騒がしい1日 前半
楽しい旅行も2日目をむかえた。1日目は、たくさん遊んでしまったせいか、今日はみんなで買い物に行くことになった。だったのだが...
「一人で行くのは危ないんじゃないのか?」
俺は内心心配知っていた。
いやな、もし誰か知らない人に絡まれたりしたら大変だろ?も、もしもだぞ!
「え~?もしかして、私たちのことが心配なんじゃないですか~?」
「はっ⁉ち、ちげーし!...さ、咲が!咲が心配なんだよ!ほら、咲って超かわいいだろ?だから何かもめごとが起きたら心配だろ?な?」
俺は、とっさに言い訳を考えて話した。
(これで、納得できたよな...)
「うわっ!出たよシスコン発言。ひくわー」
「ちっ。宇良 夜 増井 芋生 途 芽」
「お姉ちゃん、何言ってるかわからないよ」
「おまえら!何言ってんだよ!俺が変態みたいになってるじゃねーかよ」
「「「ちがうの?」」」
「ちげぇよ‼」
断じてちげぇよ。
「みんなそんなこと言わないの!お兄ちゃんは、本当に私のことが好きなんだからー。今でもたまにお風呂にいっしょにはい...」
「aーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
「うるさいよ海斗ー鼓膜破れるとおもったー」
「いやーー!はやく買い物に行きたいなーと思ってさ!さ、さぁ!早く行こうぜ!」
と言って、おれは強制的に部屋を出させて買い物に行かせた。
そう、『なにも決めていないのに』
「んでーどこ行く~?」
明菜の発言に少し責任を感じてしまった。俺のせいで何も決めないまま買い物に出かけてしまったのだから。
だが、あれは咲のせいだろ!と、思ってるんだがな~。
んま~、かわいいと思ってるのは確かなんだけどな...なんてな(笑)
「沖縄だからな~、珍しいものいっぱいあるからそこら辺を中心に買うか、あらかじめほしかったものを買うかってところだな」
「私、珍しいものを買うことにする‼」
「私は買いたいものをリサーチしてきたからそれを買ってこようかな」
「んじゃ私もお姉ちゃんといっしょに行こうかなー」
「うちは、お兄ちゃんと一緒に行く~!」
んまー明菜はおてんパな性格だから大丈夫として、鈴美たちは姉妹でいれば大丈夫か。咲が俺と一緒に行動するのが何でかよくわからなかったが...
~明菜のようす~
「いやー、旅行は楽しいな~!」
私は、今の旅行を心から楽しんでいた。見たことのない風景、初耳の言葉、あまり経験しない気温?たくさんの初めてがあって本当に楽しい。でも...
「海斗...」
好きな、大好きな人との旅行には緊張している。実際...昨日の夜にあったことは、本人は夢と思ってあまり気にしていなかったが、
(あれ...夢じゃなかったんだけどなー)
私は本当に海斗に告白をした。キスをした。付き合うことにした。はずだったんだけど、あまりの恥ずかしさに、つい夢だったかのようなふるまいをしてしまった。
「まさか、あんなにうまくいくとは思わなかったんだけどなー」
もちろん後悔している。幼いころから好きだった人に好きになってもらえて、キスまでして、付き合えるチャンスだったのに。こんなの、宝くじに当たったのに換金しないのとおなじかんじ。だと思う。
「まー、そんなこと気にしないで、楽しく買い物しよーーー!」
そういった私は、手探りでそこら辺の店で買い物をした。服、アクセ、お土産、食べ物といっぱい買い物をした。なんか、やけくそみたいだな...
なんやかんやで、2時間くらいで4万程度使った。
(うーー、またバイト対応沢山入れなきゃなー)
そう思っていると、ふとあるものが目に入ってきた。
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鈴美、春香、咲のようすは次の話で