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無能力者からの英雄物語  作者: 有瀬
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第1章 妹からのメッセージ

1章 妹からのメッセージ

2025年。青春の1ページも飾れない東京渋谷区の定架高校に通う高校1年生、倉木真は夏も始まるであろう蒸し暑さが続く学校帰りの夕暮れの街をぶらりぶらりと歩いている。

補修に続く補修で満身創痍の状態。

「はぁ・・隣に彼女とかそんなのがいれば疲れも煩悩も消えるんだがなぁ」

帰り道はリア充ばかりが行き帰る花の青春道である。

「・・・ふざけやがってええええええええ!」

端から見たらただ変人。周りに人いたら完全に痛い人だろう。おや?後ろから足音が…

「何、叫んでんの?まこっちゃん」

いやがった。

赤髪をツインテールにまとめた一番厄介な俺の親友、ロカエル・ミチャエル。アメリカ人。世界でトップの科学力を持ち続ける日本の東京に留学生などとして外国人の子が留学してくるのも射して不思議なことでは無い。


ミチャエルは小悪魔のような笑みを浮かべたまま

「あれ?そういえば補修のコマどの程度受けられたので?真様?ざっと念動力の実技補修も踏まえて3、4コマぐらいは受けられたのでしょう?」

笑みがさっきよりニヤニヤとしてやがる。

当初出会った時は、うお・・めっちゃ可愛いな・・とか思っていた時期がありました。はい。見てくれだけはいいんだよなこいつ。胸とかちょっと残念な仕上がりですが。これには中々に腹にきたので

「しょうがないだろ、俺の能力は何故だか知らないが『上達しない』んだよ。つか筆記では絶望的な点数なのに何抜かしてやがる。実技の炎動力だけに特化しやがって。」

「な、私は炎の女なんだよ!筆記?紙ごと燃やしくれよう!!炭だ炭!」

「燃え死ね。」

筆記は本当に絶望的なんだよなこいつ。なぜ実技にそんな偏ってるのか意味がわからん。


それにしても俺の能力は何故こうも上達しないんだ。毎日、能力の行使法を練習する意味あるのかな…


実技補修の時の能力観測系の能力者からは『Lv0』とこの3年間言われる。通常、能力は汗水がダクダクと出るほど、つまりある程度、行使すれば上達していき精度・威力・応用・稀有であるが別の能力まで手に入れることさえあり得るのだ。ただ、倉木はこの東京に引っ越し、3年が経つが一切成長しない。というか無いに等しい。担当講師曰く

「君の能力は何かストッパーのようなものが付いてるような気がするんやけど…まあなんやちと調べて見るわ〜」だそうだ。調べてどうにかなるのかこれ…


そんなたわいも無い考えごとをしているとふとアドライザーにメッセージが入ったとの通知があったので確認。


アドライザーというのは最近発売した情報伝達端末の最先端を行く電子機器。ニュースから何まで教えてくれる。架空物質と呼ばれるものがウリでショッピング中に実際にその商品を見たくなった触りたくなった時にこれが働いてまるで本物のように具現化する。


通知の方から見るに今すぐ帰ってこいとの妹からの通達であった。何かあったのかな。本来、ニュースなどは簡単に閲覧可能なのだけれど最近ニュースに限らずデータとか架空物質を端末に送信する際にサーバーに異常が見られるみたいでメンテナンスがちょくちょく入っているようだった。それに天使妹からのメッセージ…!帰りが遅いので心配してるのかな?兄ちゃんは愛で胸がいっぱいだよ!で内容は!内容!

『東京の渋谷区で事件が起こったってニュースでやってた!早く帰ってきて!』文面からでも伝わるだろうか。この愛らしさ。マジ天使。でも待て。


「はい・・・・?」

どういうことだ?事件?火気類があれば街中に浮遊して常に街中を監視してるカメラ、「Floating Camera」についてるモーションセンサーが反応するはずだし、まずなにより「Avirity Guard Police」の能力者が所属してるAGPが未然に防ぐはずなんだけどな。まずテロとか事件が起ることがあまりない。それこそそいつらを超えるレベルの能力者とか・・・。


とか何とか無い頭で考えているとミチャエルが俺の電子端末を覗き込んできて

「妹からのメッセージで何そのニヤニヤした顔からのシリアスな顔は。超きもい…」

「うるさい、ファイアー女。可愛いから仕方ないだろ。それより事件だってよ事件」

「は?事件?」この反応だよなやっぱり。

「そ、事件。荒波区周辺だそうで。」

「へぇ…って学校だったら後輩が…!」

「いやいや待ちなさい。言ってどうs」

「言え」

「はい。」

火炎能力(プロミネンス)の炎片手に脅すのやめて貰いたいわ。家にいる妹が心配だから早く帰りたいところだけど、AGPに任せておけばと言っても聞かないだろうから仕方ないか。


とりあえず妹に事件の詳細のメッセージと近くのコンビニ寄って帰るから少し遅くなるとメッセージ送信した。それから1分後、意外と早く返ってきた。あれ機械には不慣れのはずなんだけどな・・。

「え!?早く帰ってきてよお兄ちゃん!!(以下略」可愛いすぎる惚れてしまう。

俺はテンパった妹の可愛い文面を見て和みかけたが最後の一文を見て目が点になった。

「あのー・・・ミチャエルさん?」

「で?どこなの?」

「…我らが定常高校だってよ」

「行くぞ」

有瀬と申します。妄想垂れ流しで書いてみた小説で誤字脱字等が酷いところがあるかもしれません。ご指摘どうかよろしくお願い致します。


この先真くんは覚醒するのでしょうか…

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