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プロジェクト:異世界isekÆi  作者: 魔法烏新聞 幽玄会社
第三部 陰キャが転生したらどうせこうなるのは知ってた
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第四話 現実的反政府軍《リアルなアナーキスト》

第四話 現実的反乱軍リアルアナーキスト

場所フィールド:大精霊指定都市コールスロー入り口〛




「奴だ、狙え」




上空から肩の肉を食い込ませつつ吊られることしばし…

シルベスターの鋭い眼光は狙った獲物を逃さない!!

あれ?

あいつのこと?

ど、どれ?

あっ、あれ!?!?

出来るわけなくないか?!?!?

そこには俺では太刀打ちできなさそーなくっそ強キャラが…

オレンジの着物に羽織り、野武士ってやつだろうか…?

クワガタで飛べは良かった…

ワイには無理や…

無理や…

いや…

いやっ!!!

やるしかない!!!


やるしかないだろっ!!!!!!

【狙撃魔法:降下こうかスナイパー】


!

!

!

g

n

a

B

キンッ!



【溶岩竜龍卜】「流俗りゅうぞくの属する場の響音どよみひどく、驀直ましぐらばかしょうじきに驚かれる人々いしを、羽浮波織ふはおり…」




結構いい狙いを定めたワイの銃弾は羽虫でも追っ払うかのように剣で弾かれた!

やっばあいつ強いんじゃん…

てか剣で銃弾弾けちゃだめだろ!!!!!!!!!!

ズルじゃん!!!

そんなのっ!!!!

できたら俺という狙撃手スナイパーの存在意義無くなんじゃん!?!?!?




「邪魔だ、御主。」刀の鞘より一面に敵意の充満々《みちみち》たるを、繻珍しちん織の絨毯、緋毛氈ケット金縒りと広げる女。




だれ!?

だれだよっ!?

みかた!?!?でいてよ!?!?

頭巾に着物を来た西部劇には絶対居なさそうな女の人が、上空五十メートル付近を滞空しているワイの横を過ぎ去った…




「この男の笠台を飛ばすが先…」


盲目めくらっ…!?」(厄介な敵だ…、目が見えねぇくせに、呼吸一つ気取られてる感じがするぜ…仕方がねぇ、れ、行くか―)




二人の魔力と剣気に気を失いそうだ…

でもごめん、どちら様でしょうか…




多人数たにんず熱蒸いきれに光を跳ねて先の金縒きんよりは…」


勤篤ませやか、夜に火を点けて靉靆あいたいの煙吐く様に焼けて」(この女に『終末の句』まで言わせるのはマズいッ!!!)


「終い」


「!?」

【時空間魔法:須臾しゅゆ瞬速しゅんそく 】(俺の句をっ!?ちっ、どこだッ!?マズい、この縷々《るる》の時間が流れきるまで僅か…)





二人の剣撃が電車の衝突の様に轟轟ごうごうと辺りに弾け飛ぶ!

ソシャゲ沼にハマるかのようにカキンッ!課金かきんッ!

てか、二人共何をそらんじてるんだっ!?

俺には全くわからない言語を喋る二人…、衝撃波と刀の鍔迫り合いの火花だけが散っていく…




ギュイィイイイイイインキキキキキキキキキ!!!!!!!!!!!!

GeeeeeeeeAaaaasaaaarrrrrrrrrrrrrRRRRRRRRRRRR!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




その時、目の前の書棚がドアになったのかと思う程のドリフトをかまして、【白のスrィムジン】はオレンジ着物男の前に現れ、扉を開いた。

蒼の車内灯は夏の海のビーチにあるちょっとおしゃれなバーを連想させる…

中にいるのは髪をブリーチで白金増々に染め上げ、

白スーツの肩に鳩を乗せ、

ワイングラスを掴み揺らしながらオレンジ着物男にリムジンに乗るよう促す誰か!!!「とっとと行くぞ。」!!!!!!!


オレンジ着物男は何も言わず【白のスrイムジン】の中へ、

着物、襦袢じゅばん乱次しどな気頽崩きくずしたるをひしかきき合わせ招かれたり。




「おい待てーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」




遠くからさっきの女保安官クラリリスさんの叫び声が聞こえた。





「皆殺しにしろ。」

【スrイムジン】の中の白スーツが言った。

合図を聞いて後ろから【光学迷彩】がシャボン玉の如くに揺らいで、教室サイズのバイクが何台も現れる!




手下A「ヤッチまでぇ!!!!!!」

手下B「ブッ殺せ!!!!!!!」

手下ぜー―っと「非逸はっはゃっはゃっは!!!!!!」

手下F「雄ぉい!俺のちんぽしゃぶれョ!!!!」




飲み屋の戸口の側にあるヒールケースが蹴り倒されたようにラリロケットランチャーが飛んでくる!

まずい!!!!!

逃げなきゃっ!!!!

助けてシルベスター!!!!!!!!?!?!?




ミーーーーソラシド♪♫ミーソラシドドドドッドドドッドっドドド♫

BoooooooooooOOopopooooooooonnnnnNnNNnnnnnNNnnnnNNNnnnnNNNNNNN!!!!!!!!!!!!!!!!!!




その時ブルーが颯爽さっそうと風を切って現れた。

放たれたロケットランチャーが軌道を子供の落書きみたいにグニャングニャンさせて空中で爆発して行く…




「遅れたな、悪い」

ブルーはカウボーイハットをキュッと引き合わせながらハーモニカをまた一吹きする。


「保安官さんはっ!!??」

俺は辺りを確認する、ミサイルの爆煙にコホコホッ咳をしながら少し遠くで馬に乗ってる保安官さんが見える!


「逃げられたか…」

ブルーは少し肩を落とすけど、奴等が去って良かった。あのままだったら死人が出てた…


「安心しろ、俺達が追ってる。」

魔鳥バーディーバディー】Level3+  この辺り一帯の鳥と視野を一定時間だけ共有できる新たなスキル…

シルベスター!!さすが!!!!

で!?おっぱいのおっきいあの女保安官クラリリスさんは無事なのっ!?!?!?


「くそっ…、あいつら確か…」

少し離れたところで保安官さんが悔しそうに言う。


「おやかましゅう」

さっきまでオレンジ着物男と対峙していた謎の花魁?もそう言ってどこかへ消えた。


「奴らを追うぞ」

えっ?

シルベスター!?

何言ってるの!?!?!?

休憩は!?!?死ぬよ!?!?!?

具体的には肩の肉が千切れて痛み門絶絶叫窒息ショック死するよ!?!?!?



「少し休まんか?」

ブルーさんっ!!!!そう!

そうなんです!!!!!そのとおりなんですっ!!!!!

休みましょう!!!!!!

お願いだからそろそろ休みを入れて、休憩して、お茶を飲んでゆっくりしてから…



「私も案内しろ!あいつら…

思い出したんだ!

あいつら最近悪さが過ぎるんでブチのめしたかったヤクザと若頭だ!

今日、磔刑たっけいから逃げ出した人斬りもまとめてだ!!!」




そんなん絶対やばいじゃん…

死ぬって俺等…

自分に発言権はないので諦めて皆に続く感じで精霊指定都市コールスローへと向かった。




い痛ででだたでででたでででてぇぇぇあぇええええええええええええええええええええええええって叫びたいぐらい肩は痛いっ!!!泣







そして再び吊られることしばし


着いたここは…

なんていうか、『世界樹の森』みたいな、

木こり、木霊、妖精が棲み合わせる世界…

翡翠の光、

エメラルドの葉叢…

どんだけ幻想的めるへんなんだ…



と、奥の方で妖精達が騒いでいるっ!!!

大木のビルを抜けて、

旋回!!!

滑空!!!!!

あれは…!!!

さっきの…!!



波線を描いて走る重力半導体魔素とリニアの力が動力源!名付けて【ホバリングシャーク!!!!】

2台の馬威駆ばいく車は空中に浮遊駐車している。

停められているのはまた別の大きな樹…

その幹には大きな扉、とはめ込まれたグラス窓。

そこから襲撃の様子が見える…

なんて奴らだ…!

こんな妖精さん達を強盗するとはっ!!!!

中では妖精族エルフとしか形容のできない、バニーの格好でエッチな格好をした羽の生えた小さな生き物が怯えているっ!




「行くぞ」

えっ?

シルベスター!?

どうやって!?!?

なんか嫌な予感がするんですけどっ!?!?!?




カッシャーーーン!!!!!!Shattered glaseeeeeeeannnnnNNnnnnnnnNNNNNNNNnN!!!!!!!!!!!




容赦なく飛行時の慣性の力でワイをガラス窓にぶつけ、レストラン内に放り込むシルベスターさん。

死にますよ?

死にますからね?

本当に、マジで死にますからね?




「なんだ手前《てめぇは?》」

「やっちまいましょう!ぶっ殺しちゃいましょう!!!」

「おいお前らぁー、金目のモンと食いもんは全部この袋の中に入れたんだろぅなぁー!!!」

「おぁ?なんだらぁてめぇ羅?」

機関銃マシンガンが火を吹くDrrrrrrrrrrrrrrrマdrrrシ

ンdrfガンfffdrrrDDd関銃rrrrrr機rrrrrr!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




あ、ヤバ…

一発こっちに…



「「「魔法壁!!!!」」」



突如扉を開け放って三人組がポーズを決めている…



「行くよ!」

【炎火属性魔法:双刀流−迦具土の舞】鳶色とびいろのマントを翻し、地面に平行に飛ぶ小さな女の子が二本のダガーナイフを抜いた。


「援護は任せろ!!」

【特殊魔法:crumbleクランブルscrambleスクランブル】隣の白魔導装束に身を包み、手に回転させた二つのルービックキューブを持った子がケープグリーンの魔法陣に包まれていく!

そして突っ込んだ少女に向けられたマシンガンの弾がカクカク縦横でたらめに軌道を曲げていく―




「な、なんだ!?」

「銃が…!!当たらねぇ!!!!」

「くっそ!!どうなってんだこりゃぁ嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼!!!!!」




火炎に包まれた紅蓮の二振り、軌跡をちゃぶ台の縁と見せ、辺りを見境なく斬刃きりきり舞

暴虐非道のレストラン強盗達、むしろ喜びてののしりり喚く声

斬るも不条理




「て、てめぇら、覚えてろよ!!!!」

「ち、ちきしょー!!!!!」




慌てて逃げ出し馬違駆ばいく車にまたがって、黒煙をクソ撒き散らして逃げていく悪党たち…ブスブスフズブスッッ

た、助かったー…



「あ、ありがとう!」

俺はワイの命の恩人に頭を下げる。

君達がいなかったらシルベスターは殺人幇助(マジで)。絶対明日寝起きに羽根引っこ抜いてやる…羽根ペンにするんだ…、それで…、うん。



「くそ、逃がしたか…」

悔しげにしているのはさっきの二人とは別の黒魔導装束ケープにマントに身を包んだ男。点滴ゲートルの薬杖を手に顔色が悪い…



「ビンセント、悪い…」

さっきの鳶色のマントに身を包んだ小さな少女は彼に駆け寄りながら申し訳無さそうにしている…カワイ



「どうせいつものアジトに溜まってるんだろ、このまま奇襲をかけよう!行こうマリアンナちゃん、ビンセント!」ルービックキューブを持った白い魔導装束に身を包まれた不思議ちゃん系…




おまいら…

誰?

取り敢えず能力スキル【ステータス表示】行くか…




【名前】 マリアンナ・アディシー【職業・二つ名】 炎火紅蓮の双剣使い【攻撃力】 389【守備力】  201【魔力】  386【体力】  208【スキル】  舌端火ぜったんひLevel2・火をファイヤー・スターターこす者Level3


【名前】 マッケンシー・アレクサンドロ【職業・二つ名】 白魔道士 多幸薬の被験者【攻撃力】 304【守備力】  754【魔力】  67【体力】  196【スキル】  錠剤回復Level3・状態異常耐性Level2


【名前】 ビンセント・ユリー【職業】 薬杖の黒魔道士【攻撃力】 423【守備力】  225【魔力】  469【体力】  245【スキル】  




〘森の都〙のさらに中心部へ走り出した三人、

シルベスターに目線でなんとなくついていくよう言われた俺。




並走

並走

ヘイソウ!!!




「うちは【 現実的リアリスティック反乱軍アナーキスト 】…、この辺りの治安を守ってる義の革命軍さ…!!

あいつらこの前も現れたんだ…、強盗に恐喝やりたい放題でさ…

今日という今日は盗品全部横取りしてやるっ!!!それ売っぱらった金で今日はパーティーだっ!!!」


「こら、マリアンナ違うでしょ!

最近アジトの冷蔵庫調子悪いんだから!

盗品はメカ爺への修理依頼料にします!」


「お前等な…

俺達は革命軍なんだぞ!?

当然次の集会でかますための良い酒とかにするに決まってるだろ!?」




いわゆる貧困街スラムを生き抜く逞しいストリートキッズね、おけ




タッ

タッ

タッ

走る事また暫く…




着いた先はスラム街?

神隠しに遭ったのかな…

スラムの人達が物売ってる…

え、何あのアイテム…

えっ、あれカッコいい…

あっ、あれ他のとこだったらもっと高かったやつ…

かっ、買っちゃおうかな…

と、そこに既に到着していたのは…



「くそ、どこも人だらけだな…」

馬を繋いで、スラム貧困街通りをぐんぐん歩いている女保安官さん。



「奴を見失うんじゃねぇぞ」

いつの間にやらブルーのジャケットの内側にはウィスキーのボトルが挟まれている…

あれ、てか追いついた?この人達何やってたの?



「おい、はぐれるなよ。」

さっきから俺達後ろを振り返ってはシルベスターは不安そうだ。




人の海をかき分けることまた少し、さっきまでの人だかりが遠くの水溜りに見えるそこには数多の廃墟が砂風に晒されて、ボロボロと並んでいた。

その下には元は無数の地下商業施設と、非常用ダムだった巨大空間が蟻の巣みたいに広がっている…

何台もの馬威駆ばいく車はそこにけたたましく音を立て、エンジンを吹かせ、入り口に「見ない顔だなぁ阿ァ…新入りかぁ阿ァァァ?」と言いたげに停まっていた。






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