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詩❲悲恋❳

かごの中の鳥

作者: 日浦海里
掲載日:2022/11/07

僕は君が好きだった

僕は君を愛してた


愛する気持ちが強すぎて

君が誰かといることを

受け入れることが出来なかった


君をかごに閉じ込めた

僕だけのものでいるように

君は悲しそうに僕を見て

切ない声で小さく鳴いた


かごの中で鳴く君は

羽ばたく君よりくすんで見えた


かごの中から見つめる君は

輝く術を失って見えた


僕は君が好きだった

輝く君が好きだった

輝く君はとても素敵で

いつかどこかに飛んでいきそうで

だからかごに閉じ込めたけれど

かごの中にいる君は

僕の好きな君ではなかった


僕はかごを取り外し

君を放つことにした


君は僕の周りを飛んで

僕の肩に止まってくれた


僕は君を空へと放った

君がもっと輝けるよう


君は少し戸惑いながら

広い空へと飛び出した


僕はここから去ることにした

君を見なくていいように

輝く君はいつの日か

君をもっと輝かせてくれる

素敵なつがいを見つけるだろう


僕は君が好きだった

僕は君を愛してた


君が誰かといることを

僕は受け入れられぬだろう


それでも君が幸せならば

僕は少し幸せだろう


愛する君の幸せの

力になれたと思うから


僕は君が好きだった

今でも僕は君が好きだ

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― 新着の感想 ―
[良い点]  束縛していた鳥をかごから開放したようでいて、束縛したい独占欲から解放された愛でる心。  かごの中に閉ざされていたのは、吐露したいけど知られたくはない我儘勝手な自分の本音……  苦惜し…
[良い点]  愛と執着の境界線とは、どこからなのか?  愛するから執着する?  でも執着は愛じゃない。  難しいです……。  束縛して手にいれたけど、それによって  変質してしまう。  解放しても、…
[一言]  変えてしまった君と変われない僕。  君は変わってくれたのに。  子どもじみた執着も、大人が抱くとキョウキとなり得て。  ただ、せめて。  これでは違うと気付けたことが、いずれは救いにな…
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