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プロジェクト:異世界isekÆi  作者: 魔法烏新聞 幽玄会社
第一部 【朗報】 元冒険者、ギルドマスターになる
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第三話 かつての冒険者パーティー集結!




「ジェイコブ様!!!詳しい話はあとでございます!!!まずはお逃げくだされ!!!!」

「あいにくとお世話になってる装備屋にゴタゴタほったらかしてく訳にはいかねぇな!!」

「こっちのことはいい!!!もっと厄介なことになる前に片してこい!」




子供の背丈の獄卒、懸衣翁は叫ぶ、悲痛な表情を声に乗せ、切羽詰まった様子で。ジェイコブも負けじと声を張る、義理堅く装備屋を守りたいと、両名の刹那の緊張の糸を巻き取るかのように最後に店長がジェイコブの背中を押した。その間も店に現れた二体の鬼は手を休めること無く店長にその刀を乱れ振るってくる。






「あんさん!!!客の心配とは物売りのカガミでんな!!!」「ついでに刀の錆落としもお願いできまへんやろか?」




剣劇:つば、切羽、つまるつまらぬを斬り捨てや






「そうはいっても店長!!」

「うるせぇ!さっさと装備ボロボロにして持って帰ってこい!修理代高くつけてやるからよ!雷魔術!電々光射撃でんでんこうしゃげき!!!」



相変わらずだな…。

不器用な装備屋店長の見送りの言葉にジェイコブは腹をくくり、懸衣翁けんえおうと一緒に店主の斧がさっき切り開いた異次元時空間魔法の中へ飛び込む。その最中、かつて地獄を旅して以来何かと厄介事を持ち込むこの懸衣翁にジェイコブは何か嫌な予感を覚えた。こいつの姿を見るとあの非常識な二人の来客が確かに、確かに何か大事の前触れのように感じられるのだ。背中では店長がダイヤルの大きな魔法陣を盾に刺客二人の猛攻を防いでいた。一人ではできぬ商いの旅路を越えて来れたのは、仲間と比べあった度胸に見栄。時代が赦した年季入りの屋台骨。



「一体…、何があったんだ?」

「奴等、蘇ったのです…」

「蘇っただって?どこのドイツが!!!」

「そこのドイツです…、戦争王の生まれ変わりにして、元四代魔王軍統括…、アルベリヒ・エイドルフが。」

「そんな…、馬鹿な…、アイツは第三次異世界聖戦で締結の条件に処刑されたはずじゃ…」

「いえ…、奴はヘイズ王にケルベロスをだまくらかして、魔界中を統一しながらものすごいスピードで今やこの世界樹の根元にまで迫ろうとしています。」

「そ、そんな…、敵の規模は…、詳しい数はわかるのか?」

「すでに魔界西側諸王国は陥落、ほとんどが奴らの傘下に下った模様で…。

それと、おそらく敵の目的は三河同盟締結の為に開かれる議会を襲撃するものかと…」



くっ…、懸衣翁が言うんだから、まずこの情報に間違いはないと考えよう…



「懸衣翁、悪いが今から言うやつのところ行ってきてくれるか」

「また闘うのですか!?前に冒険者辞めたって…」

「馬鹿野郎、お前がいました話、放っておけばこの異世界はやばいことになるぞ…、手を貸せ。てか俺が引退したのわかってんなら何で来たんだ?」

「で、どなたのとこにいきましょ?」

「後半の引退云々はフル無視か!まあいい、まずは―」



懸衣翁と二手に分かれ、地獄に迫っている危機を解決するべくジェイコブは仲間集めに向かった。ジェイコブがまず最初に向かったのはギルド近くの宿屋に泊まっていたリブラ。



「おいlibra!! I ..., got a boogy call.i mean serious one this time..!!頼みがある…」

「man... wa"""k, I just got home and finally chilli...え、嘘だろ?俺今ようやく帰宅できたんだぜ?絶対ヤダ」

「hey yo sh*** I didn't say a word ward!!!!まだなんも言ってねぇだろ!!!!」

「shu"*****p I know you gonna bring any trouble to get us fu*** up, shut"****, and wat?

はぁー!?知ってるよ!どうせなんかろくでもないややこしいことに巻き込むんだろ?もううんざりだ…」

「hey listen!!!! ok, we go f"*** save **** th ew worldsass*****ちがっ、今回はちがうからっ!!!」

「wats up .....わかったよもう…」



こうしてリブラはまた連れて行かれることとなった。

次…、宝石商リブラに後方支援任すから…、やっぱサポートはアイツか!!!

素早くこれから起きると予測される戦闘に必要な人員と戦略を考えるジェイコブ、伊達にRPGゲーをやり込んでない。

即座にチームパーティーのバランスを導き出し(単純に近くにいる頼れるやつ)とある魔女…、妖精が滞在する不思議な森ホテルへと向かった。手入れのされてない森ホテルの下の方の安っすい所、彼女の名はエメリル・フリルド。これでもフェアリー貴族の長女、惣領娘である。没落だが。





「見つけた。」

「いやぁぁぁああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!ヤダヤダヤダ罷めて許して、ごめんね、私が悪かったからもう連れてくなんて言わないでぅゔゔ…」

「何でお前もリブラも俺が現れただけで人攫いみたいに言うんだよ…」

「過去にお前が無茶苦茶なクエスト取ってきて俺等を無理矢理連れてくからだろ!」

「リブラの言う通りよ!!!いつものことじゃない!割に合わない高難易度のクエスト取ってきて…、私達をボロ雑巾みたいに…、うっうっ、いつも!いつもっ!!」

「じゃ今回はやめとくか…、でもなー、前衛…」



ジェイコブが訪れているのは一人の妖精族の娘が住むシェアハウス。しかし娘は全然乗り気じゃない…

一体過去にどんな仕打ちを受けたのだろうか…、可哀想に…



「おい、そのへんにしといてやれ。」

「ノーチェ!!!!!お前…来てくれるのか!!!!!」

「まだなんも言ってねぇよ」

「これで前衛はそろった、てことは…ん?後俺が中間職やるだけ?任された!」



たまたまそのシェアハウスを訪れていた漆黒の黒魔道士ノーチェ、彼もまたぎるますジェイコブとは古い付き合いである。

最近ではたまに酒を飲みに行くくらいしか交流がなかったが、彼の方はジェイコブの切迫した様子と、妖精娘を不憫に思うのとで力を貸す気らしい。



「久しいなノーチェ」

「そっちこそ、元気してたのか」

「ぼちぼちさ」

「そうか」

「おいお前ら!!久々の再会でトレンディーな会話もいいけど!急ぐぞ!」



旧友達を掴まえ、ジェイコブは再び地獄の入り口へと時空間の流れを読み走り出す!


こうして


ぎるます ジェイコブ・ウィンストン

漆黒の魔道士 ノーチェ・クエルボ

宝石商 リブラ・エル・アストレア


の冒険が再び始まる…、あれ、ギルマスのスローライフ物語どこ行って…まいいか


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