キスの定石
外はすっかり夜の帳に支配されていた。
日が登り、日が沈む。
それはこの世界に住むものの定石であり、自然の摂理でもある。
星野るりは布団を被りながら何度も寝返りをしてはため息をついた。
7月ももう終焉を迎えようとしていた。本格的な暑さはこれからだが、夜の0時を過ぎても、外はまだ昼間の熱気で風もなく涼しさとは程遠い気温であることは容易に想像がついた。
(暑いから寝れないのだ)
人工的な涼気を求めてクーラーをつけた。
るりは寝れない言い訳を考え、羊を数えて。
色々してはみるものの、どうやら
夢の住人には見放されているようだった。
(いや、あいつが、川瀬颯太が悪いのだ)
そう、全ては颯太のせいだった。
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「颯爽と吹き抜ける風のようだ」
川瀬颯太と初めて会った時の印象だった。
お互い大学を卒業して大手の広告代理店に同期として入社した。
23名同期がいるなかで、第二営業部として配属されたのは二人だけだった。
ルックスがさほどいいわけではなかったが、かもし出す雰囲気がどこか色っぽく
そして爽やかだった。
話してみると気さくだし、何よりも優しかった。二人でよく、仕事のことで論議をしたし。
ストレス発散と言っては居酒屋によく飲みに行った。
男女二人という立場で恋愛感情的なものはどうなんだと他の同期に聞かれたりもしたが、いつもお互い軽く誤魔化していた。
「みんなすぐそうゆう話に持っていくよなぁ」
頭をかきながら颯太は苦笑いした。
「だってさ、本当に仲がいいじゃない?名前で呼んでるし。同期としてはヤキモキするって言うか同期内で初カップルかってスクープを狙ってるわけ」
同期の一人である、さくらが嬉しそうに言った。
「うーん、じゃあさ。本当に妖しい関係になっちゃう?るりちゃん」
「調子に乗らない」
素っ気なくるりはおどけたが内心、心臓の音が外部に漏れないか冷々していた。
「そんなわけでダメだそうです」
颯太は残念そうに肩を落として笑った。
入社して4ヶ月、同期であり、ライバルでもあり。
そして親友でもある。と、るりは自負していたが実際のところはどうなのか?
親友だと思ってるは自分だけ?
そもそも男女間での友情は成り立つのか?
永遠のテーマであるような気もするし。
小学生でも解けそうな問題のような気もする。
ただ、颯太と一緒にいると、楽しいし、嬉しい。
プライベートでも一緒にいられたら、と。
るりは思っていた。
これが恋心だといえばそうだとも思えるし。
友情だといえば間違いでない気もする。
気持ちなんて、等の本人ですら気がつかないものなのかもしれない。
もうすぐ梅雨明けしそうな空に、入道雲が張り巡らされた。
そんな夏の始めだった。
遠くで雷鳴がなっていた。
三日後に社内コンペがあり、
今回は颯太とペアでの出展だった。
今日も夜の遅くまで二人、最終打ち合わせをしていた。
「すごい雷だね」
颯太は窓を見ながら誰に言ったでもなく
ボソッと呟いた。
「そうだね。ほら、はやく」
るりがパソコン画面上を颯太に向ける。
颯太は窓の外から目を離さなかった。
仕事中に何か別のことを考える颯太をるりは初めて見る。
いつも仕事をそつなくこなし、
そして一生懸命だったことをるりは改めて感じた。
「俺たちってさ」
不意に窓から顔をそらし、こちらを見た。
闇のような漆黒の瞳からるりは目が離せなくなっていた。
刹那、だったと思う。
だが、るりにとってはかなり長い時間に感じた。
「俺たちって、ずっと友達、だよね。」
「友達?」
「そう。友達。今までもこれからも。大切な」
颯太が目をそらし、
また外の風景を見る。
るりは何も言えず、パソコン画面に目をやった。
そして外を見る。
「友達」
言葉に出してようやく自分が颯太に恋心を抱いていることに気がついた。
手を伸ばせばすぐ届くところに颯太はいる。
でも、少なくとも颯太の放った言葉から
実は物凄く颯太が遠い存在だった事に気付かされた。
そう、何万光年離れた星に手を伸ばすように。
付き合っていたわけでも、告白したわけでもない。
そう言えば、颯太とは何でも言い合える中であったが
恋愛の話はした事がなかったのをるりは思い出した。
そう、ただの一度も。
もしからしたら、颯太にとっては友達でも何でもなかったのかもしれない。
今までも、これからも。
少なくともるりにはそう思えた。
遠雷が聴こえてきた。
もうすぐ本格的な夏が始まる。
颯太には大学から付き合っている彼女がいることを同期のさくらから聞いたのは
それから1週間が過ぎた頃だった。
あれから1年が過ぎた。
そして、あの夏がやってくる。
あの後、次の日には何もなかったかのように普通に颯太は話しかけてきた。
そう、まるで本当に夢を見たのではないかと思える程。
その後も、変わらない関係にるりはなんだか肩透かしにあったようだった。
構えていた自分が馬鹿らしく思えた。
るりからもそれ以上突っ込んだ話もしなかったし。
颯太からも何も話はなかった。
もちろん、彼女の事も。
二人の頭上には初夏の風と共に小夜曲が平和に流れていたに違いない。
それが嵐の予兆をはらんでいるとは
どんな千里眼でも分からなかったであろう。
明日から三連休という7月の金曜日に
颯太は珍しくIPメールを飛ばしてきた。
(お疲れ様!今日まで忙しかったよね。小休止で飲みにいかない?)
仕事帰りに流れでご飯を食べることはあってもこのように前もって飲みに誘われるのは珍しいことだった。
るりは隣の席の颯太に快い返事を返し
何事もなかったように仕事をした。
向いの席でなかった事にるりはホッとする。
ニヤけた顔を必死で隠している。そんな表情をしていることを自分は隠せる自信がなかった。
颯太が連れて行ってくれたレストランは
今流行の、スペイン料理のお店だった。
めずらしく颯太はワインを飲み、陽気に語った。
るりも進められるままサングリアを飲み楽しい時間を過ごした。
帰る頃には、すっかり颯太は出来上がっていて一人で帰すのには少し危ないような状態だった。
るりはタクシーを拾い颯太を乗せお自分も同乗する。
「ほら、颯太。住所教えてよ。確かうちとは近かったよね。
送っていくからさ」
「うーん。確か~。板橋区の~」
呂律の回らないしゃべり方にるりはため息をついた。
「すみません、運転手さん。住所わかりますか?」
「大丈夫ですよ~。それよりは彼氏大丈夫かい?」
るりはとっさに訂正しようとも思ったが、もう会うこともない人に必死に弁明しても虚しいだけのような気がして、あえて何も言わなかった。
暫くして家についたが、
このまま颯太を下ろし、一人でタクシーで帰るのも何だか薄情な気がした。
それに彼氏だと誤解されているのに、そのまま帰るのは、
るりの中の小さなプライドが邪魔したのだった。
とりあえず降りて、家に入れてまたタクシーでも拾おうとるりは算段していた。
「家に着いたけど鍵ある?」
「ああ、ごめん。迷惑かけたね。大丈夫だよ。もし良ければコーヒーでもご馳走するよ」
タクシーの中で寝たのが良かったのか、颯太の酔いは少しは良くなったようだった。
「あれ?もしかして警戒してる?」
颯太はふざけたように笑った。
「そういう訳じゃないけど、止めとく。悪いし」
彼女に、と最後のフレーズをるりは飲み込んだ。
颯太から直接聞いていない事を言うのは何だか憚れる気がするし。
言葉に出してしまえば、それが現実のものとなりるりを苦しめる事になりそうだった。
言の葉には不思議な魔力がある。
「別に迷惑じゃないよ。いや~傷つくなぁ。勇気を振り絞って誘ったのにさ」
どこまで本気で、どこまでが冗談なのか、るりは颯太の本心が分からなくなってきた。
近づけば近づくほど、彼の核心とは程遠いところにいるような気がする。
「美味しいコーヒーを貰ったんだ。一杯だけ、付き合ってよ」
「じゃあ一杯だけ」
これ以上マンション前での揉め事は避けたかった。
突然彼女が訪れたら。
何しろ明日から暦上三連休なのだ。
るりは罪悪感に襲われたが、それも一瞬の事だった。
もし、このような所を見られ、それがもとで別離になったら。
自分に都合のよいフィナーレを考えて、頭をふる。
なんて醜い、自分勝手な人間になってしまったんだろう。
颯太の部屋は、良く言えばシンプルで、悪く言えば何もない。
そんな部屋だった。
「あんまりごちゃごちゃあるのは好きじゃないんだ。適当に座ってよ。今、すごく美味しいアイスコーヒー作るからさ。カフェもびっくりだよ。きっと。」
心もとない感じで台所に颯太は入っていった。
もう、時計は11時を回っていた。
時間を気にするような年齢でもあるまい。
るりは失笑した。
それでも何とも言い様のない居心地の悪さに、早く帰りたい気持ちで一杯だった。
「お待たせしました。スペシャルアイスコーヒーだよ!」
はい、と颯太はるりにグラスを渡した。
「本当だ、とても良い香りがする。」
アロマな感じの香りにるりは気分が良くなった。
もともとコーヒーは好きで、普段からあちこちのカフェでコーヒーを飲んでいた。
「そうだろ、ハワイに行った友達がさ、コナコーヒーを買ってきてくれたんだ。
ちゃんと豆から落としたからね。絶対に美味しいよ」
酔いもあってか普段よりテンションが高めな颯太にるりは笑いながらコーヒーを飲んだ。
「うん。美味しいよ。マスターさん」
お世辞ではなく本当に美味しいコーヒーだとるりは感心した。
豆だけでなく、きっと入方にもこだわったに違いない。
ソファーに座っているるりの下に颯太は座った。
コーヒーを飲みながら颯太はるりをじっと見た。
この、人を射抜くような瞳にるりは動けなくなる。
そう言えば前にもこんな事があった。
一年前の夏だと、気が付いたとき、颯太が沈黙を破った。
「首筋、赤くなってる」
「え?」
るりは首筋を押さえて触ってみた。
そう言えば今朝、虫に刺されたのか、痒くて掻いていたことを思い出す。
「キスマークだったりして」
グラスをテーブルにおく音が部屋に響く。
「そんな分けないか。るりちゃんに限って」
ははっと軽く笑い颯太はまたグラスを持って、コーヒーを一口飲んだ。
自分が揶揄された事にるりはちょっと苛立ちを覚えすぐに反撃にでる。
「あ、昨日のかな?恥ずかしいなぁ」
わざと首筋を抑え颯太の反応を見た。
颯太は漆黒の瞳を大きく見開いて驚いているようだった。
るりは可笑しくなって笑いそうになる。
「な~んちゃっ、、、、」
最後の言葉を出す前にるりは左腕に痛みを感じた。
颯太が左手をつかみ、そしてるりの首筋に唇を這わせた。
あまりの一瞬の出来事にるりの思考は停止した。
ちりっと首筋に痛みを伴った時、るりの時間は動き出す。
颯太を思いっきり突き飛ばすと、カバンを片手に家を飛び出し
気がついた時には自分の家のベットに横たわっていた。
そして、るりは眠れない夜を3日過ごす事となったのだった。
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部屋の中が涼しくなり、快適温度になった事は分かっている。
だが、やはりるりに安眠は出来そうにもなかった。
明日には颯太と顔を合わせなければならない。
それも、隣の席だ。
段々と、颯太のことで悩んでいる自分に苛立ちを感じた。
人間は在る一定量悩むとそれは怒りに変わるのだろうか。
首筋に手をあてる。
颯太にキスをされた。首筋に。
だが、唇にされたわけではない。
今どきの中学生でもキスくらいはするだろう。
いつからこんなに純情になってしまったのか。
自分がこんなに悩んでいるというのに
颯太からの連絡は一切なかった。
それがまた、腹立たしくもあり眠れない原因でもあるのかもしれない。
しかし、メールなり電話なりがあったところでなんだというのだろうか。
彼女がいるのだ。
謝られるか、誤魔化されるか、だ。
どちらにせよ、不名誉な二者択一であることは間違いなさそうだ。
ただ、明日会った時、何事もなかったような態度をとられるのだけは
るりの矜持が許されない気がした。
毎朝、颯太は一番早く出勤する。
るりも早く出勤し、颯太との二人だけの時間を楽しみにしていた。
先週までは。
三連休明けだからか、暑さだからか、もしくは寝不足だからか。
会社に行くことにこれ程憂鬱だったことはない。
とりあえず、始業ギリギリに会社に入り、そのままの流れで朝礼に持ち込めばあとは仕事の話で終日過ごせそうである。
散々悩み答えが出たのが、明け方だった。
そっと営業部の扉を開け、るりは中を覗いた。
朝礼五分前とあってみんな着席している。ゆっくりとドアを閉めて颯太の背後をまわり、るりは着席した。
「おはよう。珍しいね。こんなぎりぎり」
最初に声を掛けたのは颯太だった。
「おはよう。金曜日はどうも」
るりは自分の考えたシナリオ通りに読み上げる。
多少棒読みな気もしたが、それなりに主演女優になり切った。
「あ、うん。コーヒー残して突然帰るからびっくりしたよ。大丈夫だった?」
この返しには流石にるりもびっくりした。
現実とはシナリオ通りに行かないものである。
「大丈夫って、、」
言葉を遮るように始業時間を告げるチャイムがなった。
落ち着かなくては。
感情的になってはいけない。
るりは朝礼中、気持ちを落ち着かせる為、何度も大きな深呼吸をした。
仕事が始まってしまうと、月末の忙しさと重なり、あっと言う間に就業時間を過ぎていた。
気がつけば、颯太と二人の空間になっていた。
いつもなら2人でいる事に心地よさが伴うのだが、今日ばかりは酸素が少しばかり足りない暗闇の中にいるようだとるりは思った。
「どうしたの?帰らないの?」
書類を見ながら颯太に話しかける。
「あ、うん。なんかさ。今日るりちゃん変だなって。何かあった?」
これにはるりも呆れて颯太の方をみた。
憂鬱な時間も、苦しい気持ちも、眠れない夜も。
全ては颯太が作り出しているのだ。
少なくとも自分と同じとまではいかなくても、
その言いようのない気持ちを少しでも共有して欲しいと思うのは贅沢なことなのだろうか。
「前から思ってたけど、どういうつもり?」
「どうって?」
「友達だよねって言ってみたり、それなのに思わせぶりな事をしたりって事。」
こんなつもりではなかった。
こんな責め立てるような事を言うつもりではなかった。
こんな事をすれば友達ですらいられなくなるかもしれない。
それでもるりには止められなかった。
大声には驚いているものの颯太は至って冷静だった。
悔しい位に。
「ああ、キスの事?うん。あれは、なんていうか、そう。欲情した。」
「よ、欲情って」
ふわっと笑顔の颯太からは一切の悪気が感じられない。
呆れて物が言えないとはこう云う事をいうのかもしれない。
「だって俺、るりちゃんの事好きだし、」
句読点で区切って颯太は続ける。
「るりちゃんだって俺の事好きでしょ?」
まるで恋人同士なんだから問題はないだろうと言われているみたいだった。
告白はしていないし、お互いの意志表示もしていない。
同期からも疑われる仲だった。
しかし颯太には。
「彼女がいるじゃない。大学時代からの」
聞きたくて、聞けなかった、
1年以上も温めていた言葉をるりはやっと口に出来た。
「うん」
颯太は悪びれもなく頷く。
「でも、日本語は正しく使わなくちゃいけないな、正確には ”いた” だよね。現在進行形ではなく、過去完了だよ」
何とも、論点がずれてる返しにるりは驚いた。
そう言えば颯太の大学の学部は国文科だった事をるりは思い出した。
「うん、それで他に聞きたい事は?」
颯太に始めて会った時、颯爽と吹き抜ける風のようだと思った。
今見る笑顔は初夏の風を彷彿とさせる。
「その、いつ?別れたの?」
「う〜ん。確か。うん、去年の今頃だったかな?」
「そんなに前に?」
るりは驚いた。昨年といえば友達発言の頃ではないか。
「まあ、何ていうか、あんまり良い別れではなかったんだよね。
始めて出来た彼女だったし、ずっと仲良かったのにね。友達にも戻れないとわかった時、なんか虚しさだけが残ってさ。そんな時るりちゃんの顔が浮かんだんだ。
ずっと一緒にいられたらって。でも上手い言葉が見つからなくてさ。大切な友達って言ったけど、友達でもなんでもずっと一緒にいられたらって思った。
でもこの1年でそれ以上なんじゃないかって。この間の夜、そう思ったんだ。」
颯太の告白にるりはどうしようもなく切なくなった。
るりの目から涙が流れる。
「わ、泣かないでよ」
あまり動揺したことがない颯太だったが、やはり涙には弱いようだった。
「無理、これは嬉し泣きだから」
眠れない夜も、颯太を思って辛かった時も。
るりとは違う思いだけれど、ちゃんと颯太もるりの事を思って考えてくれていた。
それがるりにはとても嬉しかった。
頭をポリポリかいて颯太はずるい顔になる。
「ねえ、こんな名言あるの知ってる?」
颯太はるりの手を取ると手の甲にキスをする。
「手のキスは尊敬のキス」
「額の上なら友情の、頬のキスは厚意のキス」
呆けていると、それぞれにキスをされた。
いつの間にか涙は止まっていた。
「目、閉じてみてよ。」
颯太は正面を向くとるりの髪を上げて瞼にキスをする。
「閉じた目の上なら憧憬のキス」
そして掌にキスを落とす。
「掌のキスは懇願のキス」
そのまま手首を掴まれると手首と首筋にキスをした。
「腕と首なら欲望のキス」
るりは首筋を抑えて、先程颯太が言ったことを思い出す。
(欲情したから。)
顔が熱くなる。
目を合わせられない。
「唇の上なら愛情のキス」
にっこり笑って颯太は唇の上にキスを落とした。
「さて、その他は、、」
颯太が言いかけた時、扉が開いた。
ふたりともお互い体を離す。
「すみません、もう正面玄関閉じますよ」
守衛のおじさんの声にるりは現実に引き戻された気がした。
それでもまだ、ふわふわと心の半分は宙に浮いたままだ。
パタリと扉が閉まる。
どちらともなく笑いが出た。
「その他、教えて欲しかったら今日は俺の家に泊まる事になるけど」
それが何を意味しているか分からないほどるりは子供ではない。
「それで、その他は何なの?」
それでも、あえてるりは確認した。
「さて、その他はみな狂気の沙汰。今日はじっくり教えてあげるよ。狂気の沙汰。」
颯太は笑った。
何だかとても遠回りした。
お互いに。
でもそれは二人にとっても必要で、大切な遠回りだったに違いない。
本格的な夏が始まろうとしている。
今日は満月だ。
会社の窓から煌々と輝いているのが見えた。
暫くは眠れない夜が続きそうだとるりは思った。
一年前に書いた物をようやくアップしました。。。遅すぎる。。。