第43話 Excel、そしてゴールが見えてきた ――1000点×2回と、思わぬ未来の封筒**
今日でついに、Excel模擬テスト 全5回が終了した。
長かったようで、
でも振り返れば、指の関節ほど一瞬だったような――
そんな「濃縮3週間」。
そして結果は、まさかの……
●4回目 → 1000点
●5回目 → 1000点
スコアが表示された瞬間、
胸の奥で、静かに何かが整った気がした。
派手な音は鳴らない。
でも、
「ここまで来た」という確かな手応えだけが、
ゆっくり体に染みていった。
Wordで情緒を粉砕されたアラカンが、
今はExcelの海を、息を切らさずに泳いでいる。
人生、どこに
“隠し能力”が仕込まれているかなんて、
本当にわからない。
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1|女子チーム、それぞれの“本音”
61歳の彼女は天井を見つめてぼそり。
「私、Wordの方が好き……」
トヨちゃんはプリントを握りしめ、
なぜか被害者のような目でつぶやく。
「関数嫌い!」
彼女たちの脳は、
“論理で殴るExcel”より
“感覚で寄り添うWord”と相性がよいらしい。
でも、トヨちゃんは急に姿勢を正し、
まっすぐこっちを見て言った。
「MOS取って、履歴書に書きたいのよ」
その目の強さに、胸がじんわり熱くなる。
“自分の未来を取りにいく目”。
あれを見ると、年齢とか関係なく、ただ応援したくなる。
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2|そして、私はどうする?
私は――
資格はしばらく保留にした。
官公庁の事務の求人を見てみると、
●Word/Excelの基本操作
●来客対応
●窓口・事務処理
これができれば十分。
MOSは“あれば嬉しい”程度。
私はふと思った。
「資格より、“できる自分”のほうが強い。」
Wordで泣き、
Excelで立ち直り、
その過程こそが、最大の証明だ。
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3|そして今日、ハローワークからの封筒が来た
恐る恐る開けたら――
官公庁求人が複数。
えっ。
ちょっと待って。
人生の風向き、急旋回しすぎじゃない?
その中から、特に気になる2つを選んだ。
応募する。
腹をくくる。
ただし……
面接の条件に「タイピングテストあり」の文字。
なんで今!?
なんで “このタイミングで” タイピング!?
逃げられない。
ならば挑むだけ。
Excelの次はタイピング。
私の手も脳も、
まだ伸びしろが大量に残っているらしい。
そして私は今、
少し怖くて、でも確かにワクワクしている
今日のまとめ
・ Excelは「得意」か「苦手」で景色が激変する
・ Wordで泣き、Excelで笑い、逆の人もいる
・最後に残るのは“点数”ではなく“できる私”
・ そして私は今、自分の未来に手を伸ばし始めた
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【第44話|予告】
いよいよラスト授業。
62歳、まさかの “トリ”でプレゼン本番!
泣く人あり、沸く人あり、
講師まで静かにうなずく――
集大成の5分間。
アラカン、最後に全部かっさらう。




