香の周りにそって丸くシミができている。履いていたズボンはペッタリと太ももに張り付いていて、股からお尻にかけて濡れている。
そう、晴香は高校生になって初めて…いや、幼稚園以来初めて“おねしょ”をしてしまったのであった。
『うそ…でしょ。』
しばらく、落ち込んでいた晴香だがすぐに布団とパジャマの後始末にかかった。
(真澄がいなくてよかった…。こんなところ見られたら…考えるだけでも恥ずかしい)
一通り片付け終わって昼も過ぎた頃には
(きっと何かの間違いよね。疲れてたのかな…。明日はきっと平気。)と自分に言い聞かせ、それなりに元気を取り戻していた。
♢♦︎♢
晴香の入浴中、またしても黒い影は現れた。立ち去った頃にはまたもや、コップの水は波紋を立てていた。
すでに何事もなかったかのようにリフレッシュした晴香はベットまでいくとすぐに目を閉じた。翌朝、なにが起こるとも知らずに、明るい笑顔をみせながら。