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目覚めた世界は異世界化? ~目が覚めたら十年後でした~  作者: 白い彗星
第二章 異世界っぽい世界で学校生活
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第89話 どうよこのナイスバデェ



 サキュバスとしての体を見せる。そう豪語したルーアは、光りに包まれ、やがてその姿を現した。


「ふふん、どうです!」


「おぉ……」


 ぶかぶかだったワンピースは体にフィット(フィットしすぎている気もするが)しており、背丈が高くなったことでミニスカワンピースみたいになっている。

 達志の首ほどしかなかった身長は、今や達志がルーアの首ほどしかない。立場が逆転した。


 髪も伸びたようであり、その容姿はまさに『自称高校生の中学生(もしくは小学生)』から『色気のある大人のお姉さん』に変化していた。


「こりゃ驚いた……ある程度成長するだろうと予想してたとはいえ、実際に見るとすげえな」


「そ、そうですか?」


 体の変化は予想していたが、こうして実際に見ると、予想を超えてくるものだ。

 すげーすげーを連呼する達志に、ルーアも満更ではなさそうだ。


「どうです? これでもまだガキ扱いしますか?」


「いや、さすがに無理だわ……サキュバス侮ってたわ。さすがサキュバス! えろいな!」


「何を感心してるんですか!?」


 サキュバスは悪魔の一種……とはいうが、達志的には、一般的にえろいイメージしかない悪魔。それがサキュバスだ。

 そんなえろイメージとかけ離れたお子様ルーアが、どうサキュバスと結びつくのかと思っていたが……なるほどこれなら納得だ。


 もしルーアの種族がサキュバスと知らないならば、大人ルーアとチビルーアが結びつく人はまずいない。

 もちろんチビルーアの面影はあるが、大人ルーアはチビルーアの姉か若々しい母親か、くらいにしか思わない。


 これが魔法ではなく、サキュバスの特殊能力的なものだというのだから、さらに驚きだ。


「それにしてもさ……」


「ん、なんです?」


 ちんまりしていたルーアが、豊満なボディを手に入れた。それは本人的にも、さぞや喜ばしいことだろう。

 だが、だ。


「いやあこの状況、世のロリコン諸君的には、『戻して』ってコメントが殺到しそうな勢いだなと」


「なんの話ですか!?」


 あのロリ体型だったからこそ、需要があるところにはある。それを自ら捨ててしまっているのは、少し残念でもある。

 ただ、外見は変わっても、中身はまったく変わっていない。ルーアはルーアだ。


 一人で二度美味しい。なんつって。


「それにしても……」


 ルーアの、サキュバスの特殊能力的なあれが発動して、こうして成人の姿になった様を見ていると……なんとも、不思議な気分になってくる。

 目の前で変身したことにも驚きだが、今までロリ状態のルーアしか見ていないから、違和感しかない。


「なんです?」


「いやはやあれだな。アニメとかの魔法少女の変身パンクシーンとか、なんでその間敵が攻撃しないんだとか思ってたが……納得したわ。そんな無粋、論外だよな。敵さんだって変身シーンじっくり見てたいもんな」


「タツってたまにおかしなこと言いますよね?」


 こうした変身シーン、じっくりと見ていたいものだ。


 達志が妙なことに妙な納得をしたところで、ルーアは呆れのため息。

 まさか頭の悪い子におかしい奴呼ばわりされるなんて、思わなかった。心外だ。


 やれやれ、と小バカにしたように笑い、ルーアは腰に手を当てる。


「しかしどうですタツ。これで、私のすごさがわかったでしょう。どうよこのナイスバデェ」


 と、ぺったんから、たわわなそれへと成長した胸を張るルーア。思わず目を見張ってしまうのは男の性だ、仕方ないだろう。

 うん、仕方ない


「そうだな、とりあえず見た目だけはえろえろな体つきに成長した、ってことはわかった」


「そこだけ切り取られると、いかにも私がいかがわしい印象しかないんですけど」


 だって実際いかがわしいじゃん……とは言わない。


「サキュバスってことはあれだ。夜な夜な男の部屋に侵入しては、毎晩えろいことをして……」


「してませんよ!? いったいサキュバスにどんなイメージ持ってるんですか!」


「むしろそんなイメージしかないんだが?」


 どうやら達志が想像しているサキュバスと、実際のサキュバスは違うらしい。

 実際、ルーアがどう言おうと、彼女の他に比較対象がいないので、どうも判断のしようがない。


 顔を真っ赤にしているルーアは、『そういうの』とはまだ縁がないのだろう。


「男の部屋に侵入とか、そんな印象持ってたなんて心外です。

 第一、私はまだしょ……ってなに言わせるんですかあ!」


「なにを言おうとしてるんだ」


 とにかく達志の想像していることは、一切ない。それと同時に、うっかり口を滑らせたルーアが、はっとして口を閉じる。

 真っ赤なまま顔のまま眼帯を外そうとしているが、それを見た達志は焦って、その行為を止める。


「待て待て危ない危ない! ただでさえシャレにならん威力の魔法がえらいことになりそうだから!」


 ルーアの魔法の威力は、知っている。それをこんな場所で使うなどとんでもない。

 しかも、サキュバスの特殊能力的なあれで体を成長させたルーア。なんの根拠もないが、体が成長したことによって、魔法の威力が上がってそうで怖い。


 一度ルーアの魔法に巻き込まれた時は、ヘラクレスのおかげで怪我もなく無事だった。が、今はいない。

 そんな状態で、ルーアの魔法をこんな間近で受けて、無事でいられる保証はない。


 大怪我で済めばまだマシ、というところだあろう。


「まったく……タツはハレンチですねえ」


「いや、最後のは自滅……なんでもないや」


 ひとまず落ち着いてくれたらしいルーア。

 またもや達志のせいにされた気もするが、ここで突っ込んでまた取り乱されても面倒なので、否定もしないでおく。

ここまで読んで下さり、ありがとうございます!

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