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巨大戦艦対超戦艦

海戦シーンをしてみました


海竜の巣近海Side

ミリアSide


流石は異世界の鋼鉄の海上要塞だけはあるね? 敵の艦隊を完全にアウトレンジから仕留めることが出来た。

ただ、何隻か逃げたと報告があったが、ボク達もこの巨大艦を失う訳にはいかないので深追いをする愚行はしない。

ツバサ艦長の報告では、後続の敵戦力を確認したが数は不明だと言う事しか分かっていないので、これまで隠れ家にしていた海竜の巣を放棄することに決めた。

そうと決まったら、みんな手際よく隠れ家の放棄を準備してくれて、隠し艦艇ドックに潜水艦ドック、そして居住区と各倉庫の爆破を手早く済ませてくれた。

流石に予備の私掠船を含む10隻余りの艦隊を組むのは危険なのでそれぞれ、闇夜に紛れて脱出させることにして、潜水艦は護衛に回ってもらう事にした。


「総一郎、敵が来ると思うから、もし、敵側に君が知っているふねが居れば教えてほしい」


「ああ、わかった、ミリア艦長」


総一郎がボクの隣で静かに頷く、でも、生まれて初めて艦橋までエレベーターで上がったのは初めての経験だった。兎に角、今は戦闘を避けて逃げるしかない、だって、敵の戦力は不明でしかもさっきのが偵察なのか? それとも前衛部隊なのか? 判断が難しい、それに偵察機を飛ばしたいけれど生憎とまだ機関部の調整が済んでいないので格納庫で引き続き整備中だ。

だから、総一郎に頼んで大和に匹敵するふねが現れたら教えてほしいと頼んだ。

総一郎から聞いた話では、この戦艦は彼の世界では最強の戦艦として有名だそうだけど、もしこの戦艦に匹敵するふねが現れたら、本国に持ち帰る前に沈められる可能性もある。

何事も過大評価は禁物だよ。


<後部見張りより連絡、海竜の巣島から黒煙を確認しました、施設の破壊成功です>


「監視ご苦労、引き続き敵の観測をお願い」


<了解>


海竜の巣の無人島から黒煙が立ち上ったと、見張りから報告があった。そしてほどなくして皆のだ脱出が無事終えたとの暗号通信があった。

これで後はボク達も囮役を無事終えたら今回の任務は終了になる。

そう考えていた時、見張りから緊迫した声で伝声管を通じて怒鳴り声で聞こえてきた。


<本艦、右舷、前方に詳細不明の大型戦艦と多数の軍艦を確認! 兎に角大きいですっ>


「こちら、ブリッジ、落ち着いて報告しろ」


「大きい戦艦? 少し見てきます、危なくなったら直ぐに逃げてきます」


総一郎が直ぐにブリッジから駆け出すと一番上の防空艦橋に向かっていった。

※※※※※

大和防空艦橋Side

総一郎Side


うわーっ、高いなぁ……一体ビルの何階建てなのだろう? 勢いで上ってきてしまったけれど改めてこの戦艦が僕らの世界の最大級の軍艦がけあって大きいのがよくわかる。

僕は一度だけ深く深呼吸すると直ぐ様、望遠鏡で所属不明の戦艦を目視する。

えーと、形状はビスマルク? でも煙突が二本ある、もしかしたら、僕達の世界ではペーパープランで終わった【H級戦艦】なのかもしれない、その他の船は金剛型に近い形状をしているけれど、微妙に形状が違うし何より金剛型は主砲が連装式だ三連式なんかじゃない、それに艦尾に飛行甲板が在るのが僕等の世界では、まず無い、扶桑型や伊勢型が代表格だ。


「こちら、防空艦橋、敵の大型戦艦は僕等の世界では存在・・していないH級と言われる戦艦で旧ドイツ海軍の船です! たぶん大和に匹敵する性能と思われますっ」


頼むからH42やH44とかとは違っていてくれ、もしそうなら最悪だ。僕はそう思いながら、防空艦橋を降りて艦橋に戻て報告をした。ミリアさんは僕の報告を聞いて目を閉じてから険しい顔で


「総一郎、ありがとう。たぶん、敵の航空戦艦は【黄龍型】と呼ばれるヤツだよ。ただ、君が言っていたH級は敵側の大和級と推定して、距離を取りながら戦艦上部施設の破壊に集中してある程度打撃を与えたら撃沈の有無を確認せず逃げに回る事とする、総員戦闘配置、敵は相変わらず距離をとったままか?」


「はい、たぶん、H級のみで我々を仕留めようとしているようです。大した自身だよ」


敵艦隊は約200あまりの艦艇がそれれぞれ三つの戦隊に分かれて此方を包囲しているがH級が約30隻余り率いて此方を包囲しようとししているが向こうも此方のふねの性能を知っているのか、距離を取ったまま同航戦になっている。

性能が互角なら、少々手こずりそうだ、ましてH42やH44だと大和の主砲の射程と同規模かそれ以上の射程を持っている計画案もあったそうだ。


「やばい、敵が砲を此方に向けたっ、十分注意してくれ!」


「こちら、ブリッジ、了解、総員、敵至近弾に注意せよ」


その直後、敵H級から、4基の旋回砲塔が此方を捉え一斉に砲が火を噴く、そして、きわどい距離に敵弾が落ちて想像以上の水しぶきが幾つも上がった。

もちろん、ミリア艦長も黙ってはいなかった。敵の砲撃の後、即座に反撃にでる。


「各砲座、一斉に反撃開始だっ、目標は敵艦上部構造物、よく狙って撃てっ」


砲撃準備完了を告げるベルが鳴り響き、一斉に大和の46センチ砲が火を噴いた。そして、狙い通りH級の上部設備に命中し煙突一本と後部艦橋を大破させる、すかさず向こうも反撃に出る。そして6発の主砲弾のうち、一発が右舷の側面付近に着弾した、船体が物凄い衝撃で激しく揺れるが艦隊戦では引けはと要らないのでこのまま戦闘を続ける。


〈右舷被弾! 損傷軽微なれど詳細不明です〉


「よし、敵の未来一位置を予測して連続射撃、斉射三連、てぇーーーっ」


連続射撃で敵旗艦に狙いを絞ったとき敵旗艦の護衛をしていた黄龍型一隻が盾となってH級の間に割り込み46センチ砲弾の直撃を受けて爆散した。そして他の艦もH級を守るように輪形陣を組みそれまで動かなかった他の部隊も一斉に動きを見せる。まだ、距離はあるものの総数200隻の大部隊が此方に向かって一斉に動き始めた。幸い敵空母はいないし敵航空戦艦の黄龍型は距離が近すぎて艦載機を飛ばす余裕が無い、これは大和ぼくらをH級で倒すことにこだわり過ぎて艦載機を飛ばすタイミングを完全に逃していた。


「なっ……これはまずいよ、ミリア艦長」


「うん、そろそろ、退き時だね? 敵本隊が来るまでまだ余裕があるから煙幕を張って今のうちに逃げるよ」


逃げる? これだけの大部隊相手に? と疑問や戸惑いを覚えている僕の動揺をしり目にミリア艦長は落ち着いた様子で静かに命令を下した。


「そろそろ【友達】に動いてもらうとしよう、リリアナ、ロアル、悪いけれど、合図の信号爆雷を投下してくれないかい? 彼らもボク達の合図を楽しみにしているからね」


「アイアイサーなの!」


「了解でさぁ姐さん」


「友達……?」


リリアナとロアルと呼ばれた二人の水兵が艦橋から、素早く各所に命令を出すと大和艦尾の方で一斉に酒樽を改良した爆雷を次々と海に投下していく、そして、海中で爆雷が爆発すると海面に赤い色素の液体が広がって大和より大きな影が海中から姿を現した。たしか、この世界でも僕等の世界でも有名な海の魔物【リヴァイアサン】だ! しかも一匹ではない大和の周りに10匹は居る、まさに前門の巨大戦艦後門のリヴァイアサンだっ。

この状況はかなりマズイ、いくら戦艦大和でもこれだけのリヴァイアサンに攻撃をされたらひとたまりもない。僕は恐怖で身動きが取れなくなったのを見てミリア艦長は


「総一郎、大丈夫だよ、彼等はボク達の味方だよ、ほら、丁度、今、敵艦隊が彼等に襲われているよ」


彼女が外に視線をやるのを見て僕も視線を外に向けると次々と派手に水しぶきを上げる海に沈んでいく敵艦隊の姿があった。リヴァイアサンが海中から敵艦隊を海に引きずり込んでいるようだ。

しかし、逃げる敵艦には目もくれずに、この海域に留まっているふねに狙いを定めて主劇しているちょい襲撃を加えている。H級達は此方への攻撃を断念し退却をしていった。


「リヴァイアサンが一体何故、僕達を?」


「あ、それわね、ボクのご先祖の海賊ガルフ・ドルガーが若いころ、リヴァイアサンの長と腕試しで勝っちゃったから、ボク達に力を貸してくれているんだよ」


はい? 力試しで、あの海魔に……? もしかしてミリア艦長のご先祖はトンデモ超人か何かだったのだろうか? 浮かび上がった彼女のご先祖様を想像したら、なぜか身長2メートル、筋肉山盛り超兄貴の変人が浮かんできてしまい、僕はその日夕暮れまで彼女のご先祖様のそのイメージが離れなかった。

※※※※※

海竜の巣近海:大和艦橋デッキSide

ミリアSide


「~~~♪」


「ミリア・ガルフ・ドルガー何時も素敵な歌声をありがとう」


デッキで夜のそよ風に当たりながら、鼻歌を歌っている、今日は月明かりが綺麗なので一杯ひんやりとしたジュースでも飲みたいけれど、生憎、此処にいるのは、ある人を待って居る為なので、後でゆっくりと飲むことにする。やがて海面に一人の女の子が現れ文字通りボクの目の前までジャンプした。

彼女の名前は【ユーリン】ボク達の世界ではリヴァイアサンは【海の王】として尊敬と畏怖の念を人々に与え続けて来た海竜達である。


「此方こそ、貴女達のおかげで勝てることが出来たよ。だけど、これ以上は海竜の巣に居続ける事は出来ない、連中に住処ここがばれたから、当面は【石竜島】に拠点を移すことになるよ」


「そう……此処も寂しくなるわね」


彼女は残念そうに表情を浮かべる、月明かりに照らされて、黄金の鱗が寂しく光っているようにも見える

そういえば、一つだけ疑問があった、何故、ボクのご先祖様はリヴァイアサンの長である彼女に勝てたのだろうか? ご先祖の破天荒な逸話は沢山聞いてきたけれど、流石にリヴァイアサン相手に一人で勝てる訳がない。


「ユーリン、お別れに一つ教えて欲しい事があるのだけれど、いいかな?」


「そうね、即答で答えてあげる、貴女の先祖、ガルフ・ドルガーは私と力比べをしたのではないわ、彼に出会ったとき、私はまだ子供だった、そして運悪く密猟者に捕らえられて殺されかけていた時、彼に助けられたの、その時、彼が「誇り高いリヴァイアサンが密猟者に捕まっちまうなんて、そんな話、かっこ悪いから、嬢ちゃんが住処いえに戻ったら、俺に負けたと言いな、そしたら、大人のリヴァイアサンは納得するだろ?」と言って、私を逃がしてくれたの」


なるほど、ボクのご先祖様らしい、密猟者からリヴァイアサンの女の子を助けたとかよりも【やっつけた】と言って悪評が広まるほうがいいと考えるなんてね。

呆れればいいのか、それとも笑えばいいのか? わかんないや。

彼女はボクの複雑な今の表情を見てほほ笑むと、大人の拳大の大きさの魔力の結晶の魔石を取り出して


「餞別よ、この石はあなたの好きに使うといいわ、さようなら、また遊びに来てちょうだい」


と言って、海に帰っいていった。

リヴァイアサンは昨日、即興で浮かんだアイデアだったので今日に持ち越しました。


次回不定期ですが更新を頑張ります

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