第45話 62歳、まだまだ成長期 〜訓練校で開花した“ポジティブおばさん”〜
訓練校に通って、一番よかったことは何か?
3か月前の私なら、迷わずこう言っていた。
「パソコン? ……触れません。爆発するので。」
でも今の私は、胸を張って言える。
「自分に、自信が戻ってきた。」
1|やってみたら、案外できた
Word、Excel、PowerPoint。
最初はどれも呪文のように見えていた。
でも、
●保存ができた
●書式が揃った
●表がきれいに動いた
そんな “ちいさな成功” をひとつ積むたび、
心がじんわり軽くなった。
気づけば私は、フリーズしたパソコンに
「今日は機嫌悪いわね?」
とツッコむ余裕さえ持てるようになっていた。
そして悟る。
62歳って、まだまだ伸び盛り。
むしろここからが本番。
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2| 気づけば、笑顔がひとつ増えていた
授業の合間、若者もアラフィフもアラカンも、
なぜか私のひと言でクスッと笑う。
一瞬、本気で思った。
「芸人として生きていこうかな……?」
※もちろん調子に乗っただけである。
でも、人が笑うって、
ほんとうに最高のご褒美だ。
笑わせる私も嬉しいし、
笑ってくれる誰かがいることも嬉しい。
訓練校で、気づけば私は
“ポジティブおばさん”として開花していた。
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2| 訓練校で学んだ“本当のこと”
MOSの点数でも、関数の仕組みでもない。
私がいちばん深く学んだのは――
「年齢で線を引いていたのは、自分自身だった」
ということ。
やってみれば、できる。
そして、思っていたより世界は優しかった。
この3ヶ月で、
●仲間ができた
●自信が戻った
●“まだ学べる自分”を見つけた
「62歳、遅咲きなんかじゃない。
ただ、次の成長期に入っただけだ。」
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3|62歳、まだ発展途上
学びは終わらない。
挑戦も終わらない。
これからもきっと、
つまずいて、
笑って、
また立ち上がる。
でも、今の私なら言える。
明日が来るのが、ちょっと楽しみ。
この先どうなるかは、まだ何もわからない。
それでも――私は進んでみようと思えた。
46話・予告
「卒業の日に見た、7人の笑顔」
3ヶ月の最後の日。
8人の教室は “ただのクラス” から、
ゆるくて、温かくて、
なんだか家族みたいな場所に変わっていた。
18歳くんの勇気。
若者たちの本音。
先生の照れた笑顔。
そして――62歳の私は気づく。
人は、何歳でも。
誰かとつながることで、強くなれる。
次回、 胸がじんわり温かくなる “卒業の日の奇跡” をお届けします。




