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その11 奴隷生活


レイはラブドールのお下がりのセーラー服を着ている。

わりと気に入ってる。

何度か補導された。


全部偽の補導員だった。

レイはホテルに一泊してお金をもらった。

しばらくは、こうして暮らせそうだった。


レイは噴水広場でアイスキャンディーをなめていた。

ホームレスの老人がレイをじっと見てる。

「アイス食べたいのかな」


レイはアイスキャンディーを老人に差し出した。

老人はレイとの間接キスを味わいながら、アイスキャンディーを貪った。

「仕事ないの?」


「無くはないが、すぐクビになる」

「そうなんだ」

貧困エリアとは貧困の理由がちがうみたいだった。


「わしは生まれて初めて女にやさしくされた」

「そうなんだ」

レイは今の自分の幸せを、老人におすそ分けしたくなった。


「何が欲しい?」

「さっきみたいに、やさしくされたい」

「アイスキャンディーを食べすぎると、おなか痛くなるよ」


「何だか寒気がする」

「ホテルのお風呂であったまればいい」

レイと老人はホテルに行った。


「へへへ、年寄りだもんで、上手く洗えんわい」

「なら、洗って上げるよ」

レイは裸になった。


老人は偶然を装って、手の甲をレイの胸に当てた。

クリア。

指で胸の先をさわった。

クリア。


老人はレイの体と足をなぜ回した。

レイは老人をたしなめた。

「無料サービスしてんだから、大人しくしてよ」


レイは老人の髪を洗った。

老人はレイの揺れ弾む胸を見て元気になった。

レイはベッドでお相手をした。


老人がケダモノじみて、レイは怖くなった。

でも老人の力が強くて、抵抗できなかった。

レイは老人と関わったことを後悔した。


「これからずっと、わしにやさしくするんじゃぞ」

「それは出来ないわ」

「だったら、始めからやさしくするな」


老人は少女とまぐわる快楽を知ってしまった。

レイは何だか責任を感じた。

「罪のない女の子が襲われたら、おまえのせいじゃ」


レイは渋々なずいた。

老人はレイの売上をピンハネした。

レイの心に黒い感情が芽生えた。


「逃げたら、罪のない少女が狙われる」

ベッドの上で、老人はレイの首をしめる。

遠のく意識でレイは考えた。


レイは匿名でたれ込んだ。

「ホームレスが売春組織の縄張りで荒稼ぎしてる」

老人は組織の若造を叩きのめした。


老人は川に沈められた。

レイは鉄道で遠くへ行った。

終点で降りた。







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