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noblesse;oblige  作者: 夏桜羅(原案・設定協力)、雪羅(原作・執筆担当)
第8章 双剣 -the faith in sword-
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双剣 -the faith in sword- 08

『ヴィクトール伯爵領を我々が手中に収めてから、今日までの3ヶ月半。それは、我々にとっては、我慢の日々であった』


 立体映像モニターが消えた薄暗い空間の中で、通信がそんな声を届ける。渋みを帯びた壮年の、しかし、どこか熱情の篭った声。それは、まさしく、煽動者(アジテーター)のそれであった。


『領民の不満、物流網の崩壊、食糧不足、度重なる襲撃。数え上げればキリがないほどの苦難を諸君は経験したことだろう。

 敢えて言おう。これが今楽園(エデン)を支配する貴族達が行なっている統治、ひいてはその困難そのものである。

 民を導くことは常に難しく、そして、失敗のツケを民に支払わせることとなる。諸君は、その厳しさを身をもって知ったはずだ』


 薄暗い空間には、その声を、目を閉じて聞く1人の少年がいた。その様子は聞き入っているようにも見えるし、ただ眠っているだけにも見える。


『しかし! 敢えて問おう! 我々はその艱難を厭うだろうか? 無論、答えは否! 否である!

 なぜなら、諸君は知っているはずだからだ。それ以上の苦難を! 辛酸を舐めた日々を思い出せ! 苦渋に満ちた日々を思い出せ!

 それこそが、我々の、革命団(ネフ・ヴィジオン)の立ち上がった理由である!

 我々は証明せねばならない。真の自由とはなんなのかを!』


 少年はゆっくりと目を開けた。まるで紅玉(ルビー)のような輝きを放つ真紅の瞳に宿るのは、無感情な冷たい色だった。


『さて、諸君は、この苦難の中にあってなお、否、苦難の中にあってこそ、理想へ邁進する努力を怠ったことはなかったはずだ!

 この作戦は、改めて我々の力を、同胞に、苦痛に喘ぐ民に、そして、貴族達に示すものである!

 諸君が研ぎ澄ましてきた爪牙を再び振るう時が来た!

 では、諸君! オペレーション・ケラウノスを開始する! 一筋の雷霆となりて、革命の志を楽園(エデン)に示せ!』


 その言葉を受けて、少年──ジン・ルクスハイトは、一つのスイッチを押した。静かな唸り声と共に、明かりが灯る。


「搭乗者認証──クリア。システムリチェック──オールグリーン。機体ステータス及びコックピット環境正常。レバーフィードバック、正常動作を確認。バッテリー残量安全域、戦術データリンク、網膜投影リアクティベート。〈ガウェイン〉、システム戦闘モードへ。ジェネレーターを戦闘出力で固定」


 操作を終えると同時に、視界が青く染まった。網膜投影された青い空に、思わず、目を細める。システムの仕様上無意味な、しかし生理的な反応だ。


『《ヴァントーズ》より各員へ。オペレーション・ケラウノスを開始する。各員の奮戦を期待する』


 了解、と方々から声が返ってくる。それをBGMに、


「了解。《フリズスヴェルク》より各員へ。オペレーション・ケラウノス、第1フェーズを開始する」


 ジンは、端的に宣言を行った。すでに、ヴァンテール伯爵領の領都、シルフィーネ上空に到着している。

 眼下の町並みは壮麗で、均整の取れたものだった。成金趣味のヴィクトール伯爵領に比べると、随分と見栄えのいい代物である。

 街の奥に建つ屋敷は、貴族の屋敷らしく、豪華な装飾が施されているが、伯爵家というほどには派手ではない。ヴァンテール伯爵家は、資金難らしいが、見る限りその情報に間違いはないように思える。まあ、資金難というよりデザインのセンスかもしれないが。


『了解、っと出て来たねえ、今回の獲物(ターゲット)が』

『やはり気付かれているか』

『はっ、上等じゃない。やってやるわよ!』

『《ムニン》、落ち着いていこう』

『はあ? 《フギン》、アンタビビってんじゃないでしょうね!?』


 相変わらず騒がしい双子である。ジンは何も言わずに、その声を意識の外に弾き出した。


「各機、降下開始」

『いいのかい? なんか狙われてるっぽいけど』


 レナードの言う通り、眼下に展開したMCが手にしているのは、ティナが好んで使っていた大口径のライフルだ。もっとも、ティナのものはただの違法改造だが、あちらは正規品である、という差はあるのだが。

 革命団(ネフ・ヴィジオン)が空挺降下を好んで利用することは、貴族の間に十分広まっているということだろう。わざわざ騎士の信念を曲げてまで対策をするのだから。

 だが──


「余計なことを考える暇があったら叩き切ったほうが早い。アレで墜とされるような奴ならそれまでだ」

『はっ、言うと思ったさ!』

『少しは考えて欲しいものだがな』


 レナードの楽しげな声と、ディヴァインの呆れ気味の声が返ってくる。少なくとも、この2人に関しては、疑う余地はなかった。


「《グレイプニル》、そっちの2人は適当に降ろせ。被弾する可能性がある」

『先輩! いつまで半人前扱いなんですか!』

『了解。僕に任せて欲しいね。腕が鳴るよ』


 リンファの文句と、カエデの色よい返事を聞いたジンは、それ以上何も言わず、機体をヘリから切り離した。

 ジンの意識はすでに後方にない。わざわざ、リンファとフェイが乗る2機の〈アンビシャス〉は、カエデのヘリが運搬するようにしたのだ。彼の腕なら、問題なく、2人を地上に降ろすだろう。

 もっとも、それ以前に、その頃まで下の部隊を残す気は無いのだが。

 浮き上がるような感触と共に、機体が落下していく。ジンは、細やかにスラスターを操りながら、気流と重力を受けて落ちる〈ガウェイン〉を制御する。

 隣に追随するように、赤に黒のアクセントが入ったMCが付いてくる。レナードの機体だ。


『来るよ』

「分かっている」


 眼下から向けられた銃口が火を噴く。それと同時に、両腰に佩いた双剣──騎士双剣(ナイツソード・ツヴァイ)『ガラティーン』を引き抜くと、ブースターを蒸し、空中で半回転し、双剣を振るう。

 その軌道に入った数発の弾丸が両断され、背後の空へと消えていく。勢いを殺された弾丸では、輸送ヘリの高度までは届かない。

 レナードも、同様に、腰から剣を引き抜き、弾丸を切断した。

 直後、ジン達を追い抜くように、漆黒に染め上げられた機体が落下していく。〈ガウェイン〉や赤い機体よりも大型で、その背には、大型の機体とほぼ同サイズの大剣を握っていた。


『すまんが一番槍は貰っていくぞ』

「好きにしろ」

『なんだい、やる気じゃないか』

『なに、あまり休んでいたのでは剣が鈍るだろう?』


 漆黒の機体がブースターを噴射して機体を制御、両手を背後の剣に手をかける。その機体を弾丸が直撃するが、装甲には傷一つつかない。


『ふんっ!』


 そのまま勢いを緩めることなく、ディヴァインが裂帛の気合いを込めて、大上段に構えた大剣を振り下ろす。

 咄嗟に落下点から退避したライフル装備の〈エクエス〉の前で、舗装された地面が捲れあがり、巻き上げられた砂埃が、漆黒の機体を覆うように吹き上がる。

 直後──


「《フリズスヴェルク》より《ヴァントーズ》へ。交戦開始。対象を殲滅する」


 砂埃を切り裂くように飛び出した白銀のMC──〈ガウェイン〉が、退避した〈エクエス〉をすれ違いざまに両手の剣で両断し、滑るように着地した。


『オーケー、《マーナガルム》、〈ルプス・サングランツェ〉、戦闘開始! さあ、平らげさせてもらおうか!』


 空から落ちてきた赤色の機体──〈ルプス・サングランツェ〉が、真上から〈エクエス〉に槍を突き刺す。上下を入れ替えながら踏ん張り、貫いたまま槍を振るい、銃口を向けた〈エクエス〉のその残骸を叩きつける。


『ふっ……では、始めるか。《スレイプニル》、〈ヴェルミオン・ルクール〉、作戦を開始する!』


 一閃。砂煙から飛び出した漆黒の機体──〈ヴェルミオン・ルクール〉が、大剣を振るい、まとめて〈エクエス〉を両断する。

 すっと飛び退いた〈ガウェイン〉と、〈ルプス・サングランツェ〉、〈ヴェルミオン・ルクール〉の3機が横並びに立つ。


「俺は正面、《マーナガルム》は右、《スレイプニル》は左だ。団長機は見つけ次第沈めろ。生死は問わない」

『はっ、言われなくても!』

『了解だ』


 ジンが言い終えるとほぼ同時に、短い返答が返り、三機のMCが散開する。剣の軌跡だけを残して駆け抜けた3機はほんのわずかな間に、ライフルを装備した〈エクエス〉を完全に沈黙させていた。


『張り合いがないね。伯爵家の騎士団ってのはこんなものかい?』

『気を抜くな。まだまだ数はいるんだからな』

「《フリズスヴェルク》より《グレイプニル》。邪魔な連中は黙らせた」


 ジンが短く言うと、了解、と端的な返事が返り、2機の〈アンビシャス〉が切り離されて落下を始める。その口調が多少つまらなさそうであったのは気のせいではないだろう。


『だーかーらー! お荷物扱いはやめてくださいっ!』

『大丈夫だって、獲物は残しておくからさ』

『そういうこと言ってるんじゃありません!』

『もういいから、な? 落ち着こう、な?』

『あんたはガキ扱いしてんじゃないわよ!』


 そんな叫びが通信機越しに聞こえる。リンファ本人としては渾身の怒りだったようだが、


『え? ガキじゃないか』

『ガキだろう?』

『ガキだよね?』


 レナードたちの反応は散々だった。当然の結果とも言えるが、本人としては納得がいかない結果だったらしく、


『誰がガキですか、誰が!』


 そんなことを叫んでいたが、ジンは忌々しげに顔をしかめただけだった。通信越しに叫ばれると音割れすることもあってうるさいのだ。

 ジンは、ちらりと自由落下中の機体に目をやったが、すぐに意識を目の前の敵に戻す。

 動きを止めた〈ガウェイン〉に隙を見て取ったのか、大振りな大上段からの一撃。それに対し、ジンはただ一閃をもって答えた。

 決着は明白だった。〈ガウェイン〉がハエでも払うように振るった剣は、手首から先を切り飛ばし、踏み込むと同時にすれ違いざまに振るわれた二刀目が、〈ファルシオン〉の上半身と下半身を切り離していた。

 続けて、シールドバッシュを仕掛けて来た〈エクエス〉を盾ごと強かに蹴りつけ跳躍、ブーストの噴射を細かく制御し、一瞬のうちに背後を取る。半回転しながら二刀を振るい、前後の〈エクエス〉を速やかに解体する。

 ダンスでも踊っているかのような流麗な剣舞。そこには美しさと破壊的なまでの死が同時に内包されている。

 しかし、そうして瞬く間に数機のMCを屠ったジンの顔色は晴れない。もちろん、それは窮地に陥ったからではない。

 そう、あえて言うなら、それは味気なさだった。レナードの言い草ではないが、ジンも張り合いのなさを感じていたのだ。


「遅い」


 背後から切りかかってきた〈エクエス〉を半身になって両断し、突っ込んで来た一機にサマーソルト気味に蹴りを入れながら、視線を別の一機に向ける。直後、〈ガウェイン〉の腰部から何かが射出され、〈エクエス〉の腕を挟み込む。そして、それを巻き取りながら加速した〈ガウェイン〉は、空中を滑るように移動し、〈エクエス〉を両断する。

 それと同時に〈ガウェイン〉の腰部に何かが巻き取られていく。それは、先にハサミ状のユニットを取り付けたチェーンだった。

 チェーンアンカー。今回の修理に合わせて新設された新装備だ。本来の目的は、〈ガウェイン〉の主兵装たる騎士双剣(ナイツソード・ツヴァイ)『ガラティーン』の回収なのだが、こんな使い方もできないわけではない。

 ジンの口から小さな嘆息が漏れた。それは有り体に言って作業だった。知覚される情報に合わせて、身体を動かし、機体を操り、敵を斬り捨てる。そこにもはや、気迫は必要なかった。

 違いすぎる。機体の性能も搭乗者の技量も。

 円卓の騎士(ナイツ・オブ・ラウンズ)機という、貴族の技術の粋を集めた最高の機体。

 そして、楽園(エデン)で片手で数えられるほどしかいない実戦レベルの双剣使い。

 この組み合わせで並みの騎士が相手になるはずもない。故に、その戦いは一方的にしかならない。

 なにせ、〈ガウェイン〉を前に、剣を受けるという行為は無意味なのだから。剣であろうと盾であろうと、その絶対切断は全てを断ち切る刃だ。

 ふと、1人の円卓の騎士──シェリンドン・ローゼンクロイツの顔が思い浮かんだ。ジンを見て楽しげに笑んだあの顔を。

 あの男もこんな思いを抱いていたのだろうか。戦場でただ1人、強過ぎるが故に味わう疎外感を。対等に戦える敵がいないという渇きを。


「……くだらない思考だ」


 ジンはそんな思考を断ち切るようにそう吐き捨てる。手足はその間も休みなく動き、鋼の骸を足元に積み上げていく。


『どうしたんだい? 今日はやけに元気いいじゃないか』


 レナードがそんなことを言う。もはや意識もしていなかったが、敵を撃破する速度は、ジンが誰より優っていた。


「……さあな」

『双子ちゃんの実戦訓練も兼ねてるんだから、ほどほどにしなきゃダメじゃないか』

「お前が言うか?」

『はっ、言ってるだろ? 獲物は残してあげるってね!』


 〈ルプス・サングランツェ〉が槍を振るう。〈ファルシオン〉を薙ぎ払い、一方的に蹂躙するその姿は、まるで枷から解き放たれたようだ。

 おそらくは、ディヴァインも同じだろう。ジンは、客観的に判断して、自分の技量があの2人に優っていることは確信しているが、同時に、それは今までの戦いの中で表れてきたほどに隔絶的なものではないこともまた、確信している。

 言ってしまえば、革命団(ネフ・ヴィジオン)では、ジンにのみ与えられていた特権だったのだ。自身の技量を十全に反映できる機体に乗るというのは。

 しかし、今彼らにはその権利が与えられた。専用機という形で。無論、円卓の騎士(ナイツ・オブ・ラウンズ)である〈ガウェイン〉には劣るだろうが、〈ファルシオン〉と同等かそれ以上の性能は確保されている。

 多少不足はあるかもしれないが、各々のために調整を加えられた機体ならば、彼らが技量を発揮するに十分な性能を持つと言える。


『《ヴァントーズ》より各員へ。オペレーション・ケラウノス、第2フェーズが完了した。まもなく、第3フェーズを開始する』

「団長機はまだ出て来ていないが?」

『充分だ。予想よりも敵の反応が良い。この作戦は察知されていたとみていいだろう。牧羊犬を放たねば、群の秩序は保たれん』

「了解した」

『《ヴァントーズ》より、突入部隊。作戦を開始せよ。支援砲撃部隊へ。砲撃開始。以後、2分に1回の一斉射。MC部隊、当たるなよ!』


 その命令を受けて、通信からファレルの声が返る。


『オーケー、第3フェーズ開始。以後作戦目標の達成まで、通信は秘匿回線のみで行なう』


 ジンはそれだけ聞くと、本部との通信を待機モードに変更し、部隊への回線を開く。


「《フリズスヴェルク》より各機。作戦は第3フェーズへと進行した。支援砲撃が開始される。間隔は2分。避けろ」

『簡単に言ってくれるねぇ。それで? ボクらは何をすればいいんだい?』

『なに、決まっているだろう?』


 笑みを含んだディヴァインの声が返る。ジンはその含みを正しく理解し、それを肯定した。


「ああ、敵MCを殲滅するだけだ。徹底的に」

『ははっ! いいねぇ! 最高だよ! 了解、隊長!』

『当然だな。《スレイプニル》より、《フギン》、《ムニン》へ。《フギン》は俺に、《ムニン》は《マーナガルム》につけ。吶喊する!』

『なんであたしが──』

『ハイハイ、文句言ってる暇はないよ』

『大丈夫か、これ……』

『復唱はどうした!』


 不満や不安をこぼす2人に、ディヴァインの一喝が飛ぶ。


『りょ、了解です!』

『分かりましたよ! 了解!』


 1人は慌てたように、もう1人はなお不満げに返事を返す。相変わらず緊張感のない双子だ。まあ、戦場なれしたということでもあるのだろうが。


『《フリズスヴェルク》、中央は任せたぞ』

「ああ、零すなよ?」

『はっ、誰に言ってるんだい?』

『そういうことだ』

『なんでこの先輩(ヒト)たち、いつも自信満々なの……?』


 なにやらぼそっとしたつぶやきが聞こえたが、ジンたちは誰1人として反応を返さず、それを黙殺した。

 そして、両側から切りかかってきた〈エクエス〉をほぼ同時に切り捨てたジンは、ある一点に目を止めた。

 地下格納庫のハッチが開いている。


「……来たか」


 そう零したジンの前で、暗い穴の中から、新芽の如く萌ゆる緑色に染め上げられた機体が現れる。

 驚くほど細身な機体の手には盾すらなく、両腰にレイピアを装備しているだけだ。流麗さすら感じさせるその姿は、精霊めいた儚さすらある。

 しかし、そこから放たれる気配は歴戦の勇士のそれ。そして、その肩には竜巻と広葉樹の葉を象った紋章(コート・オブ・アームズ)が刻まれていた。それは、騎士団を背負う者の誇りと同義。

 この機体──〈シルフィード〉こそ、ヴァンテール領、風霊騎士団が誇る最高戦力にして、団長機である。

 そして、ジンはすでにその搭乗者が誰かも事前に知っていた。


革命団(ネフ・ヴィジオン)と言いましたか……血塗られた歴史をまた一つ刻む者たち……ああ、なんと嘆かわしいことでしょう。いえ、これもまた神の与えたもうた試練なのですね。いいでしょう。わたくし、クローディア・フルール・レ・フィオーレ・ド・クレッセントが、あなたがたに救いを与えましょう』


 聞こえてきたのは嫋やかな趣を感じさせる女性の声。だが、それはどこか自己陶酔的で、狂気すら感じさせる。

 事前情報の通りの女。天聖教に傾倒する、狂信者の1人。


『それでは参りましょう。あまねく魂に平穏のあらんことを』

「さて……」


 ジンは両手のガラティーンの感覚を確かめるようにそれを握り直すと、

 ──退屈しのぎにはなりそうか。

 そんな言葉を心の中で飲み込み、雷鳴の如く馳せた。


「駆逐する」

設定資料の方も細々と更新しているので、興味ある方は、シリーズから見に行ってください。


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