沖縄旅行へ出発!!
俺は朝日 海斗。なんの変哲のない普通の高校3年生。普通は普通なりの夏休みを過ごすと思っていたが、訳あって今年の夏は4人の少女たちと暮らすことになった。楽しい夏休みになると思っていたーーーのだが…
「あーー!財布どこに置いたっけぇ?あれ?切符は何処へ?」
「もう!何してんのよ明菜、昨日のうちに準備しとけって言ったでしょ?」
「だって昨日は見たかったテレビがあってーってそんなこと言ってられないよ財布どこーー?」
「早くしてよ明菜ちゃん!飛行機の時間に間に合わないよ!」
「んあーーもー!どこにーー行ったのーーー?」
〜1時間後〜
「ふぅ〜危なかった〜もう少しで乗り遅れるところだった」
「もう明菜ちゃんたら〜財布をズボンのポケットに入れててその中に切符が入ってたなんて〜」
「全く、準備してたんだかしてなかったんだか、それじゃわかんねぇな」
「海斗うるさい〜乗れたんだからいいじゃん!」
「結果論だろ!前日ぐらいちゃんと準備しとけよ!」
「そういうお兄ちゃんだって、今日の朝1人だけ早く起きてササッと準備してたじゃん」
「な、何故それを咲が?」
「今日朝に見たいテレビがあって」
「お前らテレビ見すぎだろ...」
「海斗だって人のこと言えないじゃん!」
「はいはい、すみませんでした明菜さん」
「まぁまぁ言い合いはそのぐらいにして今は旅行を楽しみましょうよ」
「そうだよみんな!楽しもうよ初の5人旅行in沖縄!」
「そうだね咲ちゃん!中学最後の夏一緒に楽しもうね」
「うちらは高校最後の夏だからね!」
「そうですね思いっきり遊ばなくっちゃいけませんね」
「あんまし手を焼かせんなよ」
「分かってるって!」
(ほんとかよ)
そんなこんなで、最初の日程は女子達の話し合いの結果海に決まったそうだ。それで目的地は沖縄。まぁでも、俺自身も海が嫌いな訳では無いため否定はしなかった。ホテルに泊まる4泊5日の旅行だ。
「んで、日程はどうしたんだ咲?」
「適当〜」
「ですよね~( ̄∀ ̄)」
思ってた通りの答えが返ってきた。
「初めての沖縄だし、海だけじゃなくて水族館とかも行ってみたいとは思ってたよ」
「ふーん、お前の割にはちゃんと考えてたんだな」
「失礼なお兄ちゃん!」
『じーーーーーーー』
咲だけに聞いたのがダメだったのかほかの3人から何やらただならぬではない視線を感じた。
「それで咲ちゃん!部屋は何部屋にしたの?」
「明菜ちゃんナイス質問!今回は2部屋にしました〜」
「だからなんで3部屋にしないんだよ!」
「なんでいつもお兄ちゃんは3がいいの?」
「したら2.2.1で泊まれるだろが!」
「いいじゃん海斗〜3.2でもさ〜」
「うるせぇ明菜黙ってろぉ〜」
「んでもちゃんと部屋割り考えてきてるから」
「...どんなだ?」
「1泊ごとにお兄ちゃんと同じ部屋の人を帰る変えるってことで!」
「だから4泊5日にしてあったのかよ!」
「お兄ちゃんご名答!」
「んでほかの3人も了承してると?」
「そうだよ〜」
「まぁ悪くない案だと思うので」
「海斗さんなら安心できますから」
「お兄ちゃんご名答!」
「だんだんお前らのことが分かるようになってきた気がするよ...」
「ペアの決め方はお兄ちゃんの指名制ね!大丈夫これもみんなで決めたことだから」
「いや、気がするだけだったよ。全然わからんわお前らの気持ち」
「なんか照れるぞ〜海斗」
「褒めてねぇよ一切!」
「んまー飛行機内ででも考えといてねお兄ちゃん」
「もうこの旅行、先が不安だよ!誰か...助けてくれ〜」
〜○時間後〜
「遂に着いた...沖縄ー!!」
「はしゃぎすぎだ明菜」
「だってワクワクするじゃん!」
そんなこんなで、無事到着した俺たちはお世話になるホテルへと向かった。
「ではこの鍵の番号のお部屋でお願いします」
「はい、わかりました」
ガチャ!
「おーー!ひろーい!」
「海が綺麗ねー」
「春香ちゃんはどのベットがいい?」
「私はここがいいな」
「ほら海斗も見なよ〜いい景色だよ〜...ってどこいった?」
「隣じゃない?」
「こっちか?!」
「なんだよ急に」
「いいじゃん別に〜んで今日は誰を指名するの?やっぱり〜私?」
「なんでそうやるんだよ!...んでも誰でもいいからな〜...なら初日はお前でいいかな?」
「えっ?マジで言ってんの?」
「嫌なのか?」
「いやいや全然!むしろ...なんか嬉しい...」
「なんで顔を赤くするんだよ(汗」
そして俺たちは今日の予定を話し合い荷物をまとめ、早速海へ向かうことにした。
これから4日の間違う女子4人と夜を共にするのか...なんか〜嬉しいようで嬉しくないようなーーーいや、意外な一面が見れるかもしれないな。さっきの明菜みたいに...