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地獄転生  作者: 睦月 始
第壱章 Go To Hell
1/3

死にました。地獄で生きます?

あらすじを書くのって難しいですね。


初投稿となります。





人は高い所。それもかなり高い所に立つとそこから飛び降りたくなるという衝動に駆られる。まぁ、高所恐怖症の人はそう思わないだろう。       


俺も例外ではない。

いやその、高所恐怖症ではなくて、高い所から飛び降りたくなる方の例で。          


俺は高い所に立つと先ずは真下を見て、それから、遠くを見渡す。そうすると、俺は無性に飛び降りたくなってしまうのだ。


以前この話を母親にしたら、こっぴどく怒られて(そりゃもう顔から火が出る勢いで。あれ?この表現はちょっと違うか。)「二度とこんな話をするな、二度とそんな考えをするな。」と言われたのだ。       


「まぁ、俺は話すのはともかくとして、考えるのは無理」と答えたらますます怒られて、2、3日口を聞いてもらえなかった‥‥。


こんなやりとりをしていれば俺はマザコンだと思われるかも知れないが、敢えてここに宣言しよう。「俺はマザコンだ」

そして母親も同様に「親バカだ。」なんて冗談に決まってるけど。            


まぁどうでもいいんだけど。

話を戻すと、『俺も高所に立つと無性に飛び降りたくなる』ということについてなのだが中二病真っ盛りの俺は『高所から飛び降りる』だけでなく『飛び降りてそのまま空を飛ぶ』という妄想に浸っていたのだ。   


そして、今ついにやってしまった。

そう。

俺は飛び降りた。

自宅である15階建てマンションの屋上から。       


さらに、判りきっていることだが、空も飛ばずにそのまま真っ逆さまに堕ちた。

奇跡は‥‥‥起きなかった。


そこで、俺の15年の人生は終わりを告げた。はずなのだが、俺は今ぐちゃぐちゃに、影も形も無くなった自分の身体を見下ろしている。        


「これは所謂、『幽体離脱』というやつか」

呟いてみた。誰も聞いていないのに。いや、もしかしたら霊感がある人には、俺の姿が見えて、俺の呟きが聞こえているのかも知れない。        


そんな都合のいいこともあるわけがなく‥。

第一に霊感所有者どころか俺の周りに人っ子一人いない。

「はぁ、死ぬと判ってて何で俺飛び降りようとしたんだろう。漫画みたいに格好良く受け身がとれると思ったのが間違いだったかな。」         


もし、ニュースとかで『高校生男子自殺か…。』もしくは、『足を滑らせ運悪く転落…。』何ていう報道があったら嫌だなぁ。


実際、自殺でもなければ転落でもないんだけど。


いや、でも転落はあながち間違っていないかもしれない。あの場所にあった鳥の出来立てほやほやの糞尿さえ踏まなかったら、その場でバク宙して角に頭ぶつけて一時的に意識を失って、気がついたら目の前地面で頭ぶつけて御陀仏。となることは無かったかもしれないのに。


まぁ、そうなってしまったことは仕方がないし、今悔いたところで俺の身体が蘇生するわけでもない。


さて、これからどうしよう。あの世からのお迎えも来ないので‥‥。


「よしっ。折角、魂だけになったんだからお迎えが来るまでの間空の旅でも満喫しますか。」


そして俺はぐちゃぐちゃになった自分の身体であった肉の塊を残して、真夜中の世界へ飛び出した。





これからも頑張って書いていきたいと思っています。


ありがとうございました。

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