あたし…あなた
あなたと出会ったとき
あたしはまだ10歳だった
あなたは16歳で
あたしにはとても
大きく見えたんだ
あなたはあたしを
どう見ていたのだろうか
「まじで!?」
あなたと同じ中学に入った
もうあなたはいないけど
『頑張ったんだ〜』
「すげえよ、まじで」
あなたが褒めるから
つい頬が赤くなる
顔がどうしても笑ってしまう
『あたしマネやるんだ』
「何部の?」
『サッカーっ』
「まじかよっ!?」
あなたのキャプテンだった
サッカー部で
あたしは力になりたいんだ
あなたの通った高校を受験した
…落ちた
夢だと思いたい
現実は痛いくらい
あたしを責め立てる
あたしは苦しかった
「後期あんじゃん」
いつもと変わらない
その笑顔が
その日は何故だかむかついた
部屋から無理矢理追い出して
勢いよくドアを閉めた
ドアの反対側で
あなたの声が
かすかに聞こえる
今は聞きたくない
何も話したくないの…
あたしは鍵を閉めて
布団を頭からかぶった
あたしはそれを後悔する
次の日
母親に無理矢理起こされた
あたしは泣いて
重たい目を持ち上げる
耳は活発じゃない
はずなのに…
母親の声が異様に
大きく聞こえた
周りで人が泣いてる
たくさん
男…女…涙…涙
あたしは白黒のあなたを
にらみつけた
あなたが許せないんじゃない
あの日のあたしが
許せないだけで
この怒りをどこに
ぶつけたらいいのかわからない
あたしはどーしたらいい
あれから街はどんよりと
活気をなくした
あたしにそう見えてるだけで
本当はそうでも
ないのかもしれない
でもこのころのあたしには
世界は全て白黒だった
あたしの世界が
また色づいたのは
あなたに出会った今
あたしは今長い川を渡った
あなたに会うために
あたしは努力した
なのに…
どうして悲しい顔をするの
あなたがあたしの
手を握るから
手のひらが熱をもつ
待って
どこに行くの
あたしを置いていかないで…
待ってよ…
長い川を渡ったのに
あたしはまだ生きてた
病院のベッドの上で
みんなが泣いてる
よかったって言いながら
何がよかったの
あたしは…会えたのに
また離れた
これのどこがいいの…
あなたに握られた手を
見つめて気づいた
紙を握ってたんだ
あなたの最後のメッセージ
『お前が死ぬのは早い
やることがたくさんある
会うのはまだ
先まで待てるだろ』
――――――あとがき―――――――
意味わかんないですね
読んでくれて
ありがとございました
とりあえず書きたいこと
書いた感じです